ガレージハウスをお考えの方へ!間取りの実例と注意点をご紹介します!
都市部で駐車場を借りると、毎月の支払額は意外に負担になってしまいます。
自宅に駐車場があればその心配も必要ありませんが、土地の大きさが限られているため、都市部で駐車場を持つのは難しいと考える方は多いと思います。
しかし、ガレージハウスであれば、そのようなお悩みも解決できます。
今回の記事では、ガレージハウスとは一体何なのか、またガレージハウスを設ける場合の間取りについてもご紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
□ガレージハウスの特徴をご紹介!
ガレージハウスとは、住宅と車庫が一体となった建物のことを指します。
よくあるのは、住宅の1階部分や一部分にガレージを設置するものです。
どのようにガレージを設置するかによって、「ビルトインガレージ」や「インナーガレージ」など呼び方が変わってきます。
車やバイクが趣味の方が趣味を楽しむ場所として使用可能ですが、そうでない場合でも雨に濡れずに車を乗り降りできるため、お子様がいるご家庭や家事をスムーズに済ませたい方にもおすすめの設備です。
ガレージ内の用途は幅広く、アウトドア用品やお子様の外用のおもちゃなども収納できます。
機能性だけでなく、ガレージハウスは住宅とガレージが一体となっているため、建物全体のデザイン性もアップします。
外観にこだわりたいという方にも、ガレージハウスは人気があります。
□ビルトインガレージの役割
上記ではどこにガレージを設置するかで呼称が異なるとご紹介しましたが、特に人気なガレージの設置例として挙げられるのが「ビルトインガレージ」です。
ビルトインガレージとは、家の1階部分に駐車スペースを設け、シャッターなどで開閉させられる間取りを実現したガレージです。
住宅の外に駐車スペースを設ける必要がないため土地の確保などの面倒がなく、省スペースで愛車を駐めておけるため、狭小住宅でも採用できるのが人気のポイントです。
またいつでも愛車を確かめられるので、車と共に生活したいという車好きの方にもピッタリな間取りとしても紹介されます。
ビルトインガレージの役割は駐車スペースだけに留まりません。
家の外の駐車スペースと違い屋内にガレージがあるので、活用方法も無限大です。
例えば、椅子とプロジェクターを用意して自宅映画館にしたり、DIYやプラモデルなど趣味に没頭する作業場にしたりできます。
お子様が雨に濡れずに遊べる場所にもなるので、お子様がいるご家庭にもおすすめです。
□ビルトインガレージのメリット
そんなビルトインガレージには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
代表的なメリットは下記の3つです。
*雨風から車を守れる
シャッター付きのガレージなので、大切な愛車が無駄に汚れることのないように雨風から車を守れます。
車へのいたずら防止にも有効です。
*荷物を出し入れしやすい
家の中にガレージがあるビルトインガレージは、その分荷物を家の中に持ち入れやすくなります。
外付けの駐車場だと家の中に荷物を運び入れるのにも距離がある場合があり、それがストレスになることがありますが、ビルトインガレージなら車から家までの距離を考える必要もありません。
*固定資産税の負担を軽減できる
ビルトインガレージの床面積が一定の条件を満たすと、延床面積から除外して計算されます。
固定資産税は延床面積の広さによって増加するので、ビルトインガレージを駐車場にすれば車があっても固定資産税の負担を軽減できます。
ただし上記でも述べたように、無条件で延床面積から除外されるわけではなく、場合によっては固定資産税軽減の対象にならないことも考えられます。
事前に施工会社と相談しておきましょう。
□ビルトインガレージの後悔
ビルトインガレージにはいくつかのメリットがある一方で、設置したことにより後悔したという声もよく耳にします。
もしビルトインガレージを設置したいとお考えの方は、後悔するポイントがあることについても知っておくことが大切です。
*費用が高かった
ビルトインガレージは比較的建設費用が高くなる傾向にあります。
壁の補強や電動シャッターの設置、防音設備の採用などを考えると、一般的な家と設計が異なってくるからです。
別段凝った造りにしなかったとしても、基礎建設費用がかなり跳ね上がることを想定して予算を組んでください。
特に、都心部では駐車場が高くて借りれないとお考えの方は、ビルトインガレージを建設するのと駐車場を借りるのではどちらの方が費用がかからないかをある程度比較しておかなければいけません。
*固定資産税が割高になった
先述で固定資産税を抑えられる可能性があるとご紹介しましたが、条件を満たさず延床面積から除外されなかった場合はむしろ税金の負担が大きくなってしまいます。
ビルトインガレージの面積が家の総面積の5分の1に抑えられると、固定資産税の対象から除外されますが、逆に5分の1を超えると車庫も延床面積として数えられます。
車をとめるスペースとして以外にも子どもの遊び場や物の収納場所としてスペースを広く取りたいとお考えの方は、固定資産税が高くなってしまう可能性も考慮しておきましょう。
*エンジンやシャッターの音がうるさかった
ビルトインガレージは空間が閉鎖的で音が反響しやすいため、エンジンの音やシャッターの開閉音が生活に影響してストレスを感じる方もいらっしゃいます。
寝ている時間帯に家族が車で帰宅すると、エンジン音が寝室まで響いて寝られないという不満もよく耳にします。
また、エンジンやシャッターの騒音はご近所とのトラブルにも発展しかねません。
近隣との距離が近い住宅街や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、よく考えてから採用してください。
*サイズが違った
ビルトインガレージは、一度建てると建て直すのはほぼ不可能です。
対して車は、家族の人数やライフスタイルに合わせて買い換えることも十分にあり得ます。
しかし買い換えの際、大きなサイズの車にしたくてもガレージのサイズに合わなくて希望サイズを購入できないというトラブルが発生する場合があります。
ビルトインガレージは、入る車のサイズや台数に制限があることを理解しておくことが必要です。
*リビングからの移動が大変だった
ビルトインガレージを建てるとなると、1階部分にガレージ、2階以降が生活部分になることがほとんどです。
2階にリビングやダイニングを設置することで、毎回リビングに行くために階段移動が必要な点が想