サーファーが世田谷に建てるなら!西海岸風モダンのこだわりとは
サーファーが世田谷に建てるなら!西海岸風モダンのこだわりとは
頭の中に家に対する青写真ができていたKさんご夫妻が、その青写真を実現するために選んだのは設計・施工会社の株式会社ホープス。Kさんご夫妻の家に対する想いを汲みとりながらも、的確なアドバイスを行うことにより、カリフォルニアモダンを感じさせてくれるKさんご夫妻理想の家ができあがった。
窓から桜並木が一望できる開放的なリビング
リビングから桜が見える家がほしい――。そんな想いから家探しをスタートしたKさんご夫婦。しかし立地条件や予算などの都合からなかなか目指す土地が見つからなかった。そして1年が過ぎたころ、ようやく世田谷区下馬の地に希望に合致する土地を見つけたのである。
その時点でKさんご夫婦の頭の中にはつくりたい家は決まっていたが、誰に建ててもらうかは決まっていなかったという。そこで、最初に訪問した先が株式会社ホープスである。しかしそのホープスで真っ先に聞かれたのは、「家に対して何を求めますか?」「何をするのが楽しいですか?」といったライフスタイルや暮らし方に対することだった。間取りや部屋の大きさなどを聞かれることを想定していたKさんご夫婦は、想定していた家選びの打ち合わせとは真逆のことに面食らっていた。しかし家に対する想いはすべて話せた満足感は残っていたことが印象的だったという。
その後、数多くの設計会社や建築家、ハウスメーカーなどと会ってみたが、ホープスで聞いた「コストをかければ良いものを選べるのはあたりまえ。そうではなく、限られた予算の中でベストチョイスをすることで決して安っぽくしません」という言葉が心に残り、ホープスへと依頼をすることを決めたのである。
実際の設計に入ってからはホープス側と頻繁な会話をしながら、Kさんご夫婦が持つ漠然とした「こんな家にしたい」という想いを形へと絞り出していったという。その際、「リビングから桜が見える」という条件のほか、「最上階の3階に浴室を設ける」「サーフボードを室内に飾れるようにする」といった絶対必要条件を提示しながら、家づくりを進めていった。「ホープスさんには、私たちがこうしたいという希望を『じゃあそれにしましょう』と言いなりに設計・施工していくのではなく、『それはこうしたほうが良いかもしれませんよ』という選択肢を提案していただきました。選択肢を提案されつつも最終的には自分たちで選んでいるので納得感を持つことができ、それが『ホープスにお願いして良かった!』という満足感につながりました」とご主人は語る。
また、家全体のほか、キッチンに対して自身のこだわりを見せた奥さまは、「ホープスさんは設計と施工が一体化しているからか、現場で『ここはちょっとイメージが違うので、こんなふうにできますか?』と相談したときでも、すぐに意図を汲んでいただき『要望のとおり変えるとこうなります』とすぐに見積もりを出してくれるなど、テンポよく進めてもらえました。それはちょっとできませんとか、わかりませんとか言われたことは一度もなく、そのフレキシブルな対応がうれしかったですね」と話す。
サーフィンが好きなご主人が家にこだわったことはカリフォルニアモダン。そのテイストを具現化して完成したKさん邸の玄関に足を踏み入れると、まず目に付くのは右側に広がるスペースだ。「将来的には、お客さんのウェイティングスペースか、サーフボードを飾るオープンスペースにしていきたいですね」とご主人が話す。
1階を奥へと進んでいくとある寝室は窓の小ささが目に付く。「朝になったら自然に起きることができるよう、ブラインドやカーテンを付けなくても朝日が眩しくなく外部の人の目も気にならないサイズの窓にしました」
ご主人が憧れていたという吹き抜け階段を2階へと上っていくとそこはリビングとダイニングキッチンだ。リビングには大きめの窓を設置して、バルコニーを通して桜並木を見渡せる開放感のある気持ちのよい空間に仕上がっている。「リビングには全面窓を設置したかったのですが、準防火地域に指定されている場所にあるため全面窓にするとシャッターの設置が必要となりました。それはあまりしたくなかったしシャッターにも高額な費用がかかります。それなら準防火地域でも可能な窓を設置して、余ったスペースにはもうひとつ別の窓を設置。それを『ピクチャーウィンドウ』にしていただきました。これで桜が咲く時期にはソファーに座ったときにまるで絵画を観ているかのような窓になるでしょう」とご主人。さらに、広々とした空間をとったバルコニーには小さなテーブルを置き、集まった友人たちと花見を開催したいと考えているという。
3階に上がると、当初からの希望だった浴室が目に入る。この浴室は、バルコニーに面する窓からは空を見上げることができる贅沢なプライベート空間となっている。「向かい側には桜があるし、少し離れたところにある神社の杜の木の葉と木の葉がこすれる音が聞こえます。晴れた日のお風呂は最高ですね」と話すご主人。毎朝、窓を全開にして湯船に浸かるのが日課だという。
お二人の想いを体現した家をつくることができたKさんご夫婦。朝起きて毎日感じている「この家を建てて良かった!」という想いは、10年、20年経っても変わらないだろう。
随所にオンリーワンの工夫が見られる住まい
カラーの統一感にもこだわったKさんご夫婦。家を建てるときから、階段は木材、壁面は白、レールや手すりは黒で統一したかったという。レールや手すりには家のテーマであるカリフォルニアモダン的なマットな感じのブラックを希望していたが、ピッタリの素材がなかなか見つからなかった。そこで個人的にも探していたとき、イメージにピッタリの素材を大阪の業者で見つけたという。ご主人の実家が京都にあるため、実家に寄るついでに大阪の現地まで見に行き業者と話をつけてその素材を使うことを決めたという。
また、リビングでソファーを設置している後ろの壁面だけは、雰囲気を少し変えるために耐火建築物にも使われている材質のグレーの木毛セメント板を設置。その上には神奈川県葉山にあるショップで特注したスタンドを設置して、お気に入りのサーフボードをインテリアとして飾っている。
そのほか、奥さまの意見を採り入れたキッチンでは、奥の壁面をダークグレーのカラーに変えたいと考えていたが、イメージに合うクロスが見つからなかったため、塗装をすることとなった。その際、業者に依頼せずに自分たちで塗ってしまおうということとなり、その塗装作業は主に奥さまが担当している。黒板塗装なので、メニューやレシピなどをチョークで書いたり消したりすることもできるという。
Kさん邸には、随所にこのようなオンリーワンの工夫が見てとれる。「たぶん息子が成長したらこの家を出てひとり立ちするでしょう。そうなるとこの家で過ごす年月の多くは私たち夫婦二人です。そのため、二人が今後も快適に住み続けていくことをベースに考えてつくりました」とKさんご夫婦。「二人で共に作り上げた空間という想いを感じられるこの家にはとても満足しています」と語っていただいた。
Blog:http://ameblo.jp/colorful2015/entrylist-1-1.html
Works:社に沿う桜並木に建つカリフォルニアモダン