デザイン住宅の外観にはどんなデザイン?デザイン決めのポイントをご紹介します!

デザイン住宅の外観について注文住宅は、自分たちの理想やこだわりを存分に反映できる仕様の住宅です。
その中でも特に外観、つまりデザインをこだわりたい方もいらっしゃると思います。
注文住宅のデザインは非常に多くの種類があるのでどのデザインにするかによって、雰囲気やイメージが大きく変わります。
デザインはその家の顔とも言えるので、おしゃれなデザイン住宅を実現できるような人気のデザインや外観の決め方などを一緒に見ていきましょう。

□デザイン住宅における人気デザインについて


どんなデザインにするかのアイデアを考えるうえで、まずはその種類について知ることが重要です。
デザインの種類について知り、そこから好みのデザインを選んでいきましょう。

1. シンプルモダンな外観

シンプルモダンは最近流行しているデザインで、直線的な造形でクールな印象です。
また余分な装飾が無いため、派手さが無くシンプルな印象でもあります。
色をモノトーンにすると、さらにおしゃれさをアップできます。
他の家のデザインと被りにくいので、自分たちだけのオリジナリティを確保しやすいメリットがあります。

2. ナチュラルな外観

こちらは、自然味のあるやわらかい雰囲気のデザインです。
木の温かみを存分に感じられるので、街中であっても自然を感じられます。
色としては、白やベージュなどが基調で、珪藻土や無垢材などの自然素材を用いることも可能です・

3. 和モダン

和モダンは昔ながらの和風デザインに加えて、現代風のデザインも加わったものです。
日本人に馴染み深いデザインかつ、モダンも含まれているため、若年層から高年層の幅広い方々になじみやすいので、例えば2世帯住宅の外観としても人気が高いです。

4. 南欧風

南欧風のデザインは、一言で言うと爽やかなイメージです。
外観に使われる色としては、白やベージュ、アイボリーなどの明るい色からライトブラウンのような色も使われています。

□外観を左右する要素とは?


外観のデザインの種類を知り、希望のものが見つかっても、ただそのデザインを取り入れるだけでは成功するとは言えません。
その外観の見た目やおしゃれさを左右する要素があるので、これらも意識する必要があります。
要素は大きく分けて「建物の形」、「色」、「素材」の3つに分かれます。
それぞれ見ていきましょう。

*建物の形

まず前提として、きちんと雨風を防げて耐久性のある形である必要があります。
そのうえで、建物の形によってイメージは変化するということも理解しましょう。
例えば建物の形が複雑であれば、その分高級感が増します。
加えて、建築費用も比較的高くなります。

*色

同じ建物にどんな色を使うかによってもイメージが変わります。
例えば極端に言うと、白と黒ではイメージは真逆だと思います。
白は開放感のある明るいイメージ、黒は落ち着きのある暗いイメージだと思います。
他にも、真っ赤な家とダークブラウンの家では前者は非常に派手なイメージ、後者は高級感のあるイメージという風に、色によるイメージの違いは顕著です。

*素材

建物に使われる素材でさえも、イメージを変化させます。
建物に使われる素材が、例えばタイルやレンガであれば、家の見た目はおしゃれさがアップします。
もちろん一般的な素材を用いることで、シンプルなイメージをもたらすことも可能です。
このようにどんな素材を使うのかも意識しましょう。

□外観の決め方について


それでは、実際に注文住宅のデザインを決めていく際の流れについて見ていきましょう。

1. デザインのイメージづくり

まずは家族と話し合い、どんなデザインにしたいかのイメージを確立しましょう。
インターネットで各デザインの写真を目で見ておくことをおすすめします。

2. 建物の形を決める

先ほども述べたように建物の形によってイメージが変わるので、こちらも併せて決めておきましょう。
2階建てはもちろんですが、L字、I字、コの字型だったり、ワンフロアのみの平屋という選択肢もあります。
また、屋根の形状もいくつかあるので一緒に決めておきましょう。

