はじめての乗馬は何をすればいい?
もともと車が発明される前は、馬は移動手段でした。しかし、現代ではスポーツとして、また動物と触れ合う手段として注目を浴びています。年齢や運動神経などにかかわらず初めてでも十分楽しむことができるスポーツとして人気が高まっています。
近年はスポーツだけでなく、アニマルセラピーの一種としてホースセラピーという利用法も体験できるようになってきました。馬と触れ合うことで心身の機能を高めることが知られています。競技としての乗馬にはサラブレッドが多く利用されますが、子どものセラピーにはポニーなど小型の馬も活躍します。
まずは乗馬のできる場所を探しましょう
それでは実際に乗馬をはじめてみたいと思ったとき、何をすればよいのでしょうか。人間がのることのできる馬はなかなかいませんので、やはり乗馬クラブなどの施設を探さなければなりません。
乗馬クラブは全国各地にありますが、1回限りの入会金がおおよそ10万程度かかるほか、毎月の会費1万円程度と騎乗のたびに数千円かかります。他にも乗馬クラブによって月会費が不要なところなどシステムは色々ですので、自身のスタイルに合った場所を選びましょう。
また、体験キャンペーンなど開催しているクラブもあるので、まずは馬に乗って始めるというのもおすすめです。
乗馬に必要な道具や服装
乗馬というとしっかりとしたジャケットやブーツが思い起こされるという人が多いですが、あくまで乗馬に親しむのであればスポーツとして上下ジャージでも問題ありません。夏場はポロシャツやTシャツなど半袖がおすすめです。服装については乗馬クラブの方針などがあるかもしれませんので、初めての方には特に丁寧に教えてくれるはずです。
靴も、まずはスニーカーで問題ありませんが、パンツは長いものを履いてブーツや靴下に裾を入れるということも考えられますので、ショートパンツではなく長いパンツが良いでしょう。
ヘルメットやプロテクター、手袋などを乗馬クラブでレンタルしてくれますので、はじめに揃える必要はありません。
乗馬にチャレンジ
いよいよはじめての乗馬にチャレンジとなれば、もちろんクラブのスタッフが一から丁寧に教えてくれますが、最初は馬を動かすことに慣れるのが先決ですので、馬の腹を蹴って歩かせたり、両方の手綱を引っ張って止めるなどの動作を覚えることになります。
基本動作を覚えたら、手綱の調整でスピードを速めるなど駆け足をすることになります。このような調整ができるようになると、馬との一体感を感じられ、どんどん乗馬が楽しくなるはずです。
乗馬が上達するために大切なのは、「姿勢」です。正しい姿勢は、横から見て頭からかかとが一直線になっていて、後ろから見ても左右対象になっています。体重のかかり具合がバラバラだと、馬も心地悪いのでうまく指示を判断してくれません。常に正しい姿勢で乗るように心がけましょう。
乗馬クラブや乗馬施設の場所にもよりますが、郊外の乗馬コースを散策するという楽しみ方もありますので、長い距離を馬と一緒に散歩するのはまた格別です。
乗馬は上流階級の特権といったイメージがありますが、最近は身近な場所で馬に乗れるようになりましたので、ぜひ気軽に体験していただき、その素晴らしい世界に心を躍らせてください。