東京,狭小住宅,中庭

「やっと土地が見つかった。しかしこれだけの狭小地に暮らしやすい家は実現するのだろうか…?」

住宅が密集する地域で、狭小地に家を建てる場合、両脇に隣家が迫っている敷地を見て、不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?前面は道路に面しているものの、両脇にも背後にも密接した位置に住宅があるという環境は、東京では珍しくありません。

「広々とした明るいリビングのある家にしたい」

「家族それぞれが自分のスペースを持ちたい」

「空や緑が見える家にしたい」

郊外の住宅地であれば、当たり前に実現することが、狭小地では、優れた設計力がなくては実現できません。隣家や背後の家が迫っている環境で、間口が狭く奥行きが長いウナギの寝床のような形状や、細い通路の先に広がる旗竿のような形状の土地、段差のある土地などであれば、暮らしやすさを実現するための難しい課題がさらに増えます。

この中で、間口が狭く奥行きが長いウナギの寝床のような形状の敷地の場合、中庭を造ることで、狭小住宅の持つ問題点を克服するという選択肢があります。

Works(株)ホープスの建築実例

中庭・吹抜けで明るいリビングに 細長い敷地の狭小住宅

中庭+吹き抜けで陽射し溢れる明るい狭小住宅が生まれました。世田谷区に建つ間口4m、奥行は14mと南北に細長い狭小住宅です。細長い住宅の場合、隣家との距離がある程度離れていたとしても、家の中心部には陽射しが届きにくくなってしまう傾向があります。しかも、この事例の住宅は、周辺には住宅が密集しているので、より陽射しを採り入れにくい環境です。

その為、家族が集うリビングダイニングはもちろんのこと、その他の部屋すべてに陽射しを届けるということが、最優先課題でした。

狭小住宅,東京,リビング

そこで、建物の中央付近に配置した2階バルコニーとリビングを吹き抜けで繋ぎ、家中に明るい光が行き渡るようにしました。吹き抜けには、光を届けることに加えて、リビングを開放的な空間にし、狭さを感じさせない効果もあります。

狭小住宅,東京,リビング2

壁面を利用した収納は、室内の雰囲気作りにも役立ちます。エアコンも内部にすっきり納まっています。

狭小住宅,東京,吹き抜け

吹抜けに沿って長くとるロフトは、常にリビングの雰囲気が感じることができるスペースです。

狭小住宅,東京,ロフト

ロフトに設けた細長いカンターは、お子様の勉強の場やご主人の仕事の場、奥様の家事スペースとして多様に活用できます。

狭小住宅,東京,寝室

落ち着きと安らぎを感じさせるダウンライトのある窓から緑が見えるメイン寝室です。たっぷりの収納がついています。

狭小住宅,東京,中庭

深いグレーの部分から、突出した淡い色合いのバルコニー部分のコントラスト、バルコニーのルーバーの色と質感が、箱形の家の外観のアクセントになっています。シンプルで洗練された外観デザインに仕上がりました。

工事場所 東京都世田谷区
主要用途 専用住宅
構造 木造(SE構法)
延床面積 95.0
Works(株)ホープスの建築実例

家族がつながる、こだわりのキッチンがある狭小住宅

 

狭小住宅,東京,スキップフロア

中庭+スキップフロアで、狭小住宅とは思えない広々とした明るいリビングが実現しました。

狭小住宅,東京,キッチン

奥様のこだわりが沢山詰まった造作キッチンです。リビングとダイニングの間に、ダイニングのベンチとして活用できる床段差400mmのスキップフロアを設けました。お料理をしながら腰かける子供たちの顔を見られます。

狭小住宅,東京,中庭,和室

ご主人様の仕事とお子様の勉強スペースは、段差を活かして腰かけられるようになっています。

狭小住宅,東京,中庭、外観デザイン

和室とバルコニーは、リビングを視覚的に広く感じさせられるよう大きく跳ね出して造りました。これは、耐震性を損なうことなく、自由な空間を造り出せるSE構法ならではの設計デザインです。

工事場所 東京都杉並区
主要用途 専用住宅
構造 木造(SE構法)
延床面積 100~115㎡
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自然によりそう暖かな家 クレマチスの家

