SE工法の全て
弊社では、SE工法を標準的に取り入れ、資産価値の高い住宅をお施主様に提供しています。
SE工法は木造ラーメン工法という種類の工法で、木造の耐震工法の中で最も信頼性・実績のある工法として知られています。
SE工法について様々なメリットをまとめてみましたので、是非ご参考にしてみてください。
SE工法ムービー
(参照元:(株)エヌ・シー・エヌ youtubeチャンネル)
SE工法の一連のロゴやデザインイメージは、世界的なデザイナー:原研哉さんによってプロデュースされています。
SE工法は(エンジニアリング・フォー・セイフティ:工学的に安全な工法)という意味が有ります。また、設計からプレカット・施工までが連動したシステムとなっている工法で、科学的な根拠に基づいた耐震性とシステムによる安全性・品質を確保しています。
SE工法を開発された構造家、播繁さんのコメントです。播繁さんは、鹿島の構造設計部長をされていた時代に、長野のオリンピックドーム:Mウェーブ等や、お台場フジテレビ本社ビル等の建物を構造設計統括された方です。岐阜の美濃加茂市にセブン工業というプレカット会社が有り、その創業者である杉山恒夫氏と播繁氏が協働で、日本に耐震木造住宅を普及させるというビジョンの元、SE工法は開発されました。
SE工法開発者の声
SE工法の供給元は株式会社エヌ・シー・エヌという会社です。エヌシーエヌは、日商岩井(現材の”双日”)とセブン工業の合弁会社として、1996年に設立されました。以降20年以上SE構法開発元として、全国約500社以上の工務店ネットワークを運営しています。エヌ・シー・エヌはこれまで18,000棟以上のSE工法の供給実績があり、年間1,500棟以上の構造計算とプレカット部材を現場に納品しているとの事です。
SE工法は、木造ラーメン工法です。柱と梁の剛性を確保し、在来工法で必要となるような筋交いや壁を、半分程度まで少なくする事が出来ます。新潟中越地震、東日本大震災等の震度6以上の大地震においても、倒壊件数0という実績を誇る、木造耐震工法では最もメジャーな工法として、信頼されています。
SE工法 熊本地震シュミレーション
(参照元:(株)エヌ・シー・エヌ youtubeチャンネル)
SE構法は全ての建物で構造計算をします。実は建築基準法では2階建て以下の建物は”壁量計算”という簡易な確認のみで、構造計算をしなくても良いという決まりが有ります(これが、4号特例と呼ばれるものです)。ただし、この4号特例には地震時の建物重さ等からくる揺れの検証等、科学的な構造設計は省かれています。SE工法では、4号特例で建築基準法上は建築可能な建物であっても、構造計算を行います。この構造計算を行う事で、施主様の大切な生活・家族を大地震から守る事が出来るのです。
SE工法は、従来は国土交通大臣の第68条の認定を取得しており、現在は日本建築センターの構造評定を取得している工法です。
SE工法の構造は、上部構造と下部構造をセットで行います。地盤の固さ・反力を踏まえた基礎設計をFEM解析といい、施主様の建物地盤に合わせた科学的な構造検討を行います。
SE工法ではこのように耐圧版の曲げモーメント分布を把握し、耐圧版と基礎梁を地盤に合わせて構造設計を行います。
SE工法の接合部は、SE金物というオリジナル金物で出来ています。金物の厚みは6mmあり他の木造金物工法よりも頑丈に出来ています。現場で持ってみるとかなり重いです。このこのSE金物の強度・金物ともSE工法の構造設計においては部材ごとに強度指定されている為、精度の高い構造設計が行えるのです。
またSE工法の柱梁の仕口はハードジョイントといって、金物の穴位置と集成材の穴の位置が若干ずれている事により、ドリフトピンを打ち込んだ時の引き締め効果を確保する事が出来ます。
Sボルトという表面を凹凸加工した、強度の強いボルトで接合部をジョイントします。
そして、SE工法の金物は自動車のボディに使う塗装と同じ防錆加工がしてあります(カチオン電着塗装)。これにより、海の近い地域等で錆を考慮する必要が有る場合にも、100年間のサビて強度劣化が起こらないという噴射実験を行ってその耐久性が検証されています。
SE工法の耐力壁は、在来工法の筋交いよりも強度を確保できます。SE工法の壁は、455mmが最小となるので、一般的な筋交いの最小値:600dではプラン上収まらない部分にもかなり有効です。
SE工法の耐力壁は、50,100,150,200という4種類釘ピッチによって強度が異なり、釘ピッチが短いほど強度が高まります。また、耐力壁にはシングル(合板1枚張り)とダブル(合板2枚張り)が有り、ダブルのほうが強度が高まります。合板は1級と2級があり、SE工法の耐力壁は基本的に全て1級となります(一級合板は流通量が少ないが構造耐力が強い)。
また、SE工法の壁には、ダイライトやモイスといった新建材を適用する事も可能です。
SE構法は集成材と金物を利用した工法です。柱梁は4寸:120角・幅を標準としています(その他、柱:170角というオーダーも有ります)。また、平角柱という120×240、120×300、120×360の長方形断面の柱も有ります。
最大スパンは9mと在来工法では難しかった2台並列駐車のビルトインガレージや壁のない空間を実現できます。SE構法の柱・梁の仕口は、在来工法のような”ほぞ欠き”を行わないので木材の断面欠損が少なく、強度が高いです。
SE工法の柱脚部分は主要な柱の直下に柱脚金物を配し、基礎とアンカーボルトを通じて固定しています。これにより在来工法の約5倍の引き抜き強度を確保しています。大地震時の揺れによる柱が抜ける事による建物崩壊を防ぎます。
