【Interview Report】リノベーションで実現! お店とプライベート空間がはっきり分離した家
東京の東端に位置する江東区は、古き良き下町の風情もありますが、オシャレなお店も増えている地域。M様は「会社を辞めてブックカフェをやりたい」という奥様の願いを叶えるため、1階に古書店プラス飲み屋さん、2・3階は住居スペースという家をリノベーションで完成させました。
お店もオープンした奥様とご主人様に話を伺いました。
●1階にバスルームが入ると言われて即決!
・家を作ろうとしたきっかけから教えてください。
もともと、妻が「お店をやりたい!」という夢を持っていたからです。はじめは駅の近くの方がやりやすいと思い駅ちかの新築を探していました。でも駅の近くで新築はなかなか出ないので、中古をリフォームすることに決めました。」(ご主人)
・江東区東陽町でやることにしたのはなぜですか?
「私の会社の近くだったからです。会社の寮もすぐ近くで住んでいていたこともあり、地理的にも知ってるので、ここがいいかなあと…」(ご主人)
・なぜホープスに相談することにしたんでしょうか?
「最初にピンと来たのは、ホームページで“狭小住宅に強い”と謳っているのを見たことです。狭小住宅ならではのノウハウを持ってるんじゃないかと思って相談。3社の中から決めさせていただきました」(ご主人)
・ホープスに決められた最大の要因は何でしょうか?
「1階にお風呂が入れられると断言していただいたことです。これがいちばん大きかったんですね。あと『狭いベランダを広げてみましょう』と言われたことも嬉しかったです。ベランダを広げる可能性があるってことを全く知らなかったので、広くなると明るくなっていいんじゃないかっていう予感がありました。それも決断した理由です」(ご主人)
・他の会社はどういう提案だったのですか?
「『1階にバスルームは難しいので、3階に作りましょう』とか『ユニットバスが入らない』という会社ばかり。『1階に入ります!』と断言したのはホープスだけでした」
●おしゃれで斬新よりも、ずっと住み続けていける家
・お店をやる奥様もホープスに決めたことには、ちょっと違う視点で考えていました。どうしてホープスに決めたんでしょうか?
「【店舗と住まい】という話をした時、他の業者はどちらかの比重に傾くことが多かったんですね。ところがホープスだけは“店舗をしながら生活をしていく”を自然な形を提案してくれました。1階をお風呂にするというのも無理矢理に作るのではなく、2階と3階の使い方からこう店は出来る。全体のことを考えて、自然な形で偏りなく、両方の視点で提案してくれたのが決め手でした」
・他の業者はどうだったんでしょうか?
「他の業者さんも面白いことは提案して頂いたんですけど、住むことに関しては具体的じゃない提案が多かったんです。確かに店としては、おしゃれだったり、斬新だったりしても、それでずっと住み続けていけるか疑問でした。今はまだ子供が小さいですけど、大きくなった時のことを考えて仕切っていけるかとか、今後ライフステージが変わってきても対応できるような余白を残していくことも大事でした。ホープスは現実的でバランスの良い提案をいただいたので、お願いすることにしました」(奥様)
ホープス清野氏は初回面談から「住まいとお店を分離したい」と聞いて、お店だけではなく生活空間を充実させたいと感じ取り、限られたスペースでどうやって分離させるか考えたそう。それが結果的にバスルームを下に持ってくることになりました。
・3ヶ月ほど設計期間をいただきましたが、その時の印象に残っていることはありますか?
「最終的にカフェをどうするか具体的に決まっていなくて、DIYでやるというのもあったので、どこまでホープスさんでやってもらうか線引きはまだ全然決まってなかったんですが、打ち合わせの中でアドバイスを頂いて非常に良かったと思っています」(ご主人)
・リノベーションなので壊してみないと分からない部分もありましたが、実際現場ではどうだったでしょうか?
「“ここは出来ません”というのは先に頂いていたので、すごい困ったことはありませんでした。うちとしてはスムーズに終わったという感じです」(ご主人)
・奥様は現場ではどうでしたか?
「いつも現場の打ち合わせでは、ホープスの担当の方がいてくれたので、進んで行く中で質問もしやすいですし、大工さんとのコミュニケーションもうまく行ってるんだなというのも見ていて分かったので安心感がありました。『こうして欲しい』などの要望も言いやすいです。たとえその要望が通らなくても、納得がいく説明があり、やりやすかったです」(奥様)
●店舗と自宅の境目がはっきり
・引き渡ししてから、お店もオープンしていかがでしょうか?
「まだ寒い時期に窓が結露してなんてことはありましたね。窓が大きくて多いからだと思いますが、2重サッシにしといた方が良かったというのはあります」(ご主人)
「店舗と自宅の境目がはっきりしているので、子供も“ここはプライベート、ここからはお客さんが来る場所”と分かりやすかったみたいで、そういう意味でもすごく良かったなと思っています」(奥様)
・本も個性的ですが、お店に関してこだわったという点は?
「うちはブックカフェではなく、古本屋としてやって行きたくてオープンしました。本はインテリアではなく、実際に読んで買ってもらえるようにしたい。お客様が飲食でいたとしても、本を選ぶにしても、見やすい状態にしたい。狭いのでなかなか両立が難しいんですけど、常に意識はしています。奥にカウンターはあるけれど、飲んだりしないお客様でも本棚を見やすいように一直線に作ってもらっています」(奥様)
・最後にホープスでの家づくりは楽しかったですか?
「楽しかったです。波がなくす〜っと入ってきた。平常心で出来ましたので、良かったです。ものすごいイメージと違ったというのもないですから」(ご主人)
「私はもともと古い家に住みたかった。ここは鉄骨造の建物でそれほど古くはないんですけど、自分が落ち着く空間は作れるのかな、開放感がある空間は作れるのかな、と不安でしたが、ゆったりする空間にしてもらえたので満足しています」(奥様)
3階建の1階には、奥様のお店古本屋さんでもあり、飲み屋さんでもあるお店は、「古本と肴 マーブル」は、奥様の趣味が前面に出た素敵なお店になりました。本をゆったり選べる空間は、本好きにはもちろん、フラッと立ち寄るのにもぴったり。家とともにくつろげる空間になったのではないでしょうか。