ガレージハウスをリノベーションするメリットとは?費用相場やポイントもご紹介!

せっかく家づくりをするなら月極の駐車場を借りるより、自宅に駐車場があった方が良いですよね。
特に普段から通勤や移動で車を使う方は、自宅に車を駐車できる方が利便性が高いと言えます。
しかし一般的に自宅に駐車場をつける場合は、スペースが狭くなることが多くぶつけてしまうのが怖いという方もいらっしゃるでしょう。
そこでおすすめなのが、ガレージハウスです。
ガレージハウスはこれから新築をお考えの方だけでなく、リノベーションをして設けることもおすすめです。
今回は、ガレージハウスのメリット・デメリットや費用相場、リノベーションする際のポイントについてご紹介します。

 

□ガレージハウスにはどんなメリットがある?

ガレージハウスを導入することで、駐車場を借りるよりもコスパが良いことだったり、動線が良いことで移動がしやすかったり、自身の趣味としての活用ができたりするのです。
以下で詳しくみていきましょう。

1. コスパが良い

例えば都市部で月極の駐車場を借りるとなると、スペースに限りがあることに加えて月々の料金がかなり高いという欠点があります。
また、人が密集していることから駐車場の空きがないことも多いでしょう。
そこで、ガレージハウスを導入することで広々スペースの駐車場を確保できます。

2. 動線が良い

ガレージハウスはタイプにもよりますが、室内との行き来がしやすいという特徴があります。
例えば買い物帰りに車から室内までの距離が短いので、重い荷物を持って移動する時間を削減できます。
朝の時間が無い時も、すぐに車に入り込めるのは魅力ですよね。
また、雨や台風の時、車が濡れたり汚れたりせずに済むので、洗車の頻度も減るでしょう。

3. 趣味を楽しめる

ガレージハウスは、家中、あるいは家に付随する形で設置された駐車場なので、周囲のことを気にせず使用できるのです。
例えば洗車やメンテナンスも、周囲の視線や車を気にすることなく行えます。
また、車だけでなく家族や友人、ゲストとの集まりの場にも使えるので、使い方は多岐に渡ります。

 

□デメリットも存在する?

とは言え、ガレージハウスの導入には”かなり広めのスペース”が必要になるというデメリットがあります。
もちろん、1台分のスペースであれば最低限のスペースで済みますが、2台以上取るとなるとかなりの広さが必要です。

なぜこれが問題なのかというと、ガレージハウスは1階に設置するのでその分の居住スペースが取られてしまうからです。
そのため、居住スペースを十分確保しないと、生活の快適性がガクッと落ちてしまうことに注意しなければなりません。

 

□ガレージハウスのリノベーションにかかる費用の相場について

ガレージハウスをリノベーションするケースは、”従来の家を増築する”、”家の一部分を減らして設置”の2つあります。
基本的にはどちらの場合も、どこかのスペースを活用しなければいけないことを考慮に入れておきましょう。

*従来の家を増築する

家の周辺に駐車したい車のスペースを取って、ガレージハウスを設置する場合、150万円から350万円ほどの費用相場になっています。
増築の場合、事前に車何台分のスペースを取るのか、あるいは洗車やメンテナンスに使用する水道を新たに設置するかどうかで費用が変わることがあるので注意しましょう。

また、増築してガレージを設置する場合は、シャッターが付いているガレージがおすすめです。
シャッター付きにすることで、雨風が強い日、花粉や黄砂が多い時期でも車を良い状態で守れます。
また、いたずらや盗難による被害も受けることはありませんので、安全性も高いと言えるでしょう。

*家の一部分を減らして設置

1階の使わなくなった部分、あるいは不要だと判断した部分を減築して、そこをガレージにする方法です。
費用相場は60万円から240万円と、増築に比べると費用を抑えられるのが特徴ですが、スペースが十分かを判断しづらいデメリットがあるので、事前に業者とよく相談しておきましょう。

 

□リノベーションを失敗しないためのポイントとは?

新築でガレージハウスを設置する際ももちろんですが、リノベーションをしてガレージハウスを設置する際は失敗しないためにも、”実際に使用することを考慮した設計”、”本当にコスパが良いのか”、の2点に焦点を当てることが大切です。

*実際に使用することを考慮した設計

事前に、ガレージハウスに何台設置するのか、そして駐車する車のサイズや位置などをできるだけ具体的に考えましょう。
例えば夫婦で1台ずつ、つまり合計2台車を所有する予定であれば、2台分のスペースに加えて少し余裕を持っておけば駐車や発進の際に車同士がぶつかることも無いでしょう。

この際、どれくらいの大きさの車なのかがわかっていると、ガレージハウスのサイズを確定させやすいでしょう。
ミニバンやSUVなどの大きめの車なのか、軽自動車やコンパクトカーなのかに合わせることで、スペースを持て余すこともないでしょう。

また、ガレージハウスへの出入りのしやすさ、つまり動線の良さも考慮しておくことが大切です。
例えば車の駐車の際に溝や障害物があると事故の原因になりますし、視界が悪いと人身事故の可能性さえもあります。
きちんとガレージハウスから車が出入りする際の動線を意識しておきましょう。

*本当にコスパが良いのか

自宅にガレージハウスがある方が利便性が良いのはもちろんですが、費用面に関してコスパが良いのかをきちんと判断しなければなりません。
月極の駐車場を借りるケースと、ガレージハウスをリノベーションするケースの費用を比べた際に、どちらの方がコスパが良いかを比べましょう。

予算や金銭的に問題がないのであれば構いませんが、ガレージハウスの費用が月極駐車場と比べた際に上回るのであれば避けた方が良いかもしれません。
また、きちんと将来予定している子どもの人数や今後のローンなどを考慮しておくことも大切です。

 

□リノベーションする際の注意点とは?

ガレージハウスのリノベーションを行う上で排気ガスの流入、構造について注意を払う必要があります。

1. 排気ガスの流入防止

密閉型のガレージハウスを導入する場合、排気ガスをきちんと換気できる環境を整える必要があります。
車庫内でエンジンをかけていると排気ガスが出続けるので、換気設備を整えていないと身体への被害が出てしまう可能性があります。
また、ガソリンの匂いが充満してしまうので、やはり換気設備は必要になるのです。

2. 構造にも気をつける

例えば、木造住宅の場合は安全性の観点から、ビルトインガレージは不向きだと言えます。
ビルトインガレージとは、家の1階部分を活用して設置するガレージハウスの1種ですが、木造住宅は比較的強度が弱い傾向にあるので、あまりおすすめはできません。
ただ、耐震補強を行えば木造住宅でも可能ではあるので、施工業者と相談をしておくことをおすすめします。

 

□まとめ

自宅に駐車場が欲しい方は、ガレージハウスを導入することで様々な恩恵を受けられます。
周囲のことを気にせず洗車や趣味を楽しめたり、普段の車使いの利便性が向上することは間違い無いです。
ただ、リノベーションをする際は動線や構造、換気などに注意して設計することを心がけましょう。
費用面に関しても、月極の駐車場との比較、将来の子どもにかかる費用、家のローンなどを考慮して無理のないように計画を立てることをおすすめします。

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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