注文住宅で後悔しないために失敗例と対策について解説します!

マイホームを建てる際には、長く住み続けるため失敗しない家づくりをしたいですよね。
そこで今回は、注文住宅において失敗する理由と、具体的な失敗例、後悔しない家づくりをするポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。

□注文住宅で失敗する理由とは

失敗する理由を知っておくと、失敗を防げます。

注文住宅は人生で何回も建てるものではないため、理想を完璧に実現するのは難しいです。
初めての方が多いうえに、専門の知識を持っている方はほとんどいらっしゃいません。
実際に失敗する理由で多いのは、工務店やハウスメーカーのスタッフに言われるがままに決めてしまうことです。

内装から外装、間取りなどたくさん決めることがあるため、大変に感じる方も少なくありません。
ただ、ご家族のライフスタイルや家での過ごし方、家事の仕方をよく知っているのはご自身ですので、それを踏まえたうえで適した家づくりをしていく必要があります。

今回ご紹介する失敗例を参考にして、ぜひ後悔しない家づくりに役立ててくださいね。

□お金にかかわる失敗例をご紹介!

お金にかかわる失敗は、後悔することが多いです。
この項では、代表的なものを4つ紹介します。

1.住宅会社の資金計画のアドバイスをそのまま鵜呑みにしてしまった

資金計画を提案する住宅会社は少なくありません。
ご自分で考える必要がなく、楽に資金計画を立てられるのは便利ですよね。
しかし、住宅会社の資金計画のアドバイスをそのまま鵜呑みにするのはおすすめしません。

というのも、高額な住宅を購入してもらうために、自己資金と借入可能額の上限を基準にして資金計画を立てるケースがあるためです。
そのつもりがなかったのに高額になってしまい、ローンの返済に苦労する可能性があります。
また、提携している金融機関以外にお得に利用できる金融機関があるかもしれません。
そのため、資金計画は住宅会社のアドバイスも参考にしながら、ご自身でもしっかり考えるようにしましょう。

2.返済計画に失敗してしまった

住宅ローンの返済計画に失敗する方は多いです。
月々の支払いがあるために趣味などにお金を使えないと、せっかくの新生活も楽しめません。
また、病気や事故など、高額な出費が急に必要になった際に困りますよね。

そのため、余裕を持って返済計画を立てる必要があります。
現在の家賃を参考にして、無理のない返済計画を立てましょう。

3.家本体以外にかかるお金を考えていなかった

注文住宅を建てるには、家自体にかかるお金以外にもさまざまな費用がかかります。
予算ギリギリで建てられる家を建てると、そのほかの経費で予算オーバーをしてしまうこともあります。

本体工事費の1割程度の諸費用が必要になると考えておきましょう。
具体的には、印紙代・不動産取得税・登録免許税・司法書士報酬・火災保険料・ローンの事務手数料・団体信用生命保険料・地鎮祭や上棟式費用・引っ越し費用・家具や家電の購入費用などがあります。

4.老後の資金を貯められなかった

ローンを立てるのが遅いと、退職後まで返済が必要になることもあります。
そうなると、老後の資金が足りるのか不安ですよね。

基本的には定年と同時に完済するよう計画しましょう。
頭金を十分に用意し、貯蓄のできる返済計画を立てるのがポイントです。

□土地選びの際の失敗例をご紹介!

