階段と吹き抜けで開放感と広がりを生み出す!メリットとデメリットと対策をご紹介

間取りを考える際に、リビングに開放感と広がりを求める、おしゃれで機能的な空間作りに興味がある方はいませんか。
リビング階段と吹き抜けは、空間を広く見せる効果があり、おしゃれな雰囲気を演出できますが、一方で室温調節や音の問題など、注意すべき点もいくつかあります。
この記事では、リビング階段と吹き抜けのある間取りのメリットとデメリットについてご紹介します。

□階段と吹き抜けのあるリビングとは?


リビング階段と吹き抜けを組み合わせた間取りは、近年人気が高まっています。
開放感や採光、おしゃれな空間演出など、多くの魅力がありますが、一方でデメリットも存在します。

1:リビング階段とは

リビング階段とは、リビングの中に上のフロアに上がる階段が設けられた間取りです。
従来の間取りでは、廊下などに階段を設置することが一般的でしたが、近年ではリビング内に階段を設置する方が増えています。
リビング階段は、リビング空間を広く見せる効果があり、家族のコミュニケーションを促進する効果も期待できます。

2:吹き抜けとは

吹き抜けは、複数のフロアにまたがって連続した空間が特徴の間取りです。
1階の天井と2階の床を設けずに、上下のフロアがつながっているため、天井はフロア2層分の高さになります。
吹き抜けは、空間を広く見せる効果があり、開放感や採光を向上させる効果も期待できます。

3:リビング階段と吹き抜けを組み合わせるメリット

リビング階段と吹き抜けを組み合わせることで、空間をより広く見せる効果が期待できます。
また、高い位置から光を取り込むことができるため、リビングを明るくできます。
さらに、リビング階段は、インテリアのアクセントとなり、おしゃれな空間を演出する効果も期待できます。

□リビング階段と吹き抜けのあるリビングのメリット


リビング階段と吹き抜けのあるリビングは、開放感、採光、インテリア性の向上など、多くのメリットがあります。

1: 開放感があり、空間を広く見せられる

リビング階段と吹き抜けを組み合わせることで、空間が縦に広がり、限られた面積であってもリビングが広く感じられます。
特に、あまり広くない敷地に家を建てる場合は、階段をリビング内に設置することで、狭い敷地を有効活用できます。

2:高い位置から光を採り入れられる

吹き抜けにすることで、高い位置から採光が可能になります。
周囲からの視線が気になって1階リビングの窓のカーテンを閉めることが多くても、上部から光を十分に取り込めるので、明るい部屋になります。
また、吹き抜けとリビング階段を組み合わせることで、階段も明るくなるため、上り下りするときの安全性も高くなります。

3:おしゃれな空間になりやすい

リビング階段によってインテリアの印象が大きく変わり、おしゃれな空間を演出できます。
さらに、吹き抜けを設けることで、広い空間を演出でき、高級感も感じられるでしょう。
また、リビング階段をらせん階段やスケルトン階段などにすれば、より洗練された印象を与えられます。

4:家族のコミュニケーションが増える
2階に行くときに必ずリビングを通るので、自然と会話が生まれ、家族のコミュニケーションが増える点もメリットといえます。

□リビング階段と吹き抜けのあるリビングのデメリットと対策


リビング階段と吹き抜けのあるリビングは、開放感や採光、デザイン性など、多くのメリットがある一方で、室温調節や音、プライバシーなど、注意すべき点もいくつかあります。

1:室温調節が難しい

吹き抜けがあると、暖かい空気は上に上がっていくため、暖房効率が悪くなる場合があります。
特に冬場は、暖房器具だけではリビング全体を暖めるのが難しく、寒さを感じやすくなってしまいます。
対策として、床暖房や全館空調システムなどを導入することで、効率的にリビング全体を暖められます。

2:音が響きやすい

吹き抜けは、音の伝わり方が大きいため、上の階からの音がリビングに響きやすく、生活音が気になる場合があります。
対策として、床材や壁材に防音効果の高いものを採用したり、カーペットやラグなどを敷くことで、音の伝わり方を軽減できます。

3:プライバシーが確保しにくい

吹き抜けは、開放的な空間である反面、周囲からの視線が気になる場合があります。
特に、リビング階段は、玄関からリビングを通って2階に上がるため、来客時にプライバシーが気になる場合があります。
対策として、リビング階段の近くに目隠しになるものを設置したり、吹き抜けにレースカーテンやブラインドなどを設置することで、視線を遮るられます。

□まとめ


リビング階段と吹き抜けのある間取りは、開放感や採光、おしゃれな空間演出など、多くのメリットがある一方で、室温調節や音、プライバシーなど、注意すべき点もいくつかあります。
この記事では、それぞれのメリットとデメリットをご紹介し、理想的なリビング空間を実現するための対策方法を提案しました。
リビング階段と吹き抜けは、適切な対策を講じることで、快適でスタイリッシュな空間を実現できます。
間取りを決める際は、メリットとデメリットを比較検討し、ご自身のライフスタイルに合った最適な間取りを選択するようにしましょう。

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Works(株)ホープスの建築実例

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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