狭小住宅について深く紹介します!
近年話題の狭小住宅をみなさんはご存知でしょうか。
ミニマリストという生き方の広まりと共に広がってきた狭小住宅について詳しく知っている方は少ないでしょう。
新しい住まいを考えている場合、狭小住宅のメリットやデメリットを知っておきたいですよね。
そこで今回は狭小住宅について複数の観点から詳しく紹介します。
□狭小住宅とミニマリストについてご紹介!
*狭小住宅とは
狭小住宅とは一般的には15坪以下の土地に建てられた家屋のことを示します。
狭小住宅は俗称であり、明確な定義は存在しません。
冒頭でもお伝えしたとおり、ミニマリストという生き方の広まりとともに注目を集めるようになりました。
*ミニマリストとは
ミニマリストとは必要最低限のものだけで暮らす人のことであり、大量生産・大量消費の現代社会に反発する形で生まれた考え方です。
この考え方の発祥はアメリカ合衆国の富裕層の人々と言われています。
彼らがソーシャルメディアを通じて積極的に発信したことで、多くの人々に受け入られるようになりました。
□狭小住宅のメリットとは
狭小住宅には生活を豊かにしてくれるメリットも数多く存在します。
この章では狭小住宅の実質的なメリットを紹介しましょう。
*土地代が安価
狭小住宅最大のメリットとして、家を建てる際に必要な土地代を大幅に節約できることが挙げられます。
土地代だけではなく、面積に応じて決まる固定資産税も安く抑えられるでしょう。
*立地条件の良い土地に住める
立地条件の良い土地の場合、住宅用の広い土地を確保するのは大変です。
しかし、狭小住宅であれば比較的簡単に空いている土地を見つけられるでしょう。
*労力が減る
家が狭いということは、日頃からこなさなければいけない家事の負担も大きく減ります。
特に子供が自立した後の夫婦での2人暮らしでは重宝されるでしょう。
*魅力的なデザインの家屋に住める
狭いながらも快適で住みやすい居住空間を構築するために、建物の設計に工夫を凝らしてくれます。
狭い土地に建てる狭小住宅は一般的な住宅とは大きく異なるので、自分だけの個性あるデザインの住宅を建てられます。
□狭小住宅のデメリット
狭小住宅に住むことで享受する不利益について紹介します。
*屋内の移動に負担がかかる
狭小住宅の場合、3回建てにする場合が多いですが、高齢になると屋内の移動にも大きな困難が伴ってしまうでしょう。
*購入できる家具の量に制限がかかる
狭小住宅は当然一般的な住宅に比べて狭いので、屋内に置ける家具の量は少なくなってしまいます。
例えば、一般的な一軒家であれば40型のテレビを置くことは可能ですが、狭小住宅ではテレビを置くスペース自体が無いという場合も十分にあり得ます。
*大人数を家に招けない
狭い居住空間では大人数を呼ぶことは難しいです。
それでも人を集めてパーティーをしたい場合にはイベントスペースを借りるのが賢明でしょう。
*個人のプライバシーの確保が困難
狭小住宅において個人の部屋を確保することは難しいです。
共同空間での生活が嫌いな方には狭小住宅での生活は厳しいでしょう。
□快適な狭小住宅での暮らしのヒント
この章では快適な狭小住宅での生活を実現するために必要な工夫を紹介します。
*開口部を大きくとる
窮屈さを感じさせない工夫として、開口部を大きくとることが挙げられます。
吹き抜けをつくることも同様に有効でしょう。
日光を屋内に取り込むためにも、ガラス戸を多用することも工夫のポイントとして挙げられます。
*デッドスペースを有効活用する
収納場所としてデッドスペースを活用することも大事な工夫でしょう。
階段を引き出しにして収納場所とすることや、吹き抜けの壁を見せる収納に利用する方法もおすすめです。
□ 狭小住宅に住む意義
この章では狭小住宅に住む意義について紹介します。
茶室に代表されるように、日本人は昔から限られた空間を機能的に利用する点に美学を見出していました。
普段の生活から切り離された狭い空間のひとときは大きな充足感を今も昔も与えてきました。
しかし、現代社会での生活において不自由さを堪能する機会は減っているのではないでしょうか。
これは空間に限った話ではありません。
欲しい商品を簡単に獲得できる生活になったため、私たちは更なる欲求を抱き、身近にあるささいな幸せを忘れてしまっているのではないでしょうか。
とはいえ、隠居のように世間との繋がりを断って生活を送るのも、現代社会ではなかなか難しいものです。
狭小住宅での暮らしは一定の利便性を保ちつつも、日本人の精神を取り戻す良い機会となり得るのではないでしょうか。
□まとめ
今回は狭小住宅について複数の観点から紹介しました。
生き方が多様化している現代社会において、あえて大量消費を避けて狭小住宅に住むのは心を豊かにしてくれる賢い選択と言えるでしょう。
最小限の機能で豊かな生活を送れるといいですね。
今回の記事で狭小住宅について興味を持っていただければ幸いです。