SE工法の構造用集成材はシックハウスにも強くF☆☆☆☆(フォースター)というホルムアルデヒドのほとんどない材料です。また世界最大の森林認証統括組織であるPEFCのCoC認証という森林認証を取得しているので、山元の根拠の有る材料となります。柱・梁はフィンランド産のオウシュウアカマツを仕様し、土台・大引きはヒノキ材が使われています。
国産材をオプションで使う事も可能です(長野県産カラマツ等。価格は通常のオウシュウアカマツよりUPします)
SE工法の木材の含水率は15%以下という品質管理が行われています。
そして、木造準耐火構造にした場合に、柱や梁を室内に現しにする事もできます。これを燃え代設計と言いますが、燃え残った部分で構造耐力が確保する事が検証された構造に対して適用する事が出来、SE工法はこの基準をクリアしています(45分準耐火)。燃え代設計の梁については、通常の1サイズ:30㎜分大きな梁を使うだけで、幅を広げる必要はありません。柱は170角を使用する事で準耐火現しにすることが出来ます。
SE工法は全国に8つの指定プレカット工場にて部材をプレカットして現場に納品します。柱梁はフィンランド産のオウシュウアカマツがラミナ(挽板)の状態で輸入され、日本国内の集成材工場にて、集成材に製材されたものがプレカット工場に入り、マシンカットされます。この時のプレカット図は、構造計算書に添付される構造図と連動している為、現場でカンナで削ったり、切ったりする事が出来ません。構造計算されたものがしっかりと現場で建築されて初めて構造計算の根拠が形として実現するので、現場納品までの品質管理をシステム化して施主様に安全・安心を提供するのがSE工法の仕組みです。
SE工法は、㈱エヌ・シー・エヌが開催する技術研修会を受講し、認定された「SE工法施工管理技士」の在籍する工務店でなければ施工する事ができません。SE工法の施工の流れをムービーでご紹介します。
SE工法の施工の流れ
(参照元:(株)エヌ・シー・エヌ youtubeチャンネル)
地盤調査基礎設計
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資材の搬入
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アンカーベース・アンカーボルトの施工
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アンカーセッター・土台用アンカーボルトの施工
コンクリートの打設
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土台敷き
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大引金物の取り付け
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柱脚金物の施工
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管柱用金物の取り付け
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柱の建て込み
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梁受け金物の取り付け
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梁の建て込み
↓
床合板の施工
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耐力壁の施工
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バルコニーの施工
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登り梁の施工
SE工法登録工務店は、現場が始まると指定の工事に関して自主検査を行い、竣工後に(株)エヌ・シー・エヌに性能報告書という報告書を提出します。これにより現場を第三者機関としてSE工法の供給元が品質管理された後、SE工法性能保証証書を引き渡し後に施主様にお渡しします。
このSE工法性能保証書により、基礎と構造体についての傾斜やたわみ等の構造に関する瑕疵10年間無償で保証します。更に10年間(最長20年)の保証延長をすることが可能です。
また、登録工務店の中でもSE工法の実績が豊富な選ばれた工務店として「重量木骨プレミアムパートナー」という工務店があり、弊社:ホープスはこの重量木骨プレミアムパートナーとして認定されています。重量木骨プレミアムパートナーの建てるSE工法の住宅には「完成保証」が付きます。
SE工法は基本的に耐震等級2以上で設計されるので、長期優良住宅の基準の一部(耐震等級2以上が必要)を構造的に満たす工法です。
SE工法は構造的な安全性だけでなく、SE住宅ローンサービスという専門の住宅ローン会社や、温熱計算サービスなどを付帯サービスとして実施しています。これらを活用する事で、さらにお施主様への新しい価値を構造の分野から提唱している工法です。
最後におまけ:SE工法のテレビCM
SE工法のテレビCM、ナレーションは北の国からでおなじみ、吉岡秀隆さんです。
(参照元:(株)エヌ・シー・エヌ youtubeチャンネル)
まとめ:資産住宅を持ちましょう
ホープスでは「資産になる家」を施主様にもってもらう事を推奨しています。
一生に一度の家づくりです。子供や孫の世代まで、長く使ってもらえるような住宅を創りましょう。
その為にSE工法はこれ以上ない構造体として、お勧めしています。
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