デッキの先に広がる「小さな雑木林」をイメージした庭+吹き抜けで明るく暖かい家が生まれました。

狭小住宅,東京,バルコニー

吹き抜けで繋がるリビングは、陽射しが溢れる開放的な空間です。

狭小住宅,東京,中庭

狭小住宅,東京,吹き抜け

2階子供部屋と吹き抜けを繋ぐ窓には、障子窓を採用しました。子供部屋から、緩やかに家族の気配が感じられます。

狭小住宅,東京,ロフト

狭小住宅,東京,LDK

工事場所 東京都世田谷区
竣工年月 2011年12月
主要用途 専用住宅
構造 木造(SE構法)
延床面積 100~115㎡
Works(株)ホープスの建築実例

中庭のある家の良さ

中庭の良さは、陽射しをたっぷり採り入れられることです。細長い形状や、変形地、段差がある土地の場合には、日当たりの悪い部屋ができてしまうことがほとんどです。中庭を造れば、どの部屋にも陽射しを採り入れられます。密集した住宅地の中にある狭小住宅の場合でも、吹き抜けやスキップフロアと組み合わせることで、陽射しの溢れる明るい家を実現できます。

中庭に面した窓からも風を採りこめるので、風の通り道が増え、家中の換気が良くなる良さもあります。密集した住宅地では、庭があっても、周囲の視線が気になり、寛げない環境であることが多いのですが、中庭であれば、周囲に視線が気になりません。また、小さなお子さんがいる場合には、安心して遊ばせることもできます。

ただし、中庭の造り方によっては、動線が悪くなることがあるので、間取りプランの際は、日当たりだけではなく、中庭があることによって移動が阻まれない配慮も必要です。

Works(株)ホープスの建築実例

吹き抜け、スキップフロアのある狭小住宅を地震から守るSE構法

狭小住宅は、縦に細長い形状の家です。その為、吹き抜けが造る縦に繋がる大空間、スキップフロアが造る遮る壁のない横に広がる空間を、一般的な在来工法の住宅に設けると、耐震性を損なう恐れがあります。しかし、大空間を自在に造りだせるSE構法であれば、大地震に襲われても、家族の命と財産を守る家を建てられます。

SE構法における大空間の造り方

SE構法は、木造ではありますが、鉄骨造と同じラーメン接合で骨組みを作る工法です。ラーメン接合の強みは、筋交いが必要ないという点です。木造軸組み工法では、耐震性を高める為に、壁の中に筋交いが多く組み込まれています。その為、従来の一般的な間取りであれば、十分な耐震性を発揮できます。しかし、壁一面の大きな窓や間仕切りのない広い部屋、ビルトインガレージのように広い空間を作ろうとすれば、筋交いを多く組み込めなくなるので、家に十分な耐震性を持たせることができません。

SE構法では、家の中を細かく区切らなくても、高い耐震性を維持できるので、吹き抜けのような縦に長い空間や、スキップフロアのような横に広がる空間など、自由に大空間を造れるのです。

構造計算に基づく設計デザインと専用の建材

SE構法の家は、地震に耐えられる重力を割り出す構造計算に基づいて建築されます。SE構法の住宅に使われる建材はすべて、一棟ごとに行われる構造計算に基づいて作られるエンジニアリングウッドという構造用集成材です。集成材と聞くと、シックハウス症候群などの悪いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。しかし、エンジニアリングウッドには、健康に悪影響を与える化学物質を揮発するようなことはありません。

木の持つ美しさや感触の良さがある自然のままの木材は、内装や造作家具に上質感を持たせますが、構造躯体に使う場合には、乾燥の度合いや強度が均一ではありません。エンジニアリングウッドは、十分に乾燥した木材を、科学的な計算によって強度ごとに分類した構造用集成材です。強度が高く品質が安定しているので、頑強な構造躯体を造り上げます。

ホープスは、敷地の形状や周辺の環境に合わせて、暮らしやすい家を、「SE構法に裏打ちされた自由な空間」を使ってデザインします。悪条件の多い狭小地であっても、解決策は必ず見つかります。私たちと一緒に、東京での上質な暮らしができる家を建てませんか?

東京,吹き抜け,狭小住宅,三階建て,注文住宅,SE構法

 

SE構法については、こちらのコラムもご覧ください。

 

 

 

Works(株)ホープスの建築実例

ホープスの狭小住宅への想い

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ホープスは、狭小住宅での快適な暮らしを実現させたいという思いで、すべての住宅の建築に向き合っています。根本にあるのは、狭小住宅での快適さとは、無駄を省いたシンプルな暮らしにあるのではないかという考え方です。

敷地の形、道路や周辺の環境に合わせて、日当たりと風通しの良い家、プライバシーを確保できる家、高いインテリア性と優れた住宅性能を持つ暮らしやすい家、安心して暮らせる防犯性の高い家をご提案します。

狭いから快適さをあきらめるのではなく、より快適な暮らしを目指して、施主様のご希望に沿った家にしていきます。

狭小住宅としての参考になる建築実例がたくさんございます。ぜひご覧ください。

Works(株)ホープスの建築実例

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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