家を建てる際には、土地から選ぶ方も多いです。
この土地選びで後悔する方もいます。
土地選びの際の失敗例を5つ紹介します。

1.駅や学校までの道が不便

最寄駅から遠かったり、交通手段が限られていたりすると、毎日の出勤や通学が不便になります。
土地が安いからといって選ぶと、後悔する原因になります。
最寄り駅や学校まで、どの程度の距離なら許容範囲かしっかり話し合いましょう。

2.理想の家をイメージする前に土地を購入してしまった

変形した土地を購入したり、建蔽率を考慮しないで土地を購入したりすると、家が思い通りに建てられない可能性があります。

土地を選ぶ際には、どのような家を建てたいか、具体的なイメージができた状態で選びましょう。

3.敷地と接する道路が狭い、車の通行量が激しい

セットバックがある土地には注意が必要です。
「セットバックあり」とは、道路の中心線から2メートル後退することを条件とした土地のことです。
このような土地を選ぶと、敷地内の一部が道路とみなされ、建造物を建てられないため注意が必要です。

また、交通量が激しい道路に面していると、視線が気になり窓を開けられないという可能性もあります。
下見の際によく確認しておきましょう。

4.要望が多すぎて土地が買えない

迷っているうちに、売却されてしまうことはよくあります。
そのため、問題がなさそうなら早く決めてしまうことも大切です。

5.ご近所トラブルに発展する

住んでから、隣人とトラブルになってしまうことも少なくありません。
入居前から挨拶しておくなどの気遣いが大切です。

□設備にかかわる失敗例をご紹介!

暮らし始めるまで失敗に気づきにくいのが設備です。
生活に大きくかかわるため、慎重に決めましょう。
ここでは失敗例を5つ紹介します。

1.コンセントの配置に失敗

コンセントの数が足りなくて延長コードを使わないと家電が使えない、家具を置いて使えなくなってしまったなどの失敗が多いです。
そのため、コンセントの配置を考える際には、家具や家電の配置も一緒に考えることが大切です。

2.収納が少ない

特に、靴箱やクローゼットは、靴や洋服が入りきらず困る方も多いです。
収納を考える際には、部屋の用途を意識して、どのようなものをどう収納するのか具体的にイメージしましょう。
また、取り出しやすさなども考えた設計にしましょう。

収納は広さだけでなく場所も大切です。
家事などをする時に使う収納は、動線を意識して便利に使える場所に配置しましょう。

3.暑さ・寒さ対策が不十分

日当たりや風通しは、部屋の温度に大きく影響するため、意識して間取りを考えましょう。
吹き抜けやリビング階段といった間取りでは、暖かい空気が上に移動するためリビングが寒くなりやすいことも覚えておきましょう。

4.窓の位置や設備に失敗

窓の位置や大きさは、使いやすさだけを考えると後悔しやすいポイントです。
通行人や隣人の視線、断熱性にも考慮して作りましょう。
また、標準的でない大きさの窓を設置する場合などは、カーテンを別注する必要があります。

5.壁のデザインや素材に後悔

壁紙は汚れやすさや耐久性など、デザインだけでなく機能性も考慮して決めましょう。
サンプルを確認する際には、できるだけ大きめのものを参考にすると、実際に仕上がった時とのギャップが少なくなります。

□注文住宅で失敗しないポイントをご紹介!

ここまでの失敗例を踏まえて、失敗しないためのポイントは以下の3つです。

・将来のライフスタイルを見据えて間取りを考える
・余裕を持った資金計画を立てる
・設計プランの打ち合わせに時間をかける

1.「将来のライフスタイルを見据えて間取りを考える」

間取りを考える際には、現在だけでなく将来のライフスタイルも考えながら作りましょう。
例えば、お子さんの成長を見据えてものが増えたり、部屋が狭くなったりすることを考慮しましょう。
また、老後でも生活しやすいバリアフリーを取り入れた間取りもおすすめです。

3.「設計プランの打ち合わせに時間をかける」

家づくりは、納得いくまでじっくり考えることが失敗しないコツです。
そのためにも、ご自分の要望にしっかり応えてくれる住宅会社選びが重要になります。

□まとめ

今回は、家づくりで失敗しないためのポイントについてお伝えしました。
当社にお任せいただければ、お客様とのキャッチボールを繰り返しながら、考え抜き、予算を考慮しながら、納得のいくプランを作成し、上質な家を実現します。
注文住宅をお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。

 

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Works(株)ホープスの建築実例

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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