東京,吹き抜け,狭小住宅,三階建て,注文住宅,SE構法

土地の価格が高額な東京では、狭小地に建てる家が増え続けています。狭小地に建てる場合、家族の人数や家族構成によっては、快適な暮らしができるだけの居住面積の満たす家を建てられないケースがあります。

そのような場合には、3階建てにすると、居住面積を増やせます。ただし、狭小地に建てる3階建て住宅の場合には、暮らしの快適さを損なう問題が、発生してしまうことがあります。狭小地に建てる3階建て住宅に発生する可能性のある問題点と、その解決方法について、考えていきましょう。

Works(株)ホープスの建築実例

快適に暮らせる家とは?…明るく暖かい部屋・風通しの良い家

昼間は照明をつけなくても明るい部屋、冬でも暖かい陽ざしが差し込む部屋を実現するのは、日当たりの良さです。窓からの風が吹き抜けていく部屋、空気が滞らない部屋を実現するのは、風通しの良さです。

日当たりが良く、風通しの良い部屋に住んでいる人にとって、それらの条件を満たしている部屋は、当たり前の日常です。取り立てて、ありがたい環境に住んでいるなあ…と感じることも少ないでしょう。

一方、その反対の環境になってしまえば、暮らしにくさを感じます。気持ちも暗くなってしまうかもしれません。日当たりと風通しの良さは、当たり前のように生活に溶け込む要素です。良くて当たり前とだれもが考えます。

ところが、狭小地に建つ3階建て住宅では、一般的な住宅では当たり前に得られる日当たりと、風通しの良さを得られないことが多いのです。日当たりと風通しが悪い家は、心と身体の健康を維持できない家です。どんな条件の下に建つ家であっても、快適な生活を担保するためには、陽射しと風は採り入れなくてはなりません。

隣家との距離が近い、背の高い建物に囲まれている、という環境にある3階建て住宅では、1階、2階の部屋まで、陽射しを届け、風を通すための工夫が必要です。

吹き抜け

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3階の窓からの陽射しを1階と2階の部屋まで届けます。窓との組み合わせに加えて、スケルトン階段との組み合わせで、よりたくさんの陽射しが採り入れられ、風も通りやすくなります。

吹き抜けには、狭さによる圧迫感を払しょくし、開放的な空間を作り出す、階下の部屋と階上の部屋を繋げ、家族の気配を感じやすくするという良さもあります。

スキップフロア

1階と2階、2階と3階の間に中2階、中3階を作るスキップフロアは、家の奥まで陽射しと風を採り入れる効果を生み出します。狭小敷地には、多い間口が狭く、奥行きが長い、ウナギの寝床のような形状の敷地に建てる家が多くあります。そのような敷地に建つ家には、家の奥まで陽射しと風が届きにくい、という問題を抱えています。このような問題は、スキップフロアを採り入れることによって、解決することができます。なぜなら、スキップフロアは、間仕切壁ではなく、段差で区切りを作るからです。

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快適に暮らせる家とは?…外部からの視線や騒音に煩わされない家

外部からの視線が気にならないことも、快適な生活には欠かせない要素です。家の中は、家族にとって、どこよりも安心できる場所、寛げる場所です。その場所に、道路や隣家からの視線が入ってきてしまえば、安心して過ごすことも、寛ぐこともできないでしょう。

狭小住宅の場合、隣家との距離が近い、上からの視線が入る自宅より背の高いマンションがある、旗竿地であるなど、視線が気になる環境にあるケースは少なくありません。

どんな条件の下に建つ家であっても、快適な生活を担保するためには、家の中は、外部からの視線が気にならない家でなくてはなりません。その為には、窓の位置とサイズ、開閉方法に工夫が必要です。

例えば、せっかく吹き抜けを作ったとしても、組み合わせる窓の位置や、大きさによっては、視線が気になり、家の中を落ち着かない空間にしてしまう恐れがあります。壁面に設置する窓からでは、視線が入りやすい周辺の環境であれば、天井につける照明(トップライト)、隣家や道路と面している壁面には、頭より高い位置につける照明(ハイサイドライト)と組み合わせるなどの工夫が必要です。

