フィギュアスケートの歴史について
近年日本選手の活躍が目覚しいフィギュアスケート会ですが、どのような歴史をたどってきたのでしょうか。世界的な歴史や日本の歴史をまとめてみました。
フィギュアスケートのはじまり
スケート自体の歴史は、はるか古代原始人が動物の骨を足の裏につけ、氷の上をすべっていたということはわかっているため、人類の歴史の中でも早い段階から始まっていたのではないかと考えられます。
フィギュアスケートという形で始まったのは、中世以降のことで、オランダの貴族が優雅な娯楽として楽しんでいたものが、ヨーロッパ各地に伝わりました。
「フィギュア」というのは、氷上にさまざまな形を描いていくところから発祥した名前です。
フィギュアスケートの競技としての歴史
こうしてヨーロッパ全土に広まったフィギュアスケートのクラブチームなどが数多くつくられ、各地で競技会が行われるようになります。
最初の競技会はドイツで行われた第一回ヨーロッパフィギュアスケート選手権ですが、この大会にはドイツとオーストラリアの男子選手7名のみが参加しただけでした。第2回は翌年オーストリアで開催され、ドイツ、オーストリアに加えてハンガリーの選手が参加しました。
この年には国際スケート連盟が設立され、フィギュアスケートの競技規定が確立しました。その後内紛などを経てようやく1896年に第一回世界フィギュアスケート選手権がロシアで開催されました。
1908年のロンドンオリンピックではじめてフィギュアスケートが競技に加えられましたが、当時は夏季オリンピックしか存在しなかったため、夏に競技を行っていました。
女子には長らく世界選手権の場は与えられず、1924年の大会ではじめて正式種目として認められたほか、アイスダンスも1949年にはじまり、1952年に正式種目となりました。
フィギュアスケート日本の歴史
19世紀後半から20世紀初頭にかけ、日本にもフィギュアスケートが外国人によって持ち込まれました。日本でフィギュアスケートが広く知られることになったきっかけは、1916年に出版された「氷滑」という本でした。この本は、アメリカ人のジョージ・ブラウンの著書を河久保子朗が翻訳・肉付けして出版したものでした。
1920年に河久保氏が「日本スケート会」を設立し、以後スケートクラブ開設や競技会の開催が行われるようになりました。
日本における全国的な競技会は、1930年に行われた第一回全日本フィギュアスケート選手権が初めでした。以後第2次世界大戦中や戦後を除いて現在まで続けられている競技会です。
2014年ソチオリンピックで獲得した羽生結弦選手の金メダルは、日本のフィギュアスケート会において大きな歴史を飾るものでした。このことで、フィギュアスケートの人気も一段と高まったと言えるでしょう。今後も若きスケーターが続々と生まれていますので、期待されます。