狭小地に建つ住宅では、家族の居住スペースを確保するため、建ぺい率ギリギリまで建築面積を広げるケースがほとんどです。その結果、敷地内に駐車スペースが確保できず、近隣で駐車スペースを借りることになってしまいます。
「大邸宅なら、ガレージハウスにもできるだろうけれど、狭小住宅をガレージハウスにするのは無理だろう…」
「ガレージハウスにしたために、居住面積が減ってしまうのは嫌だ」
そんな風にお考えになる人も多いに違いありません。しかし、狭小地に建つ狭小住宅であっても、優れた設計と、確実な建築技術があれば、ガレージハウスは実現します。東京で、車を所有する家族にとって、ガレージハウスは、愛車を大切に守る家、暮らしやすい家、家計を倹約できる家を実現します。
ガレージハウスの魅力
家の中にガレージを組み込むガレージハウスは、車を大切にする人にとっても、車に乗る家族にとっても、様々な良さがあります。
車を大切にする人にとって、ガレージハウスは、紫外線や雨風にさらされない環境に車を置けることに加えて、ガレージハウス内で、車の手入れができます。家の中から車が見えるような間取りにし、視覚的に愛車を楽しむというケースもあります。
家族にとっては、車の使い勝手が良くなるという魅力があります。近隣に駐車スペースを借りた場合、車を使うたびに、自宅から駐車場まで歩いて行き、目的地に向かう、帰宅時は、駐車場に車を置き、自宅まで歩いて帰らなくてはなりません。
日常生活に必要な食料品などの買い物をした場合、いったん自宅前に車を置き、道路からキッチンまで、食料品を運び込んだ後、車を駐車場に置きに行き、自宅に戻るという手間がかかります。ガレージハウスであれば、道路から家の中へ、という動線はなくなります。加えて、間取りの工夫で、重い食料品をキッチンまで運びこむ動線を、さらに短くできます。
子育て中には、子供の送り迎えに車を利用することも多いでしょう。その場合にも、車を取りに行き、自宅に戻って子供を乗せ、塾や習い事のお教室に連れて行き、駐車場に車を置いて、自宅に戻る、お迎えに時間になったら、駐車場に行き、車でお迎えに行き、子供を家に降ろしてから、駐車場に車を置きに行き、自宅に戻らなくてはなりません。
買い物にしても、送り迎えにしても、気候が良い季節には、それほど苦にはならないかもしれません。しかし、雨の日、寒さや暑さの厳しい日には大変です。なぜなら、それらのことは、週に1回程度ではなく、毎日のようにしなくてはならないことだからです。ガレージハウスウであれば、介護が必要な家族がいる場合でも、楽に外出ができます。
敷地内をすっきりさせられるということも、ガレージハウスの良さです。敷地が狭い場合、自転車を置くと、道路から玄関までの敷地内の動線を妨げてしまうことがあるからです。自転車をガレージハウスに収められれば、動線が妨げられず、見た目もすっきりします。造り方によっては、ベビーカーやスポーツ用品なども収納できるので、玄関のスペースを圧迫しません。
また、ガレージハウスは家計の倹約にもつながります。東京では、月極め駐車場の料金が高額だからです。2020年度の東京23区月極駐車場の相場を見ると、中央区や港区では、50,000円以上、千代田区、渋谷区は4万円台、3万円台の区は、文京区や新宿区など5区あります。年間で考えると、60万を超える区もあるということです。この支出がなくなるので、ガレージハウスは家計の倹約に繋がります。
狭小ガレージハウスを造る際に注意するべきポイント
狭小地に建てる家をガレージハウスにする場合、満たしておくべき条件があります。その条件を満たすためのポイントについて考えていきましょう。
耐震性の高い家にする
第一に考えなくてはならないことは、耐震性です。狭小住宅の場合、開口部が、間口いっぱいになる可能性が高いからです。間口いっぱいに開口部があるということは、建物の4面の内1面には壁がない状態ですから、耐震性に不安が出てきます。
