「うちは狭小住宅だから、おしゃれな外構なんて作るのは夢のまた夢」と、おしゃれな外構作りを諦めていませんか?確かに狭小住宅は物理的に敷地面積が狭く、居住のためのスペースに敷地を割いてしまいがちなため、外構はおろそかにしてしまうこともあるでしょう。しかし、家づくりの過程の中で、外壁や建材、屋根材には強くこだわるのに、外構にはそこまでこだわらないのは、勿体ないことなのではないでしょうか?狭小住宅でも、いや、狭小住宅だからこそ実現できる外構の形がきっとあるはずです。

狭小住宅に外構って作れるの?

 そもそもの前提条件として、狭小住宅に外構を作ることは可能なのでしょうか?答えは「可能」です。外構とは、住宅工事の中でも人が住む場所以外のスペースのことを言います。すなわち、駐車場や駐輪場、植栽や郵便ポスト、塀などは外構なのです。

建蔽率というものがあります。これは、「敷地の中で住宅部分に占める面積が〇〇%を超えてはならない」という規定です。建蔽率100%の敷地は存在しません。裏を返せば、敷地いっぱいに住宅を建築することは建築基準法上不可能です。つまり、必ず住宅以外のスペースが生じることとなります。この余剰スペースを使って個性を表現したり、おしゃれなエクステリアを取り入れたりすることで、自分らしい外構を手に入れることが可能です。

駐車場も外構

 前述したように、住宅以外のスペースが外構とするならば、駐車場のスペースも立派な外構ということになります。ただの駐車場だからと言って、床部分を通常のコンクリートで施工してしまうのは少し勿体ないかもしれません。駐車場でも、おしゃれをする要素はたくさんあります。

石畳を敷いてもおしゃれ

狭小住宅における外構のおしゃれ術として、駐車場などの部分を通常の土間コンクリートではなく、石畳などのおしゃれ要素が強い床材に変えてしまうというのも、家のイメージをより良く見せる上で有効な手段です。特に門扉や郵便ポストなどもなかなか設置できないくらいの狭小住宅であれば、床の色や質感でおしゃれを楽しむことは十分可能です。

カーポートは車に雨がかからず便利

駐車場を敷地内に設けようとする場合でスペースに少し余裕がある場合は、カーポートの設置を検討しましょう。カーポートがあることで車に雨がかかるのを防いでくれますし、雨の日などは、カーポートがあることで雨に濡れることなく車に乗り降りすることが可能となります。買い物などで重い荷物を持って帰宅した場合や、小さなお子様を連れておりベビーカーの搬出入が必要になる場合、カーポートがあるのとないのとでは便利さ、乗降車時に感じるスムーズ感が違います。外構のアクセントとしても有効なデザインのものがメーカー各社から発売されているため、設置を検討されてはいかがでしょうか?

芝生を敷くのもあり

駐車場スペースに芝生を引いてみるのも、おしゃれな外構を演出する上では極めて有効です。駐車場スペースが緑に変わることにより、それだけでも人々に安らぎを与えることができます。緑のある家は、それだけで人々の暮らしを快適にしてくれる効果があります。もちろん整備やメンテナンスに費用や手間はかかりますが、時間をかけて世話をすればするほど、ますます家に対する愛着が湧いてくるというもの。緑を携えた狭小住宅での暮らしは、家とともに家族も一緒に成長していくことができるという感覚を味わうことができます。

狭小住宅に住みたいと考えている方の中には、都心部の近くで便利な生活環境を手に入れたいという理由から、狭小住宅という選択をしたという方も多いのではないでしょうか?近年、都心部では「ヒートアイランド現象」と呼ばれる温度上昇が深刻な社会問題として捉えられています。アスファルトやコンクリートなどの「土ではない地面」に強い太陽の熱が当たった際の照り返しなどにより、温度が大幅に上昇してしまうのです。芝生を敷くことにより、こうしたヒートアイランド現象に起因する夏場の急速な温度上昇を抑えることが可能になります。このことは、本来であれば外部からの見た目だけを意識するものである外構を改善することにより、快適な居住空間の確保に寄与することができるという一つの例です。

植栽を植えると、雰囲気が和む

 ほんの僅かでも余剰スペースがあれば、そのスペースを有効に活用する手段として植栽を植えてみるのもいいかもしれません。やはり都心部に近い狭小住宅だからと言って、家の敷地内に緑がないというのはあまりに寂しいもの。植栽が一本あるだけで、家の雰囲気を和ませることができます。

