タイニーハウスはおしゃれで合理的な家!
タイニーハウスが今注目を浴びています。人々にとってあこがれだった大きな家は、今後ますます建てることのできる人が減ると言われています。世界的に見ても収入の減少や材料の高騰など、一戸建てを持つということ自体が夢のまた夢という時代になりつつあります。こうした時代にあらわれた救世主がタイニーハウスと言えます。
タイニーハウスとは?
タイニーハウスとは2000年代に入ってからアメリカで広まった「小さな家に住もう」というコンセプトから発生したもので、言ってみれば小屋のようなものですが、人が住むことができるようになっている住宅です。
アメリカの一戸建てはサイズが大きく、その延床面積平均は年々増加の一途をたどっていました。そこで、小さくても優れた素材を使用したスモールハウス(延床面積が100平方メートル以下の家)に戻そうという動きが出始め、中でも37平方メートル以下の家はタイニーハウスと呼ばれました。
2008年のリーマンショック時は、サブプライムローン問題により多くの住宅ローンが破たんしたため、このタイニーハウスは住宅ローンを払わずに建てられる家として一気にアメリカでブームとなりました。
日本、特に都会ではもともと狭小地が多いため、以前からも狭小住宅は建てられていましたが、このタイニーハウスブームの流れにより、土地の大きさにかかわらずおしゃれで小さな家を建てるというのが新たな家の建て方として注目を浴びています。
タイニーハウスのセルフビルド
実際にタイニーハウスを建てる場合、タイニーハウスを扱うメーカーや工務店は存在しますが、サイズの小ささから自分で建てることができるのも魅力です。タイニーハウスをセルフビルドできるようなキットを販売している会社も日本で数々生まれていますので、こうしたキットを利用して時間があるときに少しずつ作るというのも新たな趣味としておすすめです。
また、いきなり自宅にというよりは、ちょっとした趣味のスペース、さらには店舗やカフェなどといった使い方も増えています。セルフビルドは水回りや電気工事などに不安が残るという場合は、タイニーハウスを扱う専門業者に依頼してしまう方が良いでしょう。
タイニーハウスの魅力
こうしたタイニーハウスの魅力を具体的に考えてみましょう。まずは、建築費用などその他コストが大変安いという点です。何十年も住宅ローンに苦しむのであれば、小さくても借金無しの生活というのも選択肢の一つです。
建築の際も、何か月も完成を待つということはなく、ものによっては1日でできあがってしまうというものもあるくらいです。カスタマイズやグレードアップも手軽にできます。
さらに、実際に住み始めた後も光熱費が少なく済むということがありますし、狭い分掃除もすぐに終わります。
ミニマリストがもてはやされる昨今、ものを持たずに最小限のスペースで生活するというのは、合理的な選択です。小さくても豊かな生活を送ることができるような工夫があるタイニーハウスは、生活スタイルそのものを考えるきっかけとさせてくれる家なのではないでしょうか。