東京の狭小住宅のほとんどは、箱形のコンパクトでシンプルな家です。床面積を少しでも多く確保するためには、各階の床面積を同じにしなくてはならないからです。その為、狭小住宅は、箱形に造られます。
箱形のコンパクトな家は、シンプルな美しさが感じられる家にもなり、安っぽい印象の家にもなります。限られた坪数の中に建てる箱形のコンパクトな家の印象を変える要素は何でしょうか?シンプルな美しさが感じられる家の建築事例をご覧ください。
東京の箱形の家・コンパクトな家の建築事例
■ 桜並木を眺める、こだわりの詰まった、カリフォルニアモダンの家
家全体とシェイプとバルコニーのバランス
ホワイト系の外壁の色と、自然な色あいのフェンスとの対比
この2つの要素が、コンパクトな箱型の家を、シンプルな美しさが感じられる家にしています。
都内の住宅地でありながら、リビングの窓から桜が眺められるという恵まれた環境です。
対面式のⅠ型キッチンは、背面にたっぷり収納できる壁面収納がついています。上段は見せる収納として、中段はオーブントースターなどの調理家電、下段には調理器具や買い置き品などが収納できます。
キッチンの前面には、腰壁が設けられているので、シンクや調理台の手元が隠れ、来客があっても、リビングからの視線が気になりません。
奥行きの長さを活かした間取りで、LDKでありながら、リビングルームに独立感があります。
世田谷区下馬 木造(SE構造)延床面積 80~100㎡
■ 北欧風のシンプルモダンクラシックハウス
ダークな木目調の外壁が、青空に映える昼の顔と、窓から漏れる暖かみのある光が作る夜の顔を演出するシンプルモダンなクラシックハウスです。
白を基調とした明るい雰囲気のリビングでは、窓からの明るい陽ざしが、ヘリンボーン貼りの無垢フローリングの美しさを際立たせます。
寝室はモダンクラシックな照明器具がシャビーな色合いのカーペットに映える素敵な空間です。
階段は特注の箱階段 収納として活用できます。
世田谷区玉堤 地上3階建(木造SE構法)延床面積 80~100㎡
■ ホビールームで趣味を楽しみ小上がりでくつろぐ収納たっぷりの狭小住宅
ホワイト系の外壁色と、2階と3階の窓の配置が、清潔感のある外観デザインを形作っています。
大開口とハイサイドライトの組み合わせで、昼間は、どの時間帯でも明るい陽ざしが溢れるリビングです。
L字型のキッチンは、無駄なスペースが生まれてしまうケースもありますが、このLDKには、効率よく収まっています。システムキッチンは、一般的なサイズより、高めに作られていますが、使い勝手が良い高さに仕上がっています。
小上がりのタタミスペースには、ごろっと横になって本が読めるように、壁面本立てがつけられています。
玄関内の土間には、階段下の空間を利用したロードバイクの置き場です。
■ シンプルで長屋の佇まいをもつ狭小住宅
長屋形式の家並みの一部を解体して新しく建て替えをした狭小3階建ての箱形の家です。
バルコニーのフェンスが、この家に、不思議な魅力のある夜の顔を美しく演出しています。
狭さを克服するため、ロフトに収納スペースが設けられています。
新宿区西早稲田 木造(SE構造)延床面積 65~80㎡
■ こだわりの造作キッチンや収納とクローゼット上部ロフトをもつ狭小住宅
白い外壁と、屋根と繋がった濃いグレーの袖壁が、シンプルな造形美を作り出している箱形の家です。袖壁は、デザイン的にも活きていますが、実は、風を採り込む為のウィンドキャッチャーの機能を果たしています。
無垢材で統一されたこだわりの造作キッチンには、たくさんの収納スペースが設けられています。
玄関の大型収納は、家族の生活動線上にあるので、非常に効率の良い収納スペースです。
3階には、ロフト収納もあります。
品川区芦原 木造(SE構造)延床面積 80~100㎡
■ 狭小ガレージの家