狭小住宅をガレージハウスにするためには、そのような状態であっても、高い耐震性を維持できる設計と、その設計を支えられる構法にしなくてはなりません。柱や内部の耐力壁がなくても、耐震性が損なわれない構法が必要です。
そこで考えられることは、SE構法で狭小ガレージを建築するという選択肢です。間口いっぱいが開口部になる狭小ガレージハウスの安全性を支えられる構法には、SE構法が最適です。SE構法とは、強固な外枠で、高い耐震性を実現する工法です。一般的に、木造住宅の場合、耐震性を維持するためには、家の内部にも耐力壁が必要です。その結果、大空間に対しては、制限が出てきてしまいます。しかし、SE構法にはその制限がありません。吹き抜けやガレージハウスなどの大きな空間を、安全な空間として造り出せるのです。
家を建てる時に、第一に考えなくてはならないことは、家族の命と財産を守ることです。ガレージハウスにしたからと言って、耐震性を揺るがすことはできません。せっかく一般的な間取りの住宅より、建築費が嵩むガレージハウスを建てるからには、十分な耐震性を備えたガレージハウスにするべきです。
また、狭小ガレージハウスの場合、ガレージ部分に使う床面積によって、居住部分が圧迫されないような間取りの工夫も必要です。この間取りの造り方にも、SE構法が実力を発揮します。狭小住宅では、もともと居住面積の確保が難しい、日当たりや風通しが悪くなりやすいという問題を抱えています。そして、間取りの自由度が低ければ、ガレージハウスにすることによって、それらの問題を大きくなる恐れもあります。
SE構法であれば、大空間を自在に造り出せるので、家族の為の居住面積も、日当たりと風通しも、安全性もすべてを満たす狭小ガレージハウスを実現させます。
近隣への迷惑にならない家にする
密集した住宅地のガレージハウスでは、シャッター音が近隣の迷惑になりがちです。週末だけしか車を使わないというのであれば、それほど問題ではありません。ただ、日常的に車を使う、特に深夜や早朝に車を出し入れすることが多いというような場合には、近隣の家に迷惑をかけてしまいます。その為、引き戸にする、静音シャッターにするなどの配慮が必要です。
立地条件を考える
道路と住宅の位置関係、自宅が面している道路の幅や交通量によっては、車庫入れが難しい場合があります。車を運転する人が一人であり、その人の運転技術が高い場合には、問題がないかもしれません。しかし、家族の中に複数人車を運転する人がいる、全員が運転技術に長けているわけではないという家族もあるでしょう。その場合、坂道や角、交通量が多い道路に面しているガレージハウスは、安全に車を出し入れできるガレージハウスにはできない可能性があります。
車の幅と台数に合わせる
狭小ガレージハウスでは1台分のサイズのガレージしか作れないだろうと思われるかもしれませんが、設計次第で、2台駐車できる狭小ガレージハウスを実現させる可能性があります。現在、2台の車を所有している場合だけではなく、数年先に2台になる予定がある場合には、2台駐車できるガレージにしておくという考え方もあります。
ホープスは、SE構法で、安全で自由な間取りの狭小ガレージハウスを実現させます。狭小地にガレージハウスを建てたいとお考えでしたら、ぜひご相談ください。
ホープスの狭小住宅への想い
ホープスは、狭小住宅での快適な暮らしを実現させたいという思いで、すべての住宅の建築に向き合っています。根本にあるのは、狭小住宅での快適さとは、無駄を省いたシンプルな暮らしにあるのではないかという考え方です。
敷地の形、道路や周辺の環境に合わせて、日当たりと風通しの良い家、プライバシーを確保できる家、高いインテリア性と優れた住宅性能を持つ暮らしやすい家、安心して暮らせる防犯性の高い家をご提案します。
狭いから快適さをあきらめるのではなく、より快適な暮らしを目指して、施主様のご希望に沿った家にしていきます。
狭小住宅としての参考になる建築実例がたくさんございます。ぜひご覧ください。