ツーバイフォーとは
今回は木造枠組壁構法ツーバイフォー(2x4)についてお届けいたします。
2x4工法の発生は19世紀初めの北米開拓時代まで遡ります。
その時代には開拓者は自ら限られた木材を使って”過酷な自然に耐えられる住まい”を作っていました。
今では北米の木造住宅の90%以上を2x4が占めており、その工法は全世界に広がっています。
日本には2x4工法の耐久性を実証した下の様な歴史的建築物があります。
①札幌時計台(明治11年築)
これは130年を経た今でも健在です。
②自由学園明日館(大正10年築)
近代建築の三大巨匠の一人 アメリカの建築家 フランク・ロイド・ライトの設計で国の重要文化財に指定されています。
こうしてすっかり日本にも定着している2x4工法ですが具体的にはどういった工法なのでしょうか。
解説していきたいと思います。
2x4工法とは
正式には枠組壁工法といわれます。
床面と壁面とで組み立てられる壁式構造(柱や梁がなく、壁だけの構造)の工法です。
メインに使用される構造材は2インチ×4インチで、その為にツーバイフォーと呼ばれます。
2X4(ツーバイフォー)インチの断面をもつ角材とベニヤ板で丈夫なパネルをつくります。
このパネルを床や壁にして家を作り上げる方法が2x4です。
2x4では壁パネル全体が柱の役割を果たし、床パネル全体が梁の役目を果たすため、壁式構造とも呼ばれます。
または床、壁、天井の6面が一体となって建物を支えるので6面体モノコック構造とも呼ばれます。
欧米では2X6(ツーバイシックス)インチや4X8(フォーバイエイト)インチの断面をもつ、より太い角材を用いることもあります。
2x4で作られた住まいは、いわば木箱のような構造です。
構造用合板を直接打ち付けた耐力壁および剛床で建物を強固に一体化している為、耐震性・耐風圧性に優れています。
特に耐震性能に関しては揺るぎない実績があります。
2x4の耐震性
モノコック構造は航空機や新幹線などにも採用されているほどの強固な構造です。
この強固な構造により耐震性に非常に優れています。
耐震性を証明した実例
2x4は幾多の大震災でも被害がほとんど無く、強さが実証された工法です。
阪神・淡路・中越と97%において被害が無く、居住に支障なしという調査結果が出ました。
東日本大震災でも津波による被害を除く98%が、当面補修をしなくても継続して居住可能な状態を
保った事が分かりました(社団法人日本ツーバイフォー協会調べ)
阪神・淡路と新潟中越地震時には2x4で作られた住宅の食器戸棚の被害率は10%でした。
2x4のその他の利点
2x4には隙間が大変少なく、断熱性・気密性・防音性に優れています。
特に気密性については、断熱材と防湿気密シートの使用により、比較的容易に厳しい省エネ基準に適合した建築物を作れます。
また耐火性にも優れており内壁および天井に石膏ボードを打ち付けてあるため、火災に強く、隣室や上階への延焼を遅くする効果があります。
石膏ボードを厚くしたり重ね貼りしたりすることにより、比較的容易に準耐火構造/耐火構造をクリアした建築物を作れます。
そして柱がない分スペースにゆとりが出て、コストが安いというメリットがあります。
在来工法との違い
在来工法は日本古来の建築方法を指します。木造軸組構法とも呼ばれ柱や梁といった軸組(線材)で支えます。明確な施工基準が無く、
設計者や大工の技量で品質にバラツキがある可能性があります。
一方2x4は使う部材、釘の本数、接合金物、施工手順に至るまでマニュアル化されています。その為家の大きさや施工者の技量に左右さ
れずらく、一定の品質を保つことが出来ます。
まとめ
2x4はその構造により非常に耐震性・耐風圧性・断熱性・機密性・防音性・スペースのゆとり・コストの安さ等多数のメリットがあります。
一方、乾燥した地域ならば問題はありませんが日本のような高温多湿で雨の多い地域での問題を指摘する向きもあります。
これから家を建てられる方は検討をされてみてはいかがでしょうか。
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