注文住宅でおすすめの間取りとは?オプション費用や選択する上でのポイントを解説!
これから引っ越しをお考えの方には、マンション・建売住宅・注文住宅など、多くの選択肢があります。
中でも注文住宅はデザイン・内装・間取り・設備など、1から決める必要があり、手間がかかると思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし注文住宅は手間がかかるからこそ、みなさんの理想を叶えられる魅力的な仕様の住宅です。
そこで今回は、注文住宅に導入して良かった間取りや設備、オプションを中心にして、その選び方のポイントや注意点をご紹介します。
どの仕様の住宅にしようかお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
□注文住宅でおすすめの間取り
1. 「対面型のキッチン」
従来のキッチンとは異なり、リビング・ダイニング側が見渡せるように設計されたキッチンです。
小さいお子様を見守りながら料理や洗い物ができるので、保護者の方も安心できますよね。
また、テレビを見たりコミュニケーションを取ったりもできるので、家族との時間の確保にも繋がります。
また、配置の仕方を工夫することで、バーや飲食店のようなおしゃれさを演出できます。
2. 「和室部屋」
特にリビングと繋がる和室部屋が人気の間取りです。
仕切りや壁で隔てるのではなく、あえて繋げることで開放感アップに繋がります。
子どもの遊び場やちょっとした小休憩、ゲストを招いた際などに使えるでしょう。
3. 「ウォークインクローゼット」
ウォークインクローゼットを導入することで、収納力の大幅なアップに繋がります。
もちろん季節の衣類や大きな荷物も収納できるため、置き場所に困ることが減るでしょう。
4. 「パントリー」
パントリーはキッチン近くに設置することで、食料品や調味料のストックが可能です。
頻繁に買い物に行く機会も減りますし、調味料が無くなった際もすぐに補充できるので非常に便利な間取りです。
5. 「階段下の収納」
もちろんどこの階段下に収納を作るかによりますが、基本的にはデッドスペースとなっている部分を活用できればスペースを無駄にすることなく済みます。
加えておしゃれさもアップするので、「見せる収納」を意識してみてください。
□注文住宅でおすすめのオプション
1. 「浴室の素材」
浴室に使う素材を掃除しやすいものにすることで、普段の家事が楽になります。
例えばカビが発生しにくい・水はけが良いなどの特性を持つ素材が挙げられ、その価格は一般的に6万円からのものが多いので、予算に余裕がある方はぜひ導入してみてください。
2. 「タンクレストイレ」
従来のトイレではトイレの背後部分にタンクがついているのが一般的ですが、タンクを無くすことでトイレ内の空間を広めに確保できます。
費用は7万円から10万円が目安です。
3. 「床暖房」
床暖房は特に冬場に役立つオプションで、床付近が冷えやすいことが多いため冷え性の方に非常におすすめのものです。
費用は、電気式で5万円から、温水式で6万円からが目安です。
4. 「タイルの外壁」
外壁をタイル素材にすることで、メンテナンスが容易になることに加えて、高級感アップにもなります。
ただし、費用が150万円からということで予算的に厳しいかもしれませんが、余裕のある方はぜひ導入してみてください。
5. 「電動シャッター」
ガレージのシャッターを電動にすることで、車の出し入れが楽になります。
リモコン1つで車内から開けられるので、雨の日でも車外に出る必要はありません。
□オプションはどうやって選べば良い?
