東京に家を建てようと計画中の方は、狭小住宅が、陽当たりや風通しの悪い家になる可能性があることや、3階建てにしなくては居住面積を確保できないことなど、数々の問題点に出会っているのではないでしょうか?
土地の価格が高額である東京に家を建てる場合、近郊の住宅地に建てるような30坪~40坪の木造住宅を建てようと思えば、一般的な年収以上の年収と蓄えがあったとしても、払いきれないような費用がかかってしまいます。家を建てた後の暮らしのゆとりを考えれば、それほどの費用を土地にかけるわけにはいかないので、狭小地を探す人が多いのも当然のことです。
しかし、狭小地とは言っても、高額です。土地だけで、近郊の住宅を何軒か建てられるような価格の区も、東京都内には少なくありません。それだけの高額な土地に、陽当たりや風通しの悪い家、十分な広さのない家を建てれば、土地にかけた費用が活かされません。
狭小地であっても、陽当たりと風通しの良い快適な環境を備え、家族それぞれが居心地の良い空間を持てる家には、数々の問題をクリアしなくてはなりません。そして、その問題を解決できる家が、重量木骨の家 SE構法で建築された家です。
重量木骨の家・SE構法とは?
重量木骨の家は、SE構法で建築された家です。SE構法とは、木造住宅の構法の一つで、在来工法やツーバイフォーに比べると、比較的新しい構法です。
日本の木造住宅は、ほとんどの場合、在来工法で建築されます。ハウスメーカーでは、ツーバイフォーやツーバイシックスなどの枠組壁工法で建築することが多いです、
在来工法は、昔から日本で使われてきた工法です。数十年前までは一般的であった家の中の居室を細かく区切る間取りには、とても適しています。柱と梁で構造部を作り、筋交いの入った耐力壁を適切な場所に配置して、耐震性を高めるからです。
反対に考えると、耐力壁を家の中にも複数個所配置しなければ、地震の横からの揺れに耐えられないということです。鉄骨造の建物のように、何もない広い空間を作れば、耐震性が著しく低下してしまいます。
ツーバイフォーは、在来工法に比べて、耐震性が高いと評価されている工法です。木材の骨組みにパネルを打ちつけてできた箱を、組み合わせていくため、地震の横からの揺れを箱全体で受け止められるからです。しかし、パネルはすべて規格化されているので、この箱の大きさは変えられません。その為、間取りの自由度には制限があります。
SE構法は、この2つの工法とは違った建築の方法で、「高い耐震性」と、「自由な空間」という特徴を持っています。
優れた耐震性を造り出すSE構法
狭小住宅では、十分な床面積を得るために、三階建てにするケースが多いです。狭小3階建ては、細長い形状になるので、郊外型の2階建て住宅より、揺れに弱くなりがちな住宅です。
単純に考えて、細長い箱を横向きに置けば、倒れることはありませんが、縦に置けば、安定させるのは難しいのと同じ理屈です。したがって、狭小住宅には、通常よりも高い耐震性を持たせることが求められます。それが、狭小住宅は重量木骨の家にするべき理由の一つです。
SE構法が地震に強い家を実現する要素には、建築に使われる木材と、柱と梁、柱と基礎の接合の方法、構造計算があげられます。
構造用集成材
構造部に使われる建材は、在来工法では主に無垢材、枠組壁工法では、ツーバイフォーやツーバイシックスに合わせて規格化された木材と合板、SE構法では、構造用集成材が使われます。
天然の木材は、それぞれの樹木特有の美しい色や質感、香りを持っていますが、強度が均一ではありません。樹木として生きていた頃の日当たり具合など、自然からの影響によって、同じ木から伐り出した木材であっても、部分によって硬さや、しなやかさが異なるのです。木材になってからも、均一に乾燥するわけではなく、乾燥の度合いにばらつきがあります。
在来工法の家の出来は、大工さんの熟練度によって変わるといわれる所以には、経験に裏打ちされた勘で、強度や乾燥の度合いに、ばらつきのある建材の中から、最適な建材を選ぶからという理由も含まれます。
SE構法で使われる構造用集成剤とは、十分に乾燥され強度ごとに分類した木材を、科学的な計算を基に張り合わせた木材です。構造計算を基に、適材適所に木材を使い分けます。勘ではなく、科学に裏打ちされ、作られた木材です。
接合部
地震の揺れに耐える強さを持つ家にするためには、柱と梁、柱と基礎の接合の仕方が重要です。
柱と梁
