玄関パントリーのある間取り|メリット・デメリットと後悔しないための設計ポイント

「玄関パントリーって、本当に便利なの。」
新築やリフォームを検討しているあなたは、そう思っていませんか。
玄関にパントリーがあると、買い物した荷物をそのまま収納できるため、キッチンへの移動の手間が省け、家事の効率化に役立ちます。
しかし、同時に生活感が出やすい、下駄箱が見えやすいなど、デメリットも存在します。
この記事では、玄関パントリーのメリット・デメリットを詳しく解説し、後悔しないための間取り設計ポイントを具体的な事例とともに紹介します。
整理整頓が得意なあなたも、そうでないあなたも、ぜひ最後まで読んで、理想のパントリーのある間取りを実現しましょう。

□玄関パントリーのメリット

玄関パントリーは、家事の効率化や快適な生活空間を実現するための、まさに「賢い選択」と言えるでしょう。
具体的なメリットは以下のとおりです。

1: 買い物した荷物をすぐに収納できる

玄関にパントリーがあれば、スーパーで買った食材や日用品をそのまま収納できます。
キッチンまで重い荷物を持って歩く必要がないため、家事の負担を大幅に軽減できます。

2: 玄関とキッチンを繋ぐスムーズな動線

玄関からパントリー、そしてキッチンへと続くスムーズな動線は、家事の効率化に大きく貢献します。
重い荷物を持ってキッチンまで移動する手間が省けるだけでなく、調理中に必要な食材や調味料をすぐに取り出せるため、ストレスフリーな家事を実現できます。

3: 玄関周りの整理整頓がしやすい

玄関にパントリーがあると、靴箱や傘立て、コート掛けなど、玄関周りのアイテムをスッキリと収納できます。
パントリーに収納することで、玄関がスッキリと片付き、来客時にも好印象を与えます。

4: 防災グッズの収納に最適

玄関パントリーは、地震などの災害時に必要な防災グッズの収納場所としても最適です。
玄関に収納しておけば、いざという時にもすぐに取り出せるため、安心感が高まります。

□玄関パントリーのデメリット

玄関パントリーは、メリットがたくさんある一方で、いくつかデメリットも存在します。
デメリットを理解した上で、設計を進めることが大切です。

1: 生活感が出やすい

玄関パントリーは、収納スペースであるため、生活感が出やすいというデメリットがあります。
特に、食品や日用品を収納する場合は、見た目に気を配る必要があります。

2: 下駄箱が見えやすい

玄関パントリーを設ける場合、下駄箱がパントリーから丸見えになってしまうことがあります。
下駄箱のデザインや配置を工夫することで、生活感を抑え、スッキリとした玄関を実現しましょう。

3: スペースを圧迫する可能性

玄関にパントリーを設置すると、どうしてもスペースを圧迫してしまいます。
特に、狭い玄関の場合は、パントリーのサイズや位置を慎重に検討する必要があります。

4: 湿気や臭いがこもりやすい

パントリーは、密閉された空間であるため、湿気や臭いがこもりやすいというデメリットがあります。
換気をしっかりと行い、除湿対策をすることで、快適な空間を維持しましょう。

□後悔しないための玄関パントリー設計ポイント

玄関パントリーを後悔なく使いこなすためには、以下の設計ポイントを参考にしましょう。

1: パントリーのサイズを適切に設定する

パントリーのサイズは、収納する物の量や家族構成に合わせて適切に設定することが大切です。
一般的に、食品や日用品、防災グッズなどを収納する場合は、幅1.5メートル、奥行き60センチメートル、高さ1.8メートル程度のスペースが必要です。

2: 動線を考慮した設計

玄関からパントリー、そしてキッチンへとスムーズに移動できるよう、動線を考慮した設計が重要です。
パントリーの位置やドアの向き、通路の幅などを検討し、使い勝手の良い空間を作りましょう。

3: 収納方法を工夫する

パントリーは、収納方法によって使い勝手が大きく変わります。
収納ボックスや引き出し、棚などを使い、効率的に収納できるよう工夫しましょう。

4: 照明計画

パントリー内は、照明計画も重要です。
適切な照明を設置することで、明るく見やすく、使いやすい空間になります。

5: 換気対策

パントリーは、湿気や臭いがこもりやすい空間であるため、換気対策が必要です。
換気扇や窓を設け、定期的に換気を行いましょう。

6: 防虫対策

食品を収納する場合は、防虫対策も重要です。
密閉容器や防虫剤などを使い、虫の侵入を防ぎましょう。

7: 整理整頓しやすい収納

パントリーの中を整理整頓しやすいように、収納方法を工夫しましょう。
例えば、収納ボックスにラベルを貼ったり、収納アイテムをカテゴリー別に整理したりすることで、探しやすく、片付けやすい空間になります。

8: 生活感を抑える工夫

玄関パントリーは、生活感が出やすい空間です。
収納ボックスの色や素材、扉のデザインなどを工夫することで、生活感を抑え、スッキリとした空間を実現できます。

□まとめ

玄関パントリーは、家事の効率化や快適な生活空間を実現する、便利な収納スペースです。
しかし、生活感が出やすい、下駄箱が見えやすいなど、デメリットも存在します。
後悔しないためには、パントリーのサイズ、動線、収納方法などを慎重に検討することが大切です。
この記事で紹介した設計ポイントを参考に、あなたにとって最適な玄関パントリーを作りましょう。

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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