1階のガレージの入り口に使われているグレーチングと、濃いグレーの外壁の組み合わせが洗練された印象を作る箱形の家です。
グレーチングの入り口は、夜になると、夜の暖かい灯りが外観を演出し、家の内側からは、夜の街並みを、きれいに見せます。
吹き抜けとハイサイド開口、軽さとデザイン性のある鉄骨階段が、明るく開放感のあるリビングを作り出しています。
東京都渋谷区 木造(SE構法)延床面積 65~80㎡
■ 光の降り注ぐ家
白い壁に、縦に並んだスリット窓は、すっきりした外観デザインを演出するとともに、トップライトとスケルトン階段との組み合わせで、家の中にたくさんの陽射しを採りこめるよう、計算されています。
密集した住宅地に建つ箱形の家であるにもかかわらず、光が降り注ぐ空間を持つ家です。
東京都江東区 木造(SE構法)延床面積 80~100㎡
■ 吹抜けリビングと半地下書斎のある家
屋根の傾斜と、バルコニーのフェンスの対比が、幾何学的な美しさを生み出しています。このバルコニーには、特注のタープを掛けられていて、屋外空間をリビングの延長として利用できます。
半地下の書斎は、プラモデルを飾って眺められる趣味の空間です。
家中に陽射しと風を届ける吹き抜けです。
大田区鵜の木 木造(SE構造)延床面積 65~80㎡
箱形の狭小住宅を魅力ある外観にする要素
狭小地に家を建てる場合、床面積を確保するために、箱形の家にします。箱形の家を魅力ある外観デザインにするのは、窓のサイズや形状と、配置、バルコニーやベランダのフェンスに使う建材の質感と色、袖壁、外壁色の組み合わせです。高さ制限によって、屋根の傾斜を余儀なくされる場合には、その傾斜を、外観デザインの有利な条件にするための工夫も必要です。
住宅は、長く住むところであり、家族を癒す場所です。快適な室内環境、居心地の良い内装、ストレスを感じない間取りにしなくてはなりません。しかし、狭小住宅の場合、特別な配慮をした設計にしなければ、その条件を満たすことはできません。隣家との距離が近い、周辺にビルやマンションがあるというような、周辺の環境であることが多いからです。
そのような環境下では、日当たりと風通しが悪い、外部からの視線や騒音が気になる、家族全員が居心地よく暮らせるだけの床面積が確保できないというような家になってしまう可能性もあります。そのような家にしないためには、十分な住宅性能と、吹き抜けやトップライトなどで陽射しと風を採りこむ設計、そして各階の床面積が同じになる箱形の家にする必要があります。
そして、それらの条件を満たしただけでは、完璧に満足できる家にはなりません。住宅の外観デザインは、その家に住む家族の印象を作ります。家族に対しては、こんな素敵な家に住んでいるという満足感を与えます。狭小地に建てたからと言って、つまらない外観デザインの箱形の家になってしまえば、帰宅するたびに、わが家を見て、嬉しい気持ち、楽しい気持ちには、なれないでしょう。帰宅した時に、わが家を見ると、誰しもがほっとするものですが、それに加えて、そこに住む喜びの感じられる家にしなくてはなりません。
東京に家を建てることを検討中の方は、ぜひホープスの建築事例をご覧ください。暮らしやすく、魅力的な外観デザインの狭小住宅が数多くあります。
ホープスの狭小住宅への想い
ホープスは、狭小住宅での快適な暮らしを実現させたいという思いで、すべての住宅の建築に向き合っています。根本にあるのは、狭小住宅での快適さとは、無駄を省いたシンプルな暮らしにあるのではないかという考え方です。
敷地の形、道路や周辺の環境に合わせて、日当たりと風通しの良い家、プライバシーを確保できる家、高いインテリア性と優れた住宅性能を持つ暮らしやすい家、安心して暮らせる防犯性の高い家をご提案します。
狭いから快適さをあきらめるのではなく、より快適な暮らしを目指して、施主様のご希望に沿った家にしていきます。
狭小住宅としての参考になる建築実例がたくさんございます。ぜひご覧ください。