清野廣道の家づくり ちょっと世間話・狭小住宅のトイレはどうする?トイレのおすすめの間取りをご紹介!

狭小住宅では、いかにデッドスペースをなくして効率よく空間利用をできるかが、快適に過ごせるコツです。狭小住宅では、小さい土地を生かして過ごしやすい環境を作る必要がありますので、水回りの配置も工夫する必要があります。家族の人数にもよりますが、4人以上で暮らすならできればトイレは2か所確保したいところです。

最近のトイレはタンクレスでスペースをとらず、狭小のスペースでも設置できるものがありますので細長いスペースがあればそこに設置するのがよいでしょう。収納は上部や奥行きに棚をつけるなどすれば問題ありませんので、横幅はあまりなくても奥行きを重視して使いやすい空間づくりをします。

狭小住宅というと、2階建てもしくは3階建てという印象があります。各フロアにそれほど広い空間がない分、水周りだけは快適に確保したいところです。広めの家ではトイレの中に手洗い場や十分な収納が確保されていますが、狭小住宅ではそれは工夫が必要です。

コンパクトな洗面台がありますので、トイレの中に設置しておくと外に洗面所を設けずに済むのでスペースの節約になります。コンパクトな住宅では、居室以外の場所は基本的に細長く作っているケースが多いです。例えば廊下も必要最低限の幅になりますので、お手洗いなども一般的なものよりは幅が狭めになります。

余計なものを置かない限り、それでも十分ですし、むしろ奥行きが十分であればそれほど狭さは感じません。逆に、白を基調としたりインパクトのある壁紙にするなどクリーンでモダンな印象にすると、すっきり見せることができます。採光の面を考えて、小さくてもよいので窓をつけるのがおすすめです。

北側でも構いませんので、窓があると一日中快適に過ごすことができます。むしろ、東や西のように日当たりによって気温が高くなりにくく、夏場でも涼しく過ごすことができるので北側にスペースがあれば北側に設置するのもお勧めです。タオルやトイレットペーパー類の収納スペースは、壁に埋め込むか棚をつけることで解決します。

あまり広い収納スペースをとることは難しいですが、最小限のものをすっきりしまえるだけの場所のほうが余分なものを置かずに済みますのでおすすめです。広い場所を確保すると、意外といろいろなものを置いてしまって雑然とした印象になりがちです。デッドスペースをいかにしてなくすかが狭小住宅では重要となりますので、まずは少しの空間でも無駄にせずに、タンクレスのコンパクトなモデルの設置がおすすめです。白を基調として組み立てると、広く見えます。

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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