また四季の移り変わりによって表情を変える落葉樹などを選ぶようにすれば、家に居ながらにして移り行く四季を感じることができます。いつしかその植栽はあなたの家のシンボルツリーとして、家族の人生と共に生きる一つのパートナーと言える存在になるかもしれません。

 

Works(株)ホープスの建築実例

失敗例から見る狭小住宅の外構

「外構工事には失敗が多い」という人もいます。何故なのでしょうか?それは、内装や間取りの作成においては将来の家族計画や人生プランなどを加味して、長期的なスパンで検討に検討を重ねるものですが、外構の場合はそこまで考えている人がなかなかいないというのも理由の一つなのかもしれません。外構を考える際にも、今後の家族の生活状況の変化を頭に入れ、あらゆる変化に対応していけるようなプランを考えなければなりません。よくある狭小住宅での外構作りの失敗例を見てみましょう。

自転車を置くスペースがない、もしくは少ない

 自転車置き場についてあまり深く考えない人が中にはいるようです。しかし自転車を置くためのスペースは、たとえ狭小住宅で余剰スペースが限られているとは言っても、必ず確保しておくことをお勧めします。

今は自転車に乗らなくても、建築後のライフサイクルの変化によって自転車に乗る必要が生じる、ということは十分起こりうる話です。お子様の誕生により、保育園や幼稚園への送迎は自転車でした方が便利が良いという状況になる可能性もありますし、健康志向の高まりにより職場に自転車で通いたいというニーズが出てくるかもしれません。また。自転車による来客があった時に自転車を停めるスペースすら確保されていないと、お客様に迷惑を掛けてしまうことも考えられます。

こうした事態にならないためにも、是非自転車置き場の設置は前向きに検討してください。

駐車スペースが狭い

 こちらも狭小住宅にはありがちな失敗例です。居住スペースを確保しようとし過ぎたために、駐車スペースを削ってしまい、あまり余裕のある駐車場ではなくなるということもあり得るでしょう。事故を防止したり、車や家にキズが付いてしまうのを防ぐためにも、駐車スペースは後回しにせず、十分なスペースを確保するようにしましょう。

 

狭小住宅の外構施工例

ここでは、当社が実際に施工した狭小住宅の外構例をお見せします。どのパターンも施主様の個性を活かした外構のデザインになっており、限りあるスペースを有効活用したものですので、家作りの参考にしてみてください。もっと詳しい実例を見たい方は、是非HOPEsの建築実例も覗いてみてくださいね。
HOPEsについてはこちらから

駐車場スペースはしっかり確保

例え狭いスペースであっても、駐車場のスペースはしっかり確保されています。スペース自体の広さも車がサイズアップしても十分対応できる広さになっており、将来的なライフスタイルの変化も見越した外構づくりができていると言えます。

スペースが本当に狭い場合は1階部分をガレージに

駐車場のためのスペースを取るほど敷地に余裕がないという場合は、写真のように1階部分をガレージにするのも一つの方法です。しかしこうすることで、車に雨がかかるのを防いでくれますし、荷物の搬出入も楽に行うことができます。

シンボルツリーを配置して


写真のシンボルツリーは大変見事なもので、来訪者はもちろん、通行人も思わず足を止めて見入ってしまうほどのインパクトを持っています。もちろんこのくらい大きな植栽を必ずしも配置する必要はありませんが、外構を考える際には緑の部分が無くなってしまわないようにしたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Works(株)ホープスの建築実例

狭小住宅を暮らしから考えるHOPEsの家づくり

狭小住宅の外構について、実例を交えながら紹介しました。実例を踏まえてご判断いただけるかと思いますが、狭小住宅だからと言っておしゃれな外構を諦める理由はどこにもありません。むしろ、限られたスペースを有効活用することによって、自分らしい外構を作り上げることは十分可能です。「これは譲れない」という思いを持って、先を見据えた家づくり、外構づくりをしてくださいね。

そして、家づくりは夢から始めてみてください。

土地を買った後に、建築費が残っていなくて、夢が実現できなかったという家づくりは沢山あります。

HOPEsでは、施主様が叶えたい夢、叶えたい暮らしからスタートする狭小住宅づくりを提案しています。

夢から始める事で、お客様に合った土地も見つける事が出来ます。

HOPEsでは土地探しもお手伝いが可能です。

一生に一度の家づくり、夢とワクワクを沢山膨らませて、その夢についてお聞かせください。

直近では、下記のようなイベントを開催しています。

将来、家を資産として活かせる「マイホーム借り上げ制度」が利用できる『かせるストック』の勉強会

是非お誘いあわせの上、お越しください。

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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