注文住宅の間取りにおける失敗例と対策について解説します!

注文住宅を建てることを検討している方の多くは、間取りで悩まれます。
失敗しない家づくりためには、間取りについてしっかり検討することが大切です。
そこで今回は、間取りの失敗例や、後悔しないために押さえるべきポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。


□注文住宅の間取りで失敗する人は多い!

注文住宅の1番の魅力は、間取り設計の自由度が高いことです。
しかし、住み始めてから後悔するポイントで多いのも間取りです。
そのため、注文住宅で家づくりをする際には、間取りづくりが住みやすい家にする大切なポイントになります。

間取りに失敗する原因の多くは、家族のライフスタイルに合っていないことです。
ライフスタイルはそれぞれの家族によって異なるため、実際の家での過ごし方を細かくイメージしてシミュレーションすることが大切になります。
部屋や水回り、収納、コンセントなど、生活動線を意識して使いやすい配置を考えましょう。
また、日当たりや道路の人通りなども考慮する必要があります。

今の生活を基準にして、不便なことなども踏まえて間取りを考えると良いでしょう。

□間取りの失敗例をご紹介!


部屋のレイアウトは、生活動線に大きくかかわる要素なので、使いやすさを左右するポイントです。
部屋のレイアウトに関する失敗例を紹介します。

1.玄関を開けるとリビングや浴室・トイレがある間取り

プライベートな空間まで、玄関から見えてしまうのは嫌ですよね。
来客時の動線や外からの視線なども考慮しましょう。

2.寝室の隣を風呂場や脱衣所にしたためうるさい

家族の生活リズムによっては、誰かが寝ている間に誰かが入浴することもあるでしょう。
その場合は、寝室の隣に風呂場があると睡眠の妨げになってしまうため注意が必要です。

3.寝室が狭い

寝るだけの空間とはいえ、大きめのベッドを置いても収納に困らないくらいの余裕は必要です。
寝室はベッドが多くの面積を占めるため、広さには十分配慮しましょう。

4.使わない部屋ができた

「部屋は多い方が良いと思って作ったけれど結局使わない」
このような失敗例もあります。
物置きのような状態になってはもったいないので、用途を考えて部屋を作りましょう。

5.ベランダが使いにくい

ベランダは洗濯物や布団を干すため、使いやすさが大切です。
荷物を持って移動するため、狭いと使いにくくなってしまいます。
横幅だけでなく奥行きの広さにも気を配りましょう。

6.窓の配置や大きさ、数の失敗

窓が少ないと、換気がしにくくなるため、1つの部屋に2つは作りましょう。
また、他人の視線や家具を置く場所を考慮して窓の配置を考えることも重要です。

以上の失敗例を参考にして、後悔しない家づくりに役立ててくださいね。

□間取りの失敗を防ぐには?


では、先ほど紹介したような失敗を防ぐためにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは4つのコツをお伝えします。

1.賃貸や今の住まいの不満を調べること

間取りはデザインだけでなく、機能性を重視したいものです。
そのために、先述したように、今住んでいる家の不満を解決することを意識した家づくりをしましょう。
キッチンやお風呂が狭い、収納が足りないなどの不満は、新しい家づくりで失敗を防ぐヒントになりますよ。

2生活をリアルにシミュレーションすること

今までの失敗談からもお分かりいただけるように、実際の家族全員の生活を細かくリアルにイメージすることは非常に大切です。
具体的には、朝起きる時間、身支度を整える場所、朝食の準備やゴミ出しまでしっかりイメージしましょう。
家具や家電の配置を考えて、コンセントや窓の配置を決めましょう。

3周辺環境を把握・考慮すること

図面などでは分かりづらい、日当たりや周辺道路などの環境を考慮することも忘れないようにしましょう。
そのためには、何度も家を建てる予定の場所に足を運ぶことが大切です。
車や人の通行量、日当たりや周辺の建物との位置関係を把握しておきましょう。

4.モデルハウスを活用すること

前項で紹介した間取りの失敗は、イメージ不足によるものが多いです。
そのため、部屋の広さや窓の位置関係などは、モデルハウスを参考にして考えると分かりやすく、失敗しにくくなります。


□間取りで失敗しないために押さえてほしい部屋とは

ここまでさまざまな失敗例やポイントをお伝えしてきましたが、たくさんあるポイントをすべて押さえるのは難しいですよね。
そこで、この項ではここだけは押さえていただきたい、もっとも重要なポイントをお伝えします。

*LDKの中の配置を最優先に決める

LDKの間取りで失敗しないためのポイントは次の4つです。

1、間取り図面に家具や家電の配置を書き込んで移動のしやすさを考えること

2、来客の際に生活感を隠せる部屋や収納を作っておくこと

3、窓の外からの視線を避ける設計にすること

4、LDKから、脱衣所・浴室、玄関が直接は見えないようにすること

*水回りはデザイン性よりも実用性を優先する

間取りで失敗しやすいのが、キッチン、風呂、洗面所、脱衣所、トイレなどの水回りです。
水回りの使いやすさは、家の中での生活のしやすさに大きく影響します。
水回りが使いやすい間取りを実現するポイントは次の3つです。

1、掃除動線を考慮して、できるだけ一カ所にまとめて配置すること

2、外からの視線を意識して、壁や仕切りをつくること

3、動線にそって使いやすい収納を近くに配置すること
配置する収納は、楽に手が届いて出し入れしやすい高さのものを選ぶと良いでしょう。

使いやすさが大切な水回りは、デザイン性よりも実用性を意識して間取りを考えましょう。

*プライベートルームの数と広さについて考える

寝室や子供部屋、書斎、趣味の部屋、仕事部屋などのプライベートルームの数と広さは、居心地の良い家にするために大切なポイントです。
LDKや水回りと違って、プライベートルームで重視すべきは落ち着ける空間にすることです。
そのためのポイントを3つ紹介します。

1、水回りが隣接しない場所に配置し、シャワーの音や洗濯機の音、トイレの流水音などに配慮すること

2つ目は、隣人や通行人の視線に配慮すること

3つ目は、お子さんの成長など、時間の経過に合わせて利用目的が変わることも想定した作りにすること

特に子供部屋は、お子さんが小さいときには家族とのコミュニケーションを妨げず、大きくなったらプライバシーを守れるような配置や間取りになるように考慮しましょう。

□迷ったら信頼できる工務店に相談しましょう!


注文住宅の間取りで迷った際には、信頼できる工務店に相談するのがおすすめです。
家族構成やライフスタイルによって、暮らしやすい間取りは異なります。

工務店は、間取りを考えるプロです。
お客様のライフスタイルやご要望に合わせて、適した家づくりを提案できます。
工務店に相談することで、ご自分で考えるよりもたくさんのアイデアを検討できるでしょう。

□まとめ


今回は、注文住宅の間取りの考え方についてお伝えしました。
ぜひこの記事を参考にして、失敗を防いでくださいね。
注文住宅に関して、ご不明な点等ございましたら当社までご連絡ください

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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