オプションは数を上げればキリが無く、すべて導入するとなると予算的にもキャパ的にも問題が発生します。
後悔しないような選び方のポイントを挙げていきます。
*「割に合っているかどうか」
オプションによっては値段にあってないものがあるので、手あたり次第導入するのではなく、費用と機能が割に合っているかを確認しましょう。
例えば外観デザインに全く興味がないのに、150万円のタイル外壁を導入するメリットは少ないですよね。
*「デザイン性が好みかどうか」
機能性ももちろんですが、見た目やデザインが好きかどうかにも着目しましょう。
例えば浴室の素材や家の外壁は普段頻繁に目にするものなので、好みに合うかどうかによって、後の満足度に繋がってきます。
*「予算を超えていないかどうか」
注文住宅にオプションをつけすぎれば予算を大幅に超えてしまう可能性があります。
欲しいオプションの優先順位をつけて、予算を超えない範囲で選ぶことをおすすめします。
□注文住宅を購入する上で考慮するべき点について
理想の注文住宅を建てるためにはオプションやデザイン・間取りだけが重要ではなく、「立地」「注文住宅自体の予算決め」「家のイメージづくり」も大切になってきます。
1. 「立地」
注文住宅自体がどれだけ理想を満たしていても、立地が悪ければその分満足度が下がってしまいます。
例えば、職場からの距離が遠すぎる立地であれば通勤が苦痛になってしまうでしょう。
他にも、周囲にスーパーやコンビニ・駅が無い立地の場合でも、日常生活に悪影響が出てしまいます。
これらを考慮した立地選びをおすすめします。
2. 「予算決め」
「注文住宅の予算=今後のローン支払い」となることを意識しましょう。
そのため、年収や月収に合わない予算設定にしてしまうと今後の生活がしんどくなってしまう可能性があることに注意してください。
現在の生活費を算出し、そこからどれだけローン支払いにあてられるかという所から逆算して予算設定を行いましょう。
3. 「家のイメージづくり」
自分がどんな家に住みたいかのイメージを事前に作っておきましょう。
例えば、「こんな外観・デザインが良い」、「子どものことを考えて部屋の数は多めにしたい」、「吹き抜けを導入したい」などの希望を羅列していくとイメージが固まっていくでしょう。
また、家づくりを依頼する施工業者のホームページを見ることで、どのようなコンセプトで家を作っているかを確認できるので、そちらも調べておくことをおすすめします。
□なぜ注文住宅がおすすめなの?
結局注文住宅がおすすめだと言える理由は、「予算調整が可能」「理想を叶えられる」「将来のことも考えられる」の3つです。
1. 予算調整が可能
「マイホームが欲しい」という方で、予算が限られている方もいらっしゃると思います。
しかし注文住宅の場合は、グレードや設備・オプションによって予算の調整が可能です。
だからといってすべてのグレードを下げる必要はなく、こだわりたい部分はグレードを上げたりオプションをつけたりして、他の部分はコストダウンができます。
2. こだわりを取り入れられる
すでに完成しているマンションや建売住宅の場合、後から自身の要望を取り入れるのは難しいです。
しかし注文住宅の場合ほとんどすべての項目を自分たちで決められるので、こだわりを取り入れたい方にぴったりですね。
例えば、対面型キッチン・ウォークインクローゼットや、高気密高断熱住宅などの細かいこだわりも取り入れられます。
3. 将来のことも考えられる
将来何らかの事情でライフスタイルや家族構成が変化した場合にも対応できる点も魅力です。
例えば将来的に子どもが独立することを視野に入れ部屋が空いた時にリフォームしやすい間取りにしたり、高齢になったときのことを考慮して階段や段差を減らしたりもできます。
□設備のオプションに必要な費用
注文住宅に取り入れる設備によって生活の快適さは左右されます。
そこで、以下ではおすすめな各設備の費用と特徴について解説します。
1.床暖房で冬も快適に
床暖房を取り入れる費用は、6帖程で約15〜25万円です。
床暖房は、リビングやキッチンでよく見かける設備です。
電気式、温水式、ガスタイプといった多様な選択肢があります。
初期費用が低いものから、ランニングコストが掛からないものまで、特性はさまざまです。
自分の生活スタイルに合わせて、最適な床暖房を選びましょう。
2.スマートキーで手軽なセキュリティ
スマートキーを取り入れる費用は、約6万円〜9万円です。
スマートキーは、最近の住宅でよく採用されています。
