モータースポーツ ~モータースポーツの歴史~
皆様こんにちは!
今回は前回に引き続きモータースポーツを取り上げたいと思います。
前回でモータースポーツの基礎知識をご紹介致しました。
今回はその歴史を総括してみました!
日本のモータースポーツの歴史
モータースポーツは1887年にフランスの一般公道で産声を上げました。
1886年にダイムラーとベンツが史上初のガソリン自動車を製作していますのでその翌年のことです。
1900年には初の国際レースであるゴードンベネット杯が始まります。
これはアメリカの新聞王でゴードンベネットが「国際自動車レースのスポンサーをやろう」と思いついたため生まれたレースで、現在のF1のルーツと言われています。
1914年、東京・目黒競馬場でアメリカ在住の日本人が自動車を持ち込みデモンストレーション興行をしました。
これは日本で開催された記録に残る最古の自動車競技でしたが興行的に失敗に終わりました。
1922年には東京・洲崎にて報知新聞社の主催で「第1回日本自動車レース」が開催され、1926年まで計11回開催されました。
1936年には多摩川河川敷に日本初の常設サーキットである多摩川スピードウェイがオープンしました。
同年6月には同サーキットで「第1回全日本自動車競走大会」が開催されました。
このレースには今や「世界のHONDA」となったHONDAの創業者 本田宗一郎が参加した記録が残っています。
1939年までに同レースは計5回開催されました。
この流れは第二次世界大戦時に日本国内でのモータースポーツの開催が厳しい状況となることで止まりました。
第二次大戦は自動車産業の基盤を大きく破壊しました。
戦後はオートバイによるレースが伸びました。
オートバイの方が自動車よりも部品が少なく、容易に生産が出来たためです。
1949年には日本小型自動車競走会が発足し、多摩川スピードウェイで全日本モーターサイクル選手権を開催されました。
1950年代には名古屋、群馬、静岡など各地でオートバイ競走大会や自動車レースが開催されました。
1960年代に入り日本で本格的なサーキットを開設する気運が高まり、1962年にはホンダが三重にあの鈴鹿サーキットを開設します。
これにより自動車レースが復活する環境が整いました。
翌1963年からは日本グランプリがスタートします。
1964年にはホンダがF1への参戦を開始し、フォーミュラーカーの開発製造を行う動きがあったものの大勢とはなりませんでした。
1965年には船橋サーキット、1966年には富士スピードウェイがオープンしこれらのサーキットを舞台に自動車レースが盛り上がりを見せました。
これらのサーキットではオートバイによるレースも多く行われました。
1967年には全日本ロードレース選手権がスタートし、同年には全日本モトクロス選手権がスタートしました。
しかし1970年代は日本のモータースポーツにとって「冬の時代」でした。
1970年には日産が「排ガス対策の開発に集中したい」との理由から日本グランプリの参戦取り止めを発表し、トヨタもそれに追随します。
そのため日本自動車連盟(JAF)はこの年の日本グランプリ開催を断念します。
1973年にはオイルショックが発生し、自動車メーカーが一斉にレースから撤退し多くのドライバーが路頭に迷いました。
しかし一方でこの時期には独自にレーシングガレージを作ってレース活動を継続しようとするものが現れはじめ現在でも有力チームとして活動しています。
ところが観客の死亡事故や赤字の発生が影響し、開催はわずか2回で打ち切りになりました。
1978年、オートバイ分野では鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)がスタートしました。
同年にはホンダがWGP(MotoGP(ロードレース世界選手権)の旧称)に参戦し、現在に至るまで継続参戦しています。
当時は暴走族が社会の耳目を集めていました。
これにより「モータースポーツは暴走行為を助長するものであり好ましくない」との論調が一部マスコミで展開されモータースポーツにマイナスの影響を及ぼしました。
冬の時代が続いていた日本のモータースポーツは、1980年代にはオイルショックによる影響から完全に立ち直り、徐々に活動を再開し始めました。
1983年には全日本耐久選手権(後の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC))が発足すると、トヨタ・日産など国内メーカーが同シリーズに独自開発の自動車を投入し始めました。
1985年にはツーリングカーレースの全日本ツーリングカー選手権(JTC)も発足し大きな人気を集めました。
