【Interview Report】大量の本を収納!本棚が壁を彩り、本と一緒に暮らす家

川崎市の住宅街に、個性的な狭小住宅があります。外観がシックなブラウンの3階建て。ここがI様のお家です。ご主人様が考古学の専門家ということがあり、本を大量に所有していて仕事柄捨てることができません。2人暮らしながら、お互いのプライベートスペースも欲しい上に、狭小住宅に3000冊以上の本をどうやって収めるかが、この家の大きなテーマでした。

どうやってこの家ができたのか、代表の清野氏と担当者が聞きました。

本をどうやって置くのか問題

以前住んでいたマンションでは、部屋を潰すように本が占領してしまったというI様。2人で住むためにはもう少し広い家に引っ越すか、本を別にところに移動させるかを考えていた時に、駅前で土地をセールスしているのに偶然出逢います。ちょっと話を聞くだけのつもりでしたが「今日中に返事を」と言われて、なんと土地の衝動買い。突然の家づくりがスタートしました。

「一軒家に住んだことがなかったので、家に対して具体的なイメージはなかったんですが、『昔ピアノを置いたら、家が傾いた』なんて話を聞いたことがあった。本を収納するために在来工法のような単純な木造では厳しいのでは」そう思ったご主人様は構造の強さにこだわって木造以外にも鉄骨造などいろいろ検討されたそうです。そこで見つけたのが木造でありながら鉄骨造ような強さを持つSE構法でした。

奥様も「本が入るスペースはもちろん、そして2人それぞれの空間を確保したい」といった大まかなイメージはありましたが、特に希望していたのは、土地とセットの分譲住宅にあるような感じには絶対したくはないということでした。

鉄骨で家を建てる会社に相談した時には「土地の間口が狭いからできません」なんて言われたりしたが、なんとか4、5件ピックアップして、相談しました。そしていよいよ決めなくてはいけない、という段階にカフェに入り2人で「好き、普通、そうでもない」を選んでいく「気持ちの見える化チャート」を奥様が作って、2人でそれぞれやってみたところ総合点数の高かったホープスに決定しました。

バルコニーはひとつでいい、で価値観が一致

I様がホープスに決定した理由は何だったのでしょうか?

「狭小住宅で3階建てっていうと、バルコニーを2つ作るじゃないですか。それって何だろうって私は思ってたんですよ。他の会社で聞いてみても『おしゃれです』って言われたんです。でも、清野さんにも聞いてみたら『無駄だよね』って。私もそう思っていたので、だよね〜〜(笑)と価値観があった瞬間でした」

一方、ご主人様はSE構法、それからコラムで読んだ「アーキテクビルダー」に惹かれたそうです。

「コラムで“アーキテクトビルダー”という設計する人と作る人が一緒っていうのを知ったんです。それって当たり前じゃん、って思ってたんだけど、世の中、どうも違うぞと。でも一体となってるほうが重要」

ホープスは、設計事務所と工務店を一貫して行う会社です。設計事務所のようなデザイン性の高さと、派手な宣伝広告費を使わないことで建築費のコストを抑え、きめ細やかな対応をする工務店の誠実さ、両方を兼ね備えています。

こだわりはトイレのアクセントクロス

奥様のこだわりポイントは、Instagramを見ていて興味が湧いたアクセントクロスでした。そこでトイレの壁をツートンカラーにすることにしました。言っていなかったそうなのですが、I様は本当は上がネイビーで下が白にしたかったそうですが、ホープスでは逆が良いと言われ、そうなのかと思い、上が白でしたがネイビーにしました。実は、出来上がるまではそれがずっと気になっていたそうですが、住んでみて窓からから入る光を見た時に、これで良かったと納得したということでした。

そしてご主人様のこだわりは?

「本棚、お風呂などもこだわりましたが、どれだけ最大限、建坪率と容積率を使えるかなってことです。狭い土地で延面積の広いものでできるだけ良いものを建てたい。これがこだわりかなあ」と、なるべく広く住める家にすることでこだわったという想いだったそうです。

2年間住んで気に入っているのは、バルコニーという奥様。

「バルコニーの壁を高くするって言われた時に、空が好きだから大丈夫かな?って思ったけど、周りが気にならないし、洗濯も外から見えないし、計算され尽くされて、思っている以上に明るい家になった」とのことでした。

もちろんバルコニーの壁の高さは「計算です〜」と担当者は笑って答えていました。

ここに椅子を出して、コーヒーを飲んだりして夫婦でくつろいでいるとのことで、家のお気に入りの場所に。

「もうちょっと考えておけばよかったと言うのは、本棚の幅だけ」と言うご主人様ですが、1階の書庫、2階のリビング、3階の部屋と、元々持っていた本棚と作り付けの本棚で収納。壁紙がライブラリーコーナーとなり、まとまって置かれていると、本によって本棚の幅が違っていても気になりません。

最後にホープスに依頼してよかったかと聞いてみました。

「ホープスさんにやってもらって本当に良かった。本当は職人さんも含め一人ずつお礼も挨拶もしたかったほど。皆さんにやってもらって本当に良かったです」と答えてくれました。

「いつか足腰が弱くなって使えなくなっても、きっと誰かが長く使ってもらえる家ができました」長く住む家にできたことに大変満足しているようです。

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Works(株)ホープスの建築実例

 

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