車のリモコンキーと同様に鍵穴に鍵を挿さずに施解錠が可能であるため、子どもを抱えたり、買い物袋によって両手が塞がったりしているときに便利です。
鍵を探す手間が省けるため、日常生活がスムーズになります。
3.室内物干しで洗濯物も安心
室内物干しを取り入れる費用は、約1.5万円〜4万円です。
室内物干しは、共働きの家庭や忙しい方に特におすすめです。
天井から吊り下げるタイプや、電動で上げ下げする埋め込み型など、多くのバリエーションがあります。
屋外に洗濯物を干せない日でも、この設備があれば安心です。
機能性とデザイン性を兼ね備えたものも多く、インテリアにもマッチします。
4.トリプルガラスで快適な生活空間を
トリプルガラスを取り入れる費用は、35坪〜40坪程で約20〜40万円です。
トリプルガラスは、断熱性や防音性を高めたい方に最適です。
全ての窓をトリプルガラスにすると費用が高くなりますが、特定の窓だけでも効果はあります。
例えば、西日が強く当たる窓や、音の出る部屋の窓に採用することで、快適性が大幅に向上します。
費用と効果をしっかり比較して、最適な選択をしましょう。
□注文住宅で評価が分かれるオプション3つ
注文住宅を建てる際、多くのオプションが選べますが、その中でも評価が分かれるものが存在します。
一見魅力的に思えるオプションも、実際には使い勝手が人それぞれであり、後悔するケースも少なくありません。
1.吊り戸棚の真実
吊り戸棚は、キッチンの空間を有効活用するための1つの手段です。
食器や調理器具を整理整頓する場として、その存在価値は高いと言えます。
しかし、吊り戸棚は高い位置に設置されるため、小柄な人や高齢者には取り出しにくいという問題があります。
また、視界が遮られることで、キッチンが狭く感じられる場合もあります。
このように、吊り戸棚は人それぞれに使い勝手が異なるオプションです。
2.小屋裏収納と床下収納の落とし穴
小屋裏収納は、1階と2階、または2階と3階の間の天井部分に設置される収納スペースです。
一見すると、使わない物を保管するには理想的な場所に思えます。
しかし、はしごを使っての出入りが必要なため、物の出し入れが面倒であると感じる人も少なくありません。
特に夏場は暑く、冬場は寒いという環境的なデメリットも考慮する必要があります。
床下収納も同様に、収納スペースが増えるメリットがある一方で、取り出しにくい、奥行きが深くて使いづらいといった問題があることを押さえておきましょう。
3.埋め込み式エアコンの二面性
埋め込み式エアコンは、部屋をすっきりと見せる効果があります。
天井に埋め込むことで、床面積を有効活用できるというメリットがあります。
しかし、その一方で、フィルターの掃除が手間になるというデメリットも存在します。
さらに、エアコンの交換時に適したサイズが見つからない、または高額な費用がかかるといった問題も報告されています。
□注文住宅オプションの後悔を防ぐ考え方
注文住宅のオプション選びは、一生に1度の大きな決断です。
その選択が後悔につながらないように、以下のポイントを心に留めておきましょう。
1.実際の使用シーンをシミュレーションする
ビルトイン食洗機や床暖房など、魅力的なオプションは多いですが、実際に使ってみると意外と手間がかかることもあります。
例えば、食洗機は予洗いが必要な場合もあります。
そのような状況を事前にシミュレーションし、真に必要なオプションを選びましょう。
2.見積もり前に必要なオプションをリストアップする
見積もりを取る前に、家族で話し合い、必要なオプションをリストアップしておくとスムーズです。
優先順位をつけ、それに基づいて見積もりを取ることで、後で「あれもこれも」と追加する手間を省けます。
3.メンテナンスの手間とコストも考慮する
ビルトイン食洗機や浴室暖房乾燥機など、電気製品の寿命は約10年です。
その後のメンテナンスや修理費用も考慮に入れて選びましょう。
故障時の対応策を知っておくことで、将来的なストレスを軽減できます。
4.ライフスタイルの変化を見据える
家を建てる際、現在のライフスタイルだけでなく、将来の変化も考慮することが大切です。
例えば、子供が独立した後に不要な収納スペースを作ると、後でそのスペースを持て余す可能性があります。
将来のライフスタイル変化を見据え、柔軟に対応できるオプションを選びましょう。
□まとめ
注文住宅は自分たちの理想やこだわりを実現できる仕様の住宅です。
予算が限られていてもこだわりを取り入れられる分、取り入れすぎて予算を超えないように注意しましょう。
当記事でご紹介したポイントを抑えつつ、こだわりのオプションを取り入れてみてください。