3. 使いたい色を1~2色決める

そして次は色選びです。
明るい雰囲気が良いなら白系の色、高級感を求めるならブラウンや黒、落ち着いた雰囲気にしたいならベージュ系の色がおすすめです。

また、自分たちの好みだけでなく汚れの目立ちやすさや、色が周囲とあっているかも考慮しましょう。
例えば白やベージュ系は汚れが目立ちやすいですし、あまりにも派手な色や個性的な色であれば周囲から浮いてしまいます。
このようなことも考慮しましょう。

4. 素材決め

素材は大きく以下の3つに分かれます。

・サイディング
・タイル
・塗り壁

どの素材が好みかは、写真やパンフレットを見て決めましょう

□高級感のある外見にするためのポイント


高級感のある外見にするポイントは何でしょうか。
何があれば「高級感がある」となるのでしょうか。

*天然素材を取り入れて高級感を

ポイントの1つ目は、天然素材を取り入れることです。
例えば、軒天に木を張ったり、アプローチに天然石を利用したりすることです。

軒天とは、屋根の伸びた先の建物からはみ出している部分のことを指します。
軒天が長く出ている家は、落ち着きのある風格が感じられます。
さらに、木を張ることで重厚でおしゃれな雰囲気になり、高級感がでます。

また、高級感を出すためには、木の色は明るい色味よりも深みのあるブラウンが良いでしょう。
軒天だけでなく、玄関ポーチやバルコニーにも木材を利用することで、おしゃれな外観を作り上げられます。

外観への石の利用はアプローチがおすすめです。
アプローチとは、敷地に入ったところから玄関までの道のりを指します。
不規則な天然石をダイナミックに並べることで、高級感を味わえるだけでなく、雨の日は光沢感も楽しめます。

石と一緒にタイルを使用するのもおすすめです。
タイルを使うことで、高級感の中にも個性を出しましょう。
タイルの種類はさまざまなため、形状や質感、色味で何通りものデザインを楽しめます。

*窓の大きさを変えよう

窓は空気の入れ替えのためだけのものではありません。
大きさや個数によって、外観に及ぼす印象ががらりと変わります。

大きな窓にすることで、ホテルのような贅沢な印象を醸し出せます。
開放的で、中からも外が大きく見え、ゆったりとした雰囲気になることでしょう。

逆に、小さい窓をたくさん設置することで、個性的なおしゃれな外観に仕上げることも可能です。
窓を極力減らすことで、美術館のようなミステリアスな雰囲気にできますが、窓は実用性も考えなくてはならないため、内装との兼ね合いも考えなくてはなりません。

*テイストを決める

最初にテイストを決めることで、まとまった外観にできます。
ご自身の好きなテイストにするのが一番ですが、高級感を考えるのであれば、シンプルモダンテイストがおすすめです。

シンプルモダンテイストは無彩色がベースであり、無駄な装飾がないことが特徴です。
スッキリとした直線が際立つデザインであり、スッキリと整った雰囲気が醸し出されます。

*凹凸をつけてデザイン性を高めよう

シンプルモダンデザインのような凹凸のないデザインも高級感がありますが、見方によっては面白みがなく、個性がないと感じてしまうかもしれません。

個性やデザイン性をアップしたい人は、凹凸をつけることでデザイン性を高めましょう。
凹凸はルーフバルコニーやインナーバルコニーでつけられます。

ルーフバルコニーとは、階下の屋根のスペースを使って設置されたバルコニーのことを指し、インナーバルコニーは、バルコニー部分が建物の内側に引っ込んでいる形状のものをいいます。
どちらもティータイムや読書をして、優雅な気分を味わえる場所なので、外観だけでなく心も高級感を味わえるでしょう。

□外観に高級感がある住宅の実例集


1.外観で個性を演出

外観を決めるうえで、外壁は一番広い面積を占めています。
そのため、外壁で外観はほぼ決まってきます。
個性的なデザインのおしゃれな外壁にしたい場合は、さまざまな種類の外装を使うことをおすすめします。

さまざまな種類とは色のことではなく、木目や石目などの自然素材のことです。
ベースはシンプルに抑え、違う質感の素材を使うことで遊び心をプラスできます。

2.生活感を出さない家

生活感を出さないのも高級感に繋がる1つの手段のため、生活感を隠すことで高級感を出しましょう。
建物と外構を一体化させることで生活感を隠せます。
白や黒などの無彩色で一色にまとめると、より一層生活感はなくなります。

