デザイン住宅を検討している方の中で、平屋を希望する方はいらっしゃいませんか。
平屋は独特の雰囲気を出せることから、憧れる方も多いでしょう。
しかし、平屋にはメリットもあればデメリットもあります。
そこで今回は、平屋を建てる際のメリットやデメリット、注意点をご紹介します。

□平屋を建てるメリットとは？

平屋を建てるメリットをここでは5つご紹介します。

1つ目のメリットは、家族間のコミュニケーションがとりやすくなることです。
平屋は家族全員が同じフロアにいるため、1人ひとりに目が届きやすい特徴があります。
そのため、特にお年寄りや幼い子供がいるご家庭には平屋が向いているでしょう。

2つ目のメリットは、家の中での移動が楽になることです。
平屋には、階段がないため、生活がしやすくなります。
特に、お年寄りは段差や階段でつまずいて転びやすいですが、平屋にするとそのリスクを少しでも減らせるでしょう。

また、間取りによって部屋間の移動距離を短くできます。
しかし、逆に間取りが悪いと生活しにくくなるため、注意しましょう。

3つ目のメリットは、家具の搬入が楽なことです。
2建てや3階建ての場合は、家具搬入の動線を入念に確認し、必要な場合はクレーンやロープで1階から引き上げる必要があります。
しかし、平屋だと搬入経路が多く、大型家具でも搬入しやすいでしょう。

4つ目のメリットは、地震に強い構造であることです。
平屋はワンフロアしかないため、2階建てや3階建てに比べて家自体が安定しています。
建物自体の重量が小さいこともあり、地震が起きた際にも揺れや建物への負担が少ないでしょう。

ただし、家を建築する土地の地盤の状況によって地震への強度が異なるため、注意する必要があります。

5つ目のメリットは、家事が楽になることです。
例えば、2階建て住宅では、洗った洗濯物を抱えて階段を行き来する必要がありますが、平屋だとその必要はありません。
そして、階段の掃除の必要がないのも嬉しいポイントではないでしょうか。

□平屋を建てるデメリットとは？

ここでは、平屋を建てるデメリットを5つご紹介します。

1つ目は、南向きの部屋が取りにくいことです。
平屋はワンフロアしかないため、リビングを南向きにすると、残りは1〜2部屋しか南向きでません。
特に部屋数が多い場合は、日当たりの良い部屋が少なくなるでしょう。

2つ目のデメリットは、プライバシーが確保しにくいことです。
平屋住宅だと、必然的にプライベートの部屋がリビングなどの共有部分に近くなります。
そのため、リビングの音がプライベート空間に届きやすいデメリットがあります。

例えば、お子さんが小さいうちは良いでしょうが、大きくなると勉強時間も増えるでしょう。
そのような際に、お互いのプライバシーを尊重し合う方法を検討する必要があります。

3つのデメリットは、近隣の建物の影になりやすいことです。
近隣住宅との距離によっては、周囲の建物の影になり、部屋が暗くなるかもしれません。
特に、南向きに建物が隣接している場合は、日当たりが非常に悪くなります。
土地を検討する際は、周囲の住宅を確認して、そこに平屋を建てた際の日当たりまでシミュレーションしておきましょう。

4つ目はコストが高くなるデメリットです。
必要な部屋をワンフロアに全て配置するため、2階建てと比べて基礎と屋根が多くなります。
そのため、建築コストが比較的高くなるでしょう。

5つ目のデメリットは、防犯面で不安があることです。
ワンフロアしかない住宅は、侵入経路が多くいことから、空き巣に狙われやすいでしょう。
窓ガラスに工夫を加えたり、柵を設置したりして、防犯対策を忘れないことが重要です。

□平屋を建てる際の注意点とは？

平屋を建築する時に注意する点を3つご紹介します。

＊十分な土地面積を確保する

生活機能を全てワンフロアに置くため、特に部屋数が多い場合は広い土地が必要になります。
あらかじめ、希望する間取りや部屋数を明確にしておくことで、必要な土地の広さが分かり、土地選びが楽になるでしょう。
また、狭い土地でもロフトを活用する方法があります。

＊プライベートな空間を確保する

平屋のデメリットでも紹介したように、プライベートを確保するのが難しい場合があります。
建築時の状況だけでなく、子供たちの将来まで考慮して設計すると良いでしょう。
シンプルな間取りにどれだけ工夫を加えて空間設計ができるかがポイントです。

＊防犯セキュリティを徹底する

先述の通り、平屋には防犯面で不安があります。
外部からの侵入経路を把握して、防犯ガラスを採用したり、センサーライトや防犯カメラを設置したりしましょう。

□まとめ

平屋を建てる際のメリットやデメリット、注意点をご紹介しました。
平屋を希望される方は、注意点を参考にして設計してみてください。
また、デザイン住宅にすることで、世界に1つだけのより特別な平屋住宅を実現できます。
ご不明な点があれば、お気軽に当社までお問い合わせください。