狭小住宅をリフォームする上でのポイントや注意点をご紹介します!

家の中があまりにも狭いと普段暮らすのに不便さを感じることが多いでしょう。
家族の人数が多いと、なおさら暮らしやすいとは言い難く、快適な居住環境が欲しいと思うのは必然でしょう。
その解決策として挙げられるのが、”リフォーム”です。
リフォームによって、自身の気になる箇所や部屋を好きにアレンジできるので、理想の居住環境ができあがります。
そこで今回は、狭小住宅をリフォームするメリットや費用相場、実例についてご紹介します。

□狭小住宅をリフォームする上での実例と費用相場について

いきなりリフォームといっても、どんな種類があるのか、そしてどれくらいの費用相場なのかを把握しておくことで、実際にどんなリフォームをすれば最適かがわかります。
ここでは、”間取り変更”、”水回りリフォーム”、”階段の位置替え”に関して挙げていきます。

1. 間取り変更

壁や仕切りが多い室内は、強制的に空間が遮られてしまうので、スペースが狭く感じてしまいがちです。
リフォームをして壁や仕切りを減らすことで、無駄なスペースが減り開放感も上がるのでおすすめです。
また、元々部屋の数が少ない方の場合は、間仕切りで部屋数を増やすことも可能です。
そしてかなり大掛かりな工事にはなりますが、スケルトンリフォームといって、家全体を骨組みになるまで解体し、そこから新たに立て直すといったリフォーム方法もあります。
費用相場は内容にもよりますが、多くて90万円ほどになります。

2. 水回りのリフォーム

水回りの中でも、特にキッチンは普段の使用頻度が高いので劣化のスピードが早く、加えて狭かったり設備が古かったりすると快適には使えないでしょう。
そんな時こそ、早めに水回りのリフォームを行うことをおすすめします。
例えば、対面型キッチンにすることで開放感アップできるだけでなく、リビングとの繋がりもできるのでキッチンにおける作業のしやすさは格段に上がるでしょう。
費用相場は、多くて200万円ほどが目安です。

3. 階段の位置替え

2階建以上の家で、階段が急で危ない場合やスペースが狭くて登り降りしにくい場合は、階段の位置を変えたり勾配をゆるくしたりしてリフォームをするのがおすすめです。
費用相場は、多くて200万円を想定しておきましょう。

□狭小住宅をリフォームするメリットとは?

*理想の空間づくりが可能

限られたスペースでも理想としている間取りや空間を実現できるのが魅力です。
リフォームをすることで、足りない収納を生み出したり開放感をアップさせたりできるので、現状の居住環境に不満を抱えている方におすすめです。

ただ、狭小住宅はスペースが限られているので、大掛かりなリフォームは厳しいかもしれません。
そんな時は、”スケルトンリフォーム”をすることで、間取りや仕様を全て変更できます。
これは、住宅の骨組みや基礎部分以外は全て解体するので、時間と手間はかなりかかりますが将来的にはメリットの方が大きいです。

*自然素材を使用できる

自然素材とは天然で作られた素材のことを指し、無垢材や珪藻土などが挙げられます。
従来の素材に比べて化学物質の量が少なく、アレルギーの方でも身体の被害も最小限で済むのが魅力です。
加えて、自然由来の調湿性能や脱臭作用もあるので、室内の快適性も抜群に上がります。
湿度の高い夏は湿気を吸い取り、乾燥しがちな冬は湿気を放出することで室内を快適に保ってくれるのです。

□スケルトンリフォームの費用相場はどれくらい?

先ほど挙げたスケルトンリフォーム、少し気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
解体することなくリフォームできるのであれば良いですが、どうしてもスペース的に不可能な場合は、スケルトンリフォームを行う方が良いケースがあります。
このスケルトンリフォームにかかる費用相場は、800万円から1700万円が目安です。

また、スケルトンリフォームと似たものでリノベーションがあります。
このリノベーションの費用相場は、600万円から1200万円が目安になっており、スケルトンリフォームと数百万円ほど差があることがわかります。

スケルトンリフォームとリノベーションの大きな違いは、”取り壊す範囲”です。
リノベーションの場合、必要な範囲・部分のみを変更するのですが、この際性能をあげるために耐震工事や断熱加工をするという特徴があります。
スケルトンリフォームは、範囲を指定することなくほぼ全体を取り壊して工事を行います。

□狭小住宅のリフォーム前における注意点

狭小住宅をリフォームする際、ただ漠然と行うと失敗してしまう可能性が高いです。
将来の生活のことも意識してみたり、周囲のプライバシーも考慮したりしておくことで、不満を生む事なくリフォームを行えるでしょう。

1. 将来の生活を意識する

リフォームをする際、将来家族がどうなっているのかを意識しておくことが大切です。
例えば、老後の家族構成やライフスタイルを考えてみましょう。

将来、子どもが独り立ちして部屋の空きができると、部屋数を持て余してしまいます。
他にも、歳をとって身体が弱ってしまうと頻繁に階段を登り降りすることが減り、2階部分を使うことも減るでしょう。

そのため、リフォームをする際は現状だけに目を向けるのではなく、今後のことも考慮することをおすすめします。

2. 周囲とのプライバシーも考慮する

狭小住宅の場合、近隣住宅との距離が近いので、室内での会話や物音が聞こえたり、窓から様子が見えたりすることがあります。
これはお世辞にもプライバシーが守られているとは言えませんよね。

その対策として、”窓の位置”を工夫することが挙げられます。
リフォームする際は、近隣住宅と窓の位置が重ならないようにしましょう。

3. リフォーム会社を選ぶ際は事前にリサーチする

狭小住宅のリフォームは、限られたスペースでの施工になるため比較的高い技術力が必要になります。
そのため、狭小住宅のリフォーム実績が無い施工会社だと、施工がうまくいくかが不安ですよね。
加えて、限られたスペースをうまく活用する優れたアイデア力も必要になります。
施工会社の施工実例を事前にホームページでリサーチして、本当に信頼できるかを確認しておくことをおすすめします。

□施工会社選びのポイントとは?

上記でご紹介した、リフォーム会社を選ぶ際のリサーチですが、ここではより具体的にどの部分に着目するべきかを挙げていきます。
もちろん狭小住宅のリフォーム実績があることは前提です。

*顧客の予算や希望に沿った提案かどうか

顧客に対して、予算の範囲内で希望を満たした提案をしてくれる施工会社を選びましょう。
例えば、何度もヒアリングを行って希望していることを聞き出し、それに基づいて最適で具体的な案を出してくれる施工会社は信頼に値すると言えるでしょう。
また、見積もりに関しても無駄な費用をかけることなく、料金の細かい内訳を見せてくれるかもポイントです。

*耐震工事や家の構造について熟知しているか

狭小住宅は、横にスペースが取りにくいため、3階建てでの設計になることが多いのですが、縦に広がっているため耐震性が弱いという欠点があります。
そのため、耐震性の高さが必要になるのですが、このことについて知らない施工会社だと耐震性の低い状態のままリフォームが行われ、安全性が損なわれてしまうのです。
対策としては、構造や耐震性についての質問を行い、納得できる答えが返ってくるかで判断しましょう。

□まとめ

狭小住宅における居住環境に不満を感じている方は、リフォームで気になる部分だけを変更したり家全体を丸々変えたりすることがおすすめです。
自分たちの理想とする空間が、限られたスペースで生み出せるのです。
注意点として、将来のライフスタイルやプライバシー確保、施工会社選びを意識しておきましょう。

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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