腕時計ブランドの歴史 各有名ブランドの歴史とは?
世界中で多くの腕時計ブランドが展開されていて、それぞれ特徴を持った腕時計に魅了される人も多いですが、その歴史に関してはそれほど知られていないのが現状ではないでしょうか。
今回は、簡単ではありますが、腕時計ブランドの歴史を紐解いてみましたので、お気に入りの腕時計を見つけるきっかけにしていただければと思います。
腕時計の歴史:ロレックス
ロレックスはスイスの時計メーカーですが、その創業はドイツ人のハンス・ウィルスドルフが1905年にロンドンではじめたものでした。
当時ハンスは時計商社を営んでいましたが、腕時計の性能があまり良いのものではなかったため、自分でデザイン性と機能性を兼ね備えた腕時計をつくりたいという思いがふくらんでいきました。
その後、スイスのジュネーブにモントレ・ロレックス社を設立したのが1920年です。1926年には世界初の防水時計を開発しています。そして1931年には世界初の自動巻きメカニズムであるパーペチュアルローターを開発し、特許を取得しました。このメカニズムは、その後世界の腕時計の元になりました。
腕時計の歴史:オメガ
1848年、スイスで時計師だったルイ・ブランが創業したのがはじまりで、1880年に現在の本社があるビエンヌに移りました。
1894年に開発された高性能ムーブメントの名が「究極」を意味する「オメガ」と名づけられたことから、その名をブランド名にしました。
1965年にはオメガの製品「スピードマスター」が、アメリカ航空宇宙局の公式腕時計に採用され、人類最初の月面着陸の際も宇宙飛行士がこの腕時計を使用していたことで、当時その高性能ぶりがあらためて認識されました。
腕時計の歴史:カルティエ
ジュエリーブランドとしても名高いカルティエブランドの歴史は1847年に始まりましたが、腕時計に関しては1904年に飛行家のアルベルト・サントス・デュモンのためにオリジナルの腕時計をデザインしたのが始まりです。
このときデザインした「カルティエ・サントス」は今でもカルティエの腕時計の代名詞として受け継がれています。
腕時計の歴史:セイコー
日本の有名ブランドであるセイコーは、1881年に服部金太郎が服部時計店を創業したのが始まりです。当初は中古の腕時計を買い取って修繕販売する店でしたが、1892年には精工舎を設立し、国産クロックの製造販売を行いました。
腕時計は1913年の国産初「ローレル」からその歴史が始まりました。翌年の第一次世界大戦によりセイコーの名は世界に広まりましたが、関東大震災で工場や本社など全焼し、生産停止に追い込まれました。
しかし、この翌年には復興し、原点に立ち戻る意味で「SEIKO」ブランドが誕生しました。
腕時計の歴史:カシオ
世界の腕時計ブランドの中でも少し異なる道を歩んできたのがカシオです。カシオは元々1946年に顕微鏡部品や歯車などを作る小さな下請工場として誕生しています。
その後長きに渡り電子計算機の生産に携わっていましたが、クォーツ時計の次にくるのはデジタル時計であるという先見の明から、1974年に閏年対応のデジタル腕時計「カシオトロン」を発表し、その名を世に知らしめました。
ざっと各ブランドについてまとめてみましたが、どのブランドもその歴史は様々で、奥深いものがあります。その腕時計が誕生した時代背景などとあわせてみるとさらに興味深いです。