世田谷の注文住宅|ホープスができるまで④|(株)ホープス代表 清野廣道のブログ
世田谷の注文住宅|(株)ホープス代表 清野廣道のブログ
[ホープスができるまで④]
起業からどのくらい経った頃でしょうか、大学の同期で社長をしている友人がいるんですが、彼の誘いで横浜のJCに加入しました。
ある日、そのJCの仲間から「清野さんは何でも自分でやるからダメなんだよ、人(部下)にやらせないと」と言われました。何十年も続いている会社でエスカレーター式に2代目に就任したヤツがナニ言ってんだ、と反発を覚えたのは今でも覚えています。
JCで交流する私の姿を見て、(夜遊びを続けているように見えたのでしょう)辞めてしまった社員がいたのはとても残念なことで、なんだか申し訳ない気持ちにもなります。
縁は異なもの味なもの、とは男女の縁を指すことわざですが、仕事においても同じことが言えると思います。
JCでは何人かの友人ができましたが、その中に建売住宅を販売する会社の社長がいました。ある日、その社長に言ってみたんです。
「建売住宅って、あまり面白い建物ないよね?それって、お客さんの立ち場からしたら、どうだろう?予算の都合だけで、マイホームの夢が小さくなっちゃうって、おかしくない?」
すこし不満そうな表情で聞いていた社長に、私は追い討ちをかけました。
「だから、次の建売住宅は、設計から工事までウチでやらせてくれないかな?絶対にお客さんが喜ぶ家をつくるから!」
そして受注した6棟が、株式会社ホープスが最初に手がけた新築住宅になります。坪単価40万円台でオリジナルの造作、オーダーキッチンなどを取り込むハイグレード仕様の住宅です。
無理を言ってやらせてもらった仕事だったので、損益で言えば赤字もいいとこ、原価割れの「出血大サービス」でした。でも、今までのどの仕事でも味わったことの達成感を覚えました。
今でも、そのお宅の前を通ることがあると、ぐっと胸にこみ上げてくるものがあります。近くを通ることがあると、わざわざ遠回りして、家を見にいったりね。