1980年後半にはバブル景気に乗って、レイトンハウスやキャビン(日本たばこ産業:JT)といったモータースポーツのスポンサーとなる企業が激増しました。
このため各レースにエントリーする車の台数も非常に多くなりました。
1987年には鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催されるようになり、同年にロータスからF1デビューを果たした中嶋悟の存在やフジテレビによるF1全戦中継の開始などの影響から空前のF1ブームが巻き起こりました。
各メーカーは海外へ積極的に参戦するようになりトヨタ・日産・マツダはル・マン24時間レースや世界スポーツプロトタイプカー耐久選手権(WSPC)に参戦し、トヨタは世界ラリー選手権(WRC)に、三菱はダカール・ラリーに参戦しました。
スバルもF1にエンジンを供給をしたりしました。
2輪ではホンダ・ヤマハ・スズキの3メーカーがWGPに参戦し激しい戦いを繰り広げました。
このころにはレースクイーンが注目を集めるようになります。
岡本夏生などレースクイーンから芸能界への転身を果たしたタレントが複数現れ、モータースポーツ人気が急上昇しました。
1990年代には日本のモータースポーツもバブル崩壊による影響を受け二輪・四輪ともに多くの選手権・シリーズが終了に追い込まれメーカーの活動にも影響が及びました。
その一方で、1990年にはN1耐久シリーズ(現在のスーパー耐久)、
1994年には全日本GT選手権(JGTC)がスタートします。
1994年には新たなカテゴリーも多数生まれました。
1996年には全日本F3000がフォーミュラ・ニッポンへとリニューアルしました。
ラリーの世界では三菱がランサーエボリューション、スバルがインプレッサをWRCに投入して参戦を本格化させます。
2輪の世界では、WGPにおいて多くの日本人ライダーがシリーズチャンピオンを獲得しました。
これにより「マシンは一流だがライダーは三流」と従来の海外メディアの揶揄を吹き飛ばし、日本においても世界選手権の舞台でタイトル争いのできるライダーが育つようになったことが証明されました。
これには理由がありポケットバイクレースが普及されていた為若年層から才能が育成され、それが実を結んだかたちです。
一般公道を使用した速度無制限のスペシャルステージを持つラリーの開催は国内では難しいと言われていましたが、
2001年にWRCへの昇格を目指したイベントとして日本アルペンラリー、ラリー北海道の2イベントが開始されました。
2004年にはラリー北海道がWRCイベントに昇格しラリージャパンとして開催されました。
下位カテゴリーでも表彰台に上る日本人が現れはじめ注目を集めました。
サーキット界ではホンダが2000年よりB・A・Rへエンジンを供給するというかたちでF1参戦を再開しました。
トヨタも2002年よりトヨタF1をF1に参戦させました。
2008年まで日本の2大メーカーがワークスチームでF1に参戦するというこれまでにない状況が生まれたのです。
さらに鈴木亜久里率いるスーパーアグリF1チームも2006年〜2008年にかけてホンダの支援を受けてF1に参戦しました。
このほかNASCARにトヨタが積極的に参入したりといった動きが見られました。
しかしホンダのF1撤退をきっかけに金融危機で2009年に自動車メーカー各社がモータースポーツ活動縮小を余儀なくされました。
この時期日本のメーカーは若手ドライバーの育成に注力し始め2005年にはトヨタが、それまで欧州と日本で別れていた若手ドライバーの育成プログラムをトヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)として一本化し、2006年にはトヨタ・ホンダに日産を加えた3メーカーが共同でフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)を発足させました。
これに伴うかたちで2007年には日産もニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)と題した育成プログラムを開始し始めました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今TVで中継されている、MOTO GP、ダカールラリー、F1などのモータースポーツは日本ではこんなかたちで発展してきたということがお分かりいただけたかと思います!!
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