3.周りの目を気にしない家

周りの目を気にせずにゆったりと過ごしたい方は、コートハウスがおすすめです。
コートハウスとは、建物や塀に囲まれた中庭を持つ住宅のことです。
クールな外観ではありますが、対照的にして中は明るく太陽の光が降り注ぎます。
住宅街でも周りの目を気にせずに済むため、ストレスフリーの家を造り出せます。

4.美術館のような家

独特なデザインを望む方には、L字型の家をおすすめします。
建物を大きく見せ、存在感があるなかで高級感もある。
まさに美術館のような家です。

どのような家にするとしても、共通するのは統一感と余裕があることです。
色は一色にし、自然素材で個性を出し、敷地を大きく見せる。

しかし、一番は自分の納得のいく外壁にすることです。
自分の理想を言語化しておくことで、担当とのコミュニケーションも円滑に進み、理想の外壁を造りあげられるでしょう。

当社では、本人も気づいていないその人にとっての一番の家を建てるため、これからの生き方を想像していただけます。
そして、想像を確信に変えていきます。
目指すのは、生き方の実現です。
想像を具体化するプロセスが当社にはありますので、家を建てることを検討している方は一度ご相談ください。

□外観デザインを決める上での注意点について


外観デザインを決める際に注意するべき点を挙げていきます。

1. 色決めの際は大きめのサンプルでチェックする

カラーサンプルが小さいものだと、それが実際に家に使われた時のイメージと異なってしまう場合があります。
また、室内でチェックするのと外でチェックするのでは色の見え方が異なります。

そのため、できるだけ大きめのカラーサンプルで色をチェックすることに加え、外で色の具合を見ましょう。
他にも、実際に住宅街を歩いて見たり、モデルハウス展示会で確認する方法も有効です。

2. メンテナンスの必要性も考慮する

外壁の色や素材によって、汚れの付きやすさや色褪せのスピードが異なります。
そのためいずれはメンテナンスをしなければいけませんが、できるだけ汚れにくく色褪せもしにくい色や素材を選ぶようにしましょう。

例えば白や黒は、雨風による劣化や汚れが目立ちやすい色です。
また、外壁にサイディング素材を使った場合は目地に汚れがたまりやすいというデメリットもあります。
このようなケースも考慮してデザインを決めましょう。

3. クラックに注意

クラックとは外壁にひび割れが発生することで、特にコンクリートやモルタル素材は乾燥によってクラックが起こりやすいです。
そのため、クラックが起こらないような施工に関しても担当の業者と相談しましょう。

□デザインを引き立てるためのポイントとは?


最後に、外観のデザインを引き立てるためのポイントを見ていきましょう。

1. 屋根の形状

屋根の形の種類は以下のものがあります。

・三角屋根
・切妻屋根
・片流れ屋根

屋根によってイメージも変わりますし、おしゃれさも変わります。
また、形に加えて勾配も意識することでこだわるのも良いですね。

2. 窓の形やサイズ、場所

外観を引き立てるポイントとして、窓も重要な役割を持ちます。
窓の形として四角が一般的かもしれませんが、丸状の窓もあります。
サイズも変えることで、外観のデザインに合い、よりおしゃれさをアップできます。

3. 植栽を活用する

玄関周りや庭に植えて楽しめる植物のことを植栽と言い、季節の変化や植物を育てることも楽しめます。
これによって家の外観自体に自然味が加わり、見た目が良くなります。
また、デザインに合わせた植栽にすることで、周囲から見ても楽しめるようになります。

□まとめ


デザイン住宅の外観を決める際は、まずは家族でイメージについての認識をすり合わせておきましょう。
その際、写真やパンフレットである程度のイメージを掴んでおきましょう。
また、色を選ぶ際は色の持つイメージに加えて、汚れやすさも考慮しつつ選ぶと失敗しづらいです。
これから家のデザインを決める予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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Works(株)ホープスの建築実例

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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