日本のお茶の名産地と産地別の特徴をご紹介します!
日本茶、主に緑茶にはカテキンやビタミンCなどの栄養素が含まれていて、アレルギーや風邪の予防、美容などに良いと言われています。
そんな日本茶の名産地はたくさんありますが、中でも生産量の多い都道府県をピックアップして、その特徴などを調べてみましたのでご覧ください。
日本のお茶の歴史
もともとは中国から遣唐使によって伝えられたと言われているお茶ですが、現在のように庶民が煎茶を楽しむようになったのは江戸時代のことでした。煎茶の祖と呼ばれる永谷宗円が生み出した宇治製法が日本全国に広まりました。
1858年の日米修好通商条約で、お茶が大量に輸出されることになったのを機に、明治20年ごろまでお茶は日本の輸出品として大きな割合を占めていました。
しかし、お茶が本当に庶民の嗜好飲料として広まったのは、大正末期から昭和初期とかなり最近になってからのことです。
日本茶(緑茶)栽培に適した土地とは?
それでは、日本茶を育てるのに適した環境というのはどういったものなのでしょう。簡単にまとめてみました。下記の条件に合致する場所で古くからお茶栽培がおこなわれていて、現在は名産地となっています。
降水量:年間1300㎜以上(年間を通して一定の降雨量が望ましい)
温度:年間平均気温15℃前後、最低気温-6℃、最高気温40℃
地質:水はけがよく風通しがよい
お茶の名産地:静岡県
日本茶の4割以上を生産していて、まさにお茶の名産地と言われるのが静岡県です。富士山麓や牧の原台地などお茶栽培に適した場所が豊富です。
お茶の名産地:鹿児島県
静岡県に次いで第2位のお茶生産量を誇るのが鹿児島県です。鹿児島県は温暖な気候から、日本一早くお茶の摘み取りが始まる産地として有名です。
お茶の名産地:三重県
お茶全体の生産量としては鹿児島県に次ぐ第3位ですが、伊勢茶の一つとして親しまれているかぶせ茶は生産の3割を占め、全国第2位となっています。
お茶の名産地:宮崎県
お茶の生産量第4位は宮崎県ですが、近年の伸びが著しい生産地です。また、栽培面積に対する生産量の割合が大きいことは、お茶の栽培面積は全国7位であるのに対し生産量が4位であることでわかります。
お茶の名産地:京都府
高級茶として名高い宇治茶などを生産しているのが京都府です。玉露やてん茶、抹茶などが有名です。そのため、宇治では生産量よりも品質やブランド強化に力を入れているのが特徴です。
お茶の名産地:埼玉県
埼玉県の中でも狭山市を中心とした場所で生産されるのが狭山茶です。狭山火入れと呼ばれる独特な製法により、甘く濃厚な味に仕上がります。
このほかにもお茶の産地はたくさんあり、それぞれの地域で生産するお茶にも特徴があります。ぜひお茶の名産地巡りで美味しいお茶を発見してみるというのも、新しい旅の形として取り入れてみてはいかがでしょうか。