在来工法では、穴加工をして柱と梁を接合します。お寺の柱のように太い柱であれば、この接合方法で問題はありません。その証拠に、多くの古くからある神社仏閣や、古民家はいまだに建材です。しかし、近年の戸建て住宅に場合には、それほど太い柱は使われていない、という現状があります。それほど太くない柱に、穴加工をして柱と梁とつなぎ合わせた場合、地震の横揺れによって、その部分が破損するリスクが高まります。
SE構法では、特殊な金物を使って柱と梁を接合します。収縮が少なく、強度の高い構造用集成材を、特殊な金物で強固に接合してあるため、連続した横揺れに対しても、高い耐久性があります。
柱と基礎
地震の揺れは、柱を引き抜くこともあります。コンクリートの上にある木材の土台に、柱が立てられている在来工法では、大きな揺れが来た場合、その引き抜きの力に負けて、柱が引き抜かれてしまい、大きく損傷してしまうことがあるのです。
SE構法では、コンクリートの基礎部分と柱を、SE構法専用柱脚金物で強固に接合しています。木材の土台に接合された柱であれば、引き抜かれてしまうほどの大きな揺れにも、コンクリートに接合された柱であれば、引き抜かれません。
自由度の高い空間を造り出すSE構法
狭小住宅では、陽当たりや風通しを良くし、狭さから生じる圧迫感を、無くす為の空間の繋げ方が求められます。十分な床面積を得る為に、3階建てにした場合には、より陽当たりと風通しに配慮しなくてはなりません。
ただし、隣家や道路からの視線を考えると、無制限に窓を設置することもできません。その為、トップライトやハイサイドライトと組み合わせた吹き抜けやスキップフロアが採用されます。
トップライトやハイサイドライトは、周辺からの視線を気にせず、光と風を採り入れられる窓です。そしてその光は、吹き抜けを通して、階下の部屋まで、スキップフロアを通して家の中心部まで届き、階下の部屋の窓から入った風は、トップライトやハイサイドライトへと抜けていきます。
また、狭小地には、敷地内に駐車スペースを確保できないという問題があり、インナーガレージが必要になるケースもあります。間口の狭い狭小住宅においては、間口いっぱいがガレージの開口部になってしまうこともあります。
これらはどれも、大空間を必要とする設計の手法です。鉄骨造の建物であれば、これらの大空間を、耐震性を揺るがすことなく、造り上げられますが、在来工法やツーバイフォーでは、制限がかかってしまいます。その為、3階建ての狭小住宅なら、RC造にするしかないと考えている人も少なくありません。
しかし、コンクリートの建物と、木造の建物とでは、室内の温度や湿度に左右される暮らしの快適さが、全く違います。湿度の高い、日本の風土気候に合った住宅は、木造住宅です。SE構法は、木造住宅でありながら、強固な枠組みによって、高い耐震性を維持しながら、大空間を造り上げます。
SE構法は、在来工法より建築費が嵩みますが、狭小住宅を快適に暮らせる家にする構法です。せっかくの高額な土地に建てる家ですから、それに見合った造り方で家を建てませんか?
どんなに質の良い生地を使っても、デザインや、仕立ての手法が追い付かなければ、本物の良さを備えた服にはなりません。高額な東京の土地を活かし、居心地の良い家、命を守る家にするSE構法で、重量木骨の家を建て、上質な暮らしをお楽しみください。
ホープスは東京で暮らすことを、選択されたご家族の夢を叶えるお手伝いをします。新しい家での暮らしは、ご家族の未来に繋がる幸せな毎日にしなくてはなりません。
そんな家を現実にするため、ホープスは重量木骨の家・SE構法で狭小住宅を造るという選択をしました。重量木骨の家・SE構法で、ご家族の暮らしへの想いを受けとめ、一緒に考え、感動が連続する家を実現させます。
ホープスの狭小住宅への想い
ホープスは、狭小住宅での快適な暮らしを実現させたいという思いで、すべての住宅の建築に向き合っています。根本にあるのは、狭小住宅での快適さとは、無駄を省いたシンプルな暮らしにあるのではないかという考え方です。
敷地の形、道路や周辺の環境に合わせて、日当たりと風通しの良い家、プライバシーを確保できる家、高いインテリア性と優れた住宅性能を持つ暮らしやすい家、安心して暮らせる防犯性の高い家をご提案します。
狭いから快適さをあきらめるのではなく、より快適な暮らしを目指して、施主様のご希望に沿った家にしていきます。
狭小住宅としての参考になる建築実例がたくさんございます。ぜひご覧ください。