デザイン住宅を検討されている方へ!オープンキッチンの特徴を解説します

デザイン住宅を考えていて、オープンキッチンが気になっている方はいませんか。
オープンキッチンは、リビングやダイニングとの間に壁による仕切りがない点が特徴です。
その開放感やおしゃれさから人気が高まっています。
この記事では、どんなオープンキッチンがあるのかとメリット、デメリットを解説します。

 

□オープンキッチンの種類とは?

デザイン住宅をお考えの方であれば、空間の構成からインテリアまで自分好みのデザインにできるため、こだわる箇所に悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
中でもキッチンは、ほとんど毎日使う場所であるため、特にこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。

オープンキッチンと一口に言っても、種類は1つではありません。
オープンキッチンの種類には、大きく分けてアイランドキッチンとペニンシュラキッチンの2種類があります。
そこで、これら2種類の特徴をご紹介します。

まずアイランドキッチンとは、キッチンと壁が互いに離れており、キッチンが空間の中で島のようになっているタイプのことです。
アイランドキッチンは、インパクトがある分、設置するためには広いスペースが必要となるでしょう。
そのため、設置する際は間取りとの兼ね合いを必ず確認しましょう。

一方、ペニンシュラキッチンは、キッチンの片面が壁に接しており、半島のように見えます。
このタイプは、開放感を維持しながらアイランドキッチンよりも必要となるスペースが小さくなります。
さらに、コンロの横の壁によって広範囲への油跳ねが防げます。

 

□オープンキッチンのメリットを紹介

おしゃれなイメージが先行しがちなオープンキッチンですが、実際に使っていく上でも様々な良いポイントがあります。
そこで、オープンキッチンの利点を3つご紹介します。

1つ目は、リビングやダイニングと明確な仕切りがないため、開放的な空間にできるということです。
そのため、実際の広さよりも広く感じられるでしょう。
さらに、開放的であることを生かしてキッチンから庭までを見通せる工夫なども楽しいでしょう。

また、リビングやダイニングを広々としたものにできるというメリットもあります。
できるだけ仕切りのない開放感あふれる空間がお好みの方に適していると言えるでしょう。

2つ目は、料理中のコミュニケーションを楽しめるということです。
オープンキッチンの構造によって、家族やご友人など複数人が一緒に作業できるようになりますよね。
これまでキッチンでは1人で作業をすることが多かったという方も、何人かで料理をする楽しさを体験できます。

また、1人で料理をしている場合でも、リビングやダイニングにいる家族の様子がわかるため、会話しながら楽しく料理ができます。
特にお子さんが小さいときは様子を常に確認できるので、安心ですよね。

3つ目は、料理の配膳や後片付けが楽になるということです。
壁による仕切りがない分、ダイニングテーブルまでの距離が短くなります。
そのため、できた料理をすぐにテーブルまで運べる、食べ終えたお皿をすぐにシンクまで持って行けるというように、時間の節約ができるでしょう。

食事は毎日取るものであるため、長い目で見ると大きな時間の節約ができ、日常生活が随分と楽になるでしょう。

 

□オープンキッチンのデメリットとその対処法とは?

たくさんのメリットがあるオープンキッチンですが、デメリットもあります。
一度設置した後にデメリットに気付くということになると厄介ですよね。
そこで、オープンキッチンの不便に感じうるポイント3つと、その対処法をご紹介します。

1つ目のデメリットは、生活感が出てしまいやすいということです。
リビングやダイニングと一体となっていて開放感があるというメリットがある一方で、キッチンの様子がリビング、ダイニングから見えることが不便に思うこともあるかもしれません。
スタイリッシュであるはずのオープンキッチンも、キッチンが散らかっていれば雰囲気が乱れてしまうかもしれないからです。

このデメリットに対処するためには、収納を工夫する必要があります。
元々ものが少ないから収納に困らないという場合もあるかもしれませんが、キッチンは食料に調理器具とものは多くなりがちですよね。

たくさんのものを整理するための方法として、パントリーを設けて買い置きした食材を置けるようにする、調理器具を壁やコンロ回りに吊るして見せる収納にするといったことが考えられます。
また、家電が多い場合は、横に広い食器棚を設置するという方法もあるでしょう。

2つ目は、煙や臭いが室内に充満してしまう場合があるということです。
こちらも開放的であることがデメリットにもなりうるというケースです。
魚や肉を焼いたときなどは臭いが出て、リビングやダイニングに翌日まで残ってしまうということがあるかもしれません。

これに対処するためには、コンロを使用するときに換気扇を回すことが重要です。
さらに、臭いや煙が出たときに部屋の空気を上手く外に逃がせるような、風通しを考慮した窓の配置も必要になってくるでしょう。

3つ目は、動線を十分に考慮しないと使いづらい場合があるということです。
例えば、料理をしている際に家族が入ってきてぶつかりそうになってしまうというケースが挙げられます。
他には、せっかくオープンキッチンにしたものの向きが悪いために、周りとのコミュニケーションが取りづらいということも起こりえます。

このような事態を避けるために、十分な通路スペースの確保やキッチンの向きに注意することなどを忘れないようにしましょう。

 

□まとめ

オープンキッチンの種類やメリット、デメリットを解説しました。
開放的で家族で料理を楽しめるなどメリットがたくさんありますが、開放的であるがゆえに起こりうるデメリットもあります。
しかし、デメリットを回避するための設計も可能です。
ご不明な点がございましたら、当社までお気軽にご相談ください。

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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