ペットと暮らすアンティークな宝箱のあるガレージハウス
ペットと暮らすアンティークな宝箱のあるガレージハウス
閑静な住宅地の中に建つお引渡しから1か月のS様邸を訪問させて頂きました。通りからは駐車場と建物の壁面しか見えず、いったいどんなお宅なのか…?アプローチを経て玄関に一歩足を踏み入れると、外観からは想像もつかないようなお住まいに出迎えられました。
都会的だけれど、ビンテージ感あふれる家を作りたい
高い天井に白い壁。白い天井。
ライトブルー、ミントグリーンにホワイトベージュが優しい室内に、ダークブラウンのソファ。
インテリアにはシェルモチーフなど、マリンテイストがあふれています。
「この家を造ろうと考えたのは、この家具との出会いがきっかけです。」
パイレーツ・オブ・カリビアンに出てくる宝箱のような家具は、目黒のインテリアショップで一目惚れしたというアンティーク。リビングテーブルとして使うことになったこの宝箱に似合う家を造りたい、と家のテイストに関してはビンテージ感を大切にしたといいます。
「設計を依頼する前に、私たちがやりたいことはあれこれ決まっていて。打合せは、その中から実現できることとできないことを選り分けてもらい、そぎ落としていく作業でした。」
収納をきちんと作っているので、室内は常にきれいに保たれています。インテリア雑誌から抜け出てきたような住まいに、ホームパーティに招かれた友人からは「まるで、ホテルみたい」と言われたそうです。
日常と非日常とのバランスを程よく
「ホテルみたい」という言葉は、S様邸の雰囲気をとてもよく言い当てています。
S様邸は生活の場でありながら非日常的な遊び心にも溢れていて、日常と非日常のバランスがとても心地よいのです。
例えば、大人数のパーティにも対応できる大きなダイニングテーブルには、かつて教会で使われていたというアンティークの椅子が置かれています。背もたれに聖書入れがついているあたりは、当時の面影を残しておりノスタルジーを感じさせます。
機能的に区切られたウォークインクローゼットの中には、星形の可愛らしい照明が2つ。無機質になりがちなクローゼットが、この照明で一気にロマンティックな雰囲気に。
寝室やトイレの壁は、S様自ら提供したという塗料でパープルやブルーに塗られていて、真っ白なリビングダイニングと対照的なリラックス感があります。
そして、極めつけはビルトインガレージと、そのすぐ隣に配置した主人の書斎。車と小物づくりが興味というご主人のために、車を見ながら好きなことができるスペースを一階に造ってあります。まるで隠れ家のような雰囲気に、訪れた人はみなワクワクを隠しきれません。
一方、奥様らしい美しいこだわりも随所にあります。一階玄関にありシューズクロークの入口と隣にしつらえたニッチは曲線が美しいアール型。シンプルで上品な佇まいでお客様を迎えてくれます。
設計にあたってホープスさんは、このようなご夫妻のこだわりをヒアリングしながら、4プランを作成したといいます。
「S様のようにイメージやこだわりが明確なお施主様であっても、私たちはプロですからYesマンであってはいけないと思っています。お客様の言葉が100%ではありません。趣味、休日の過ごし方、暮らしぶりや好きなことなどをお聞きしながら“どんな暮らし方をしたら、お施主様は幸せなのか?”を常に問うようにし、ご提案しています。」
工務店選びは“直観”で。運命的な出会いがこの家の始まり
お料理好きなご主人が腕を振るう、キッチンの大きな作業台、そしてTV台は、設計・施工を請け負ったホープスの清野さんが、ご夫婦のイメージを形にできるインテリアショップを自らの足で探し当て、オーダー制作してもらったものとのこと。目黒通り沿いの家具屋を20軒以上あたってビンテージ風の家具を手作りで作ってくれる家具屋さんと出会ったそうです。
「S様には好きなモノや部材の画像をたくさん集めていただきました。それを見て、どんな暮らしをしたいのか、家でどう過ごしたいのかを考えていき、とあるインテリアショップにたどり着いたんです。ここならS様のイメージ通りのモノを作ってくれると思いました。」
施主と工務店でここまで気持ちが通じ合えるのはレアケースかもしれません。聞けばS様はホープスさんのHPを見てこの会社と決め、ほとんど他社を見ることなく契約したそうです。
「初回にお会いして、こんなイメージの伝わりやすい会社なのかと驚きました。話せば話すほど、どんどん打ち解けていった感じです。」とS様のご主人。
そして、ホープスさんもこう言います。
「S様とのお打合せはとても楽しかったですね。いつも何か気に入ったものを買ってこられて、“これを玄関に使ってほしい”など、提案していただく度に、趣味の良さに驚かされました。」
「これだけセンスのいい家を考えられるS様に何をどうご提案しようか迷った時期もあります。でも、途中で気が付いたんです。ただシンプルな家を造ればいいんだ、お二人で素敵な暮らしを作っていけるのだから、と。」
S様とホープスさん、相思相愛の出会いがこの素晴らしい家が誕生するきっかけとなりました。自分たちのスタイルをお持ちのS様にとって、ホテルマンのようなおもてなしで思いを形にしてくれるホープスさんとの出会いは、まさに運命的な出会いだったのかもしれません。
「いい意味で期待を裏切られたのは、素晴らしい天井の高さでしょうか。」 ご夫婦はそういって、にっこり笑いました。
モノと人との出会いが素晴らしい家を造り上げる
S様には大きな2つの出会いがありました。家を造ろうと決めたときに出会ったアンティークの宝箱。いろいろなイメージを膨らませているうちに巡り会った、想いを形にしてくれる工務店。このどちらもなければ、今素晴らしいS様邸はきっとなかったに違いありません。
良い家づくりは、まさにモノや人とのご縁の賜物。これから家づくりを考えている方には、ぜひよい出会いがあって欲しいものだと実感しました。