トップライトは、壁面につける窓に比べて、約3倍もの採光量があります。ハイサイドライトは、高い位置にあるため、窓によって、家具の配置が制限されません。

そしてどちらの窓も、外部からの視線が入らないだけではなく、高い位置にあるため、他の窓からの風が上昇気流に乗って流れやすく、同じ位置にある対面の窓よりも、風の通り道を大きくする効果もあります。

ベランダやバルコニー

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窓の工夫と同時に、必要なことが、外部からの視線が気になるベランダやバルコニーです。周囲を道路や住宅に囲まれえていると、どの面につけても、洗濯物が見えてしまうことになりかねません。

このような場合には、目隠し効果のあるルーバーを設置すると、プライバシー感のあるベランダやバルコニーにできます。プライバシー感のあるベランダやバルコニーであれば、ベンチを置いて夕涼みを楽しんだりもできます。さらに、ルーバーの建材に、色や質感の良いタイプを選ぶと、箱形狭小住宅の外観アクセントになり、デザイン性が向上します。

ダブルスキン

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外部の騒音が気にならず、家の中からの生活音が、外に漏れることも心配しないで済むことも、快適な生活には大切な要素です。狭小住宅の場合、道路から騒音、隣家からの生活音が、聞こえやすい環境であることが多く、自宅からの音の流出を気にする人も少なくありません。

どんなに隣家や道路、騒がしい商業施設が近くにあったとしても、静かな室内環境を作るためには、防音性の高い建材や、窓を採り入れる必要があります。また、ダブルスキン(二重壁)にするという設計も、外部との緩衝スペースを作れるので、効果的な方法です。

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狭小住宅の問題点を克服する間取りで新たに発生する問題を確実に支えるSE構法

吹き抜けやスキップフロアを採り入れた場合、日当たりと風通しは良くなりますが、同時に、冷暖房の効率が低下するという問題が発生します。吹き抜けやスキップフロアのない間取りに比べて、空間が広がるからです。冬は、冷え込みやすいので、暖房を強くしなければなりません。吹き抜けと組み合わせて、トップライトを設置した場合、夏には、陽射しが強く入り、温度が上昇するので、冷房を強くしなければなりません。その結果、1年を通して、光熱費が嵩みます。

吹き抜けやスキップフロアのある間取りで、夏涼しく、冬暖かく過ごすためには、広い空間を最小限の冷暖房で、効率よく温度調整できる、断熱性の高さが求められます。また、トップライトには、遮熱機能のある窓ガラスと、トップライト専用のブラインドなどの日よけが必要です。

もう一つの重要な問題は、耐震性です。吹き抜けやスキップフロアの他に、狭小住宅の場合、ガレージも、耐震性を損なう恐れのある要素と考えられます。狭小地では、敷地内に、駐車スペースを確保できないので、インナーガレージのついた家は少なくありません。

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間口の広い家であれば、車一台分の間口が開いていたとしても、それほど耐震性には影響しません。しかし、狭小住宅の場合、間口いっぱいの開口部になってしまうケースもあります。このような場合には、4面のうちの1面は壁がない状態になってしまうので、耐震性に大きく影響します。吹き抜けやスキップフロア、インナーガレージを設計に取り入れる場合には、一般的な住宅よりも高い耐震性が求められます。

SE構法は、このような広い空間を、確実な耐震性能で支える構法です。SE構法は、重量木骨と言われる強靭な枠組と、科学的根拠に基づいた構造計算によって、大地震が起こっても、確実に耐えられる家を建てます。

狭いから、多少日当たりが悪くても耐震性が低下するよりはいいだろう…と考える必要はありません。SE構法の家は、自由な空間と、高い耐震性を同時に実現させます。

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ホープスの狭小住宅への想い

ホープスは、狭小住宅での快適な暮らしを実現させたいという思いで、すべての住宅の建築に向き合っています。根本にあるのは、狭小住宅での快適さとは、無駄を省いたシンプルな暮らしにあるのではないかという考え方です。

敷地の形、道路や周辺の環境に合わせて、日当たりと風通しの良い家、プライバシーを確保できる家、高いインテリア性と優れた住宅性能を持つ暮らしやすい家、安心して暮らせる防犯性の高い家をご提案します。

狭いから快適さをあきらめるのではなく、より快適な暮らしを目指して、施主様のご希望に沿った家にしていきます。

狭小住宅としての参考になる建築実例がたくさんございます。ぜひご覧ください。

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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