インクルーシブデザイン(5月14日)
本日(5月14日)は「インクルーシブデザインカフェ・イン秋葉原」に行って来ました。インクルーシブデザインとは、これまで除外(エクスクルード)されてきた人々を包括(インクルード)し、かつビジネスとして成り立つデザインを目指す考え方だそうです。第1部は「インクルーシブデザイン最新情報」について九州大学の芸術工学研究院准教授の平井康之先生からお話と講義を頂戴しました。世界では様々な活動が行われていること。ノルウェイでは公共性の高い場所・物でもその考え方が取り入れられていること。また日本のインクルーシブデザインでは有名企業や「エイブル・アート」さんや東大・京大・九大・早稲田・・・等が中心となり活動されていることなどお話がありました。九州大学では先生が中心となり、たくさんの活動をされ様々な貢献をされています。エクスクルードとインクルードについて新しい視点で考えデザインしていく方法などとても参考になりました。
第2部では「エイブル・アート・ジャパン」の事務局長の太田好泰さんからエイブル・アートについてのご説明がありました。「人間が幸福になる」をキーワードに?アートによる社会問題の解決?アートによるコミュニティの再生?アートによる市民のアイデンティティの確立?アートによるソーシャル・インクルージョンの4点の実現を目指して活動されているそうです。具体的には障害のある人がアート(表現)を通じて社会に新しい価値観を創造することによって自立する活動をされています。とても印象に残ったのは、視覚障害のある一人と健常者二人がチームになり美術館で鑑賞することを行っていることです。視覚に障害のある方が他の二人がみた感想をその場で聞き鑑賞するのだそうです。
その後、館内を案内していただき、実際に障害のある方の描かれた絵も鑑賞させていただき、凄いの一言でした。
思いもつかない発想とそのことにより新しいことが生まれるというものの考え方にとても感動しました。
長くなってしまいましたが、本日はとても楽しくまたショックも受けた一日でした。
清野廣道