SE構法について!(建前を見ながら)
秋晴れの良い天気に恵まれた先日、SE構法で設計されたお宅の建前(たてまえ)がありました。
実際、当社で施工するお宅の8~9割は、SE構法となっています。
『建前』とは、出来上がった基礎・土台のうえに、柱、梁や小屋材などの家の構造を形作る主要な部材を一気に組み立てていく作業です。
最終的には屋根で最も高い部分の部材である棟木(むなぎ)の取り付けまで行います。
住宅建築では多くの場合、朝早くから開始して一日で棟上げまで終了するため(規模が大きい場合は2日がかりのこともあります)、
この日ばかりは大工さん複数人に集まっていただき、大々的に作業を進めていきます。
家づくりでは、かなりのビッグイベント!となります。
本日は、基礎の上に土台を敷く『土台敷き』の作業も一緒に行ないました。
朝一番は、この状態。
SE構法の構造材。
SE構法では、構造材は『集成材』を使用します。集成材は、薄いあるいは小さい木材を、接着剤で接合してひとつの部材とする材料です。
木材の特徴である、反りやゆがみが起こりづらい、強度を一定に作ることができるので構造計算ができる、などのメリットがあり、
これにより木造建築でありながら、大きな窓や吹き抜けを含む大空間をつくることが可能になるのです!
集成材についている黒い金具は、『SE金物』とよばれる、SE構法専用の金物。
この金属金物が接合する木材にしっかりとさしこまれ、さらに金物の穴にボルトを打ち込んで、完全に固定します。
材を運ぶクレーン。迫力です!
クレーンで梁を運び・・・・
柱のSE金物を、ぴったり合うようにあらかじめ入れてある切れ込みにはめこみます。
あらかじめ設置された穴から、はめこんだ金物を貫通するようにボルトを打ち込みます。
レントゲン写真的にこんなイメージ!
(NCN資料より。「木に金属という安心」ビジュアル)
これによって木造建築でありながら、木と木の接合部が『剛接合』という、角度が固定された強固な接合となるのです。
以上のように、集成材とSE金物で強い骨組みを作って家をしっかりと支え、
柱や区画の壁が少ないため、自由な間取りができる、というのがSE構法の特徴です。
さて、この日の建前は無事終了。
大工さんによりますと、SE構法だと金物やボルトがあるので建前も通常の木造軸組構法(在来工法)よりも手間がかかるとのこと。。。
みなさん、お疲れ様でした!!
自由なデザインと安心を実現できることが、ホープスでSE構法を特に支持する理由です!
ホープスのホームページにもぜひお越しくださいね。
http://www.archi-hopes.co.jp/