世田谷のデザイン住宅|SE構法との出会い|(株)ホープス代表 清野廣道のブログ
世田谷のデザイン住宅|(株)ホープス代表 清野廣道のブログ
[SE構法との出会い]
自分たちで設計をして、お客様の声にしっかり耳を傾けて家を建てよう、そう決めた折、あるお施主様の案件でさまざまな工法を検討していました。そのときに出会ったのがSE構法です。2007年のことでした。
柱や梁そのものを互いに剛接合し、強固な構造躯体をつくり上げる。従来、鉄骨造やRC造において主流だったラーメン構法を、日本の木造住宅に取り入れたのがSE構法です。
ラーメン構法は極めて信頼性が高く、歴史的な蓄積も多いことから、20世紀以降の近代構造法の主役ともいうべき役割を果たしています。しかし、鉄やコンク リートといった強度計算のできる均質な部材を前提としているため、日本の木造住宅にラーメン構法を取り入れようという発想は、今まで存在しませんでした。
そこに登場したのが、SE構法です。
結果、地震に負けない強さと、木造の美しさが両立する家づくりが可能になったのです。
初めて知ったSE構法は、どこまでも理詰めで筋が通っていました。構造材にしても接合方法にしても、私のような構造設計出身の 者が大事にしたい点がきちんと押さえられているんです。構造設計の人間が好きそうなシステムだなと気に入りました。一言でいえば、強い印象を受けました。
さて、冒頭で書いた「ある案件」とは、1階に2台分の駐車スペースが必要な狭小地の3階建て住宅です。まさにSE構法にうって つけの敷地条件で、点と点が美しい線で結ばれた気がしました。お施主様に説明すると、その良さをすぐにご理解いただき、「SE構法でやってみましょう」と なりました。他の工法では、ここまでフィットするプランは実現できなかったと思います。
以来、SE構法による建築がホープスの主軸となりました。弊社にご依頼いただいた新築のおよそ7割はSE構法を採用しています。
SE構法は「住まいの器としての箱を、きちっとバランスよくデザインしたい」というホープスの方針と見事にマッチしています。自由度が高く、デザインと技術の両面で高い品質を実現できるシステムです。したがって、お施主様にも自信を持ってお勧めすることができます。
これから家づくりをお考えで、すこしでもSE構法に興味のある方は、ぜひご連絡ください。数値的な強度の話からコストメリットまで、私が自分の知識と経験の中でもっとも良いと判断したSE構法について、丁寧に時間をかけてご説明させていただきます。
補足:
SE構法は独自の施工管理技術が必要なため、どの建設会社でも施工できるわけではありません。試験に合格したSE構法施工管理技士が在籍し、一定の技術水準を有すると認められた「SE構法登録施工店」がSE構法の建物を施工します。
構造計算により証明された構造強度と、木造でありながら自由度の高い空間を安心してお客様に提供するため、SE構法は万全の体制を整えています。