玄関に吹き抜け階段のある家の間取り|メリット・デメリットと注意点

「玄関に吹き抜け階段、憧れるけど実際どうなの。」
新築で家を建てることを検討しているあなたは、そんな風に思っていませんか。
おしゃれな海外の家や高級な住まいでよく見かける開放感たっぷりの吹き抜け階段。
洋風の住まいだけではなく、和モダンな新築を検討中の方からも注目されているデザインです。
明るいリビングや玄関をつくるために、限られた空間を広く見せるために、また階段のデザインをインテリアとして楽しみたいご家庭に人気の機能性とデザイン性に優れた間取りアイデアではないでしょうか。
今回は、是非マネしたいおしゃれな吹き抜け階段のあるリビングや玄関の実例と吹き抜けのメリット・デメリット、さらに実用性も兼ねたスタイリッシュな仕上げ方についてご紹介します。

玄関に吹き抜け階段のある家の間取り

おしゃれな吹き抜け階段のあるリビングや玄関は、開放感やデザイン性だけでなく、住む人の心を豊かにする魅力的な空間を生み出します。

1: 吹き抜けのある空間がもたらす開放感

吹き抜けは、空間の広がりを感じさせ、圧迫感を軽減する効果があります。
特に、リビングや玄関に吹き抜けを設けることで、光が差し込みやすく、明るく開放的な雰囲気を演出できます。

2: 個性的な空間デザイン

吹き抜けは、階段のデザインや素材、照明などを組み合わせることで、個性的な空間を創り出すことができます。
例えば、木製のオープン階段や、アイアン製のらせん階段など、様々なデザインが楽しめます。

3: 視覚的な広がりと開放感

吹き抜けは、上下階を繋ぐことで、空間の視覚的な広がりを生み出します。
特に、リビングと吹き抜けを一体化させることで、より開放的な空間を実現できます。

4: 採光効果

吹き抜けは、高い位置に窓を設置できるため、自然光を効率よく取り込むことができます。
リビングや玄関を明るくしたい場合に有効な手段となります。

5: インテリアとしても楽しめる

吹き抜けは、空間デザインの一部として、インテリアとしても楽しむことができます。
例えば、吹き抜けにグリーンを飾ったり、照明を工夫したりすることで、個性的な空間を演出できます。

玄関に吹き抜け階段のある家の間取り|メリット・デメリットを比較

「憧れの吹き抜け階段、でもデメリットもあるって聞くし…」
吹き抜け階段は、魅力的な空間を生み出す一方で、注意すべき点もいくつかあります。
メリットとデメリットを比較検討することで、後悔のない家づくりを実現するための判断材料を提供します。

1: メリット

開放感と広がり: 吹き抜けは、空間を広く見せる効果があり、開放感あふれる空間を創り出すことができます。
採光効果: 高い位置に窓を設置できるため、自然光を効率よく取り込むことができます。
デザイン性: 階段のデザインや素材、照明などを自由に組み合わせることができ、個性的な空間を演出できます。
空間の繋がり: 上下階の空間を繋ぐことで、一体感を生み出し、家族のコミュニケーションを促進します。

2: デメリット

冷暖房効率: 吹き抜けは、冷暖房効率が悪くなる可能性があります。
音響: 吹き抜けは、音が響きやすく、プライバシーを確保しにくい場合があります。
安全性: 小さなお子さんやペットがいる家庭では、落下防止対策が必要になります。
コスト: 吹き抜けは、一般的な構造に比べてコストがかかります。
メンテナンス: 吹き抜けは、高所のため、メンテナンスが大変になる場合があります。

玄関に吹き抜け階段のある家の間取り|注意点

吹き抜け階段は、設計段階から注意すべき点がいくつかあります。
快適な生活を送るために、事前にしっかりと検討しておきましょう。

1: 冷暖房効率

吹き抜けは、空気が抜けやすく、冷暖房効率が悪くなる可能性があります。
特に、夏は冷房が効きにくく、冬は暖房が逃げやすい傾向にあります。
対策としては、断熱材を厚くしたり、窓に遮熱フィルムを貼ったりする方法があります。

2: 音響

吹き抜けは、音が響きやすく、プライバシーを確保しにくい場合があります。
特に、家族の会話やテレビの音などが、階下に響き渡ることがあります。
対策としては、遮音性の高い建材を使用したり、吸音材を設置したりする方法があります。

3: 安全性

小さなお子さんやペットがいる家庭では、吹き抜けの落下防止対策が重要になります。
手すりや柵をしっかりと設置したり、落下防止ネットを取り付けたりすることが必要です。

4: メンテナンス

吹き抜けは、高所のため、メンテナンスが大変になる場合があります。
窓掃除や照明器具の交換など、定期的なメンテナンスが必要になります。

5: プライバシー

吹き抜けは、外部からの視線を遮りにくい場合があります。
特に、道路に面した場所に吹き抜けを設置する場合は、プライバシー対策が必要です。
対策としては、ブラインドやカーテンを取り付けたり、植栽を配置したりする方法があります。

6: コスト

吹き抜けは、一般的な構造に比べてコストがかかります。
設計段階で予算をしっかりと見積もることが重要です。

7: 照明

吹き抜けは、照明計画が重要になります。
適切な照明器具を選ばないと、暗くなったり、逆に眩しすぎたりすることがあります。

8: 風通し

吹き抜けは、風通しが良くなる一方で、強い風が吹き込むこともあります。
対策としては、風除けを設置したり、窓の開閉を調整したりする方法があります。

まとめ

玄関に吹き抜け階段を設置するかどうかは、メリットとデメリット、注意点を比較検討し、ご自身のライフスタイルや価値観に合わせて判断することが重要です。
開放感やデザイン性を重視する一方で、冷暖房効率や音響、安全性、プライバシー、メンテナンスなどの面も考慮することで、後悔のない家づくりを実現できます。
今回の記事が、あなたの家づくりの参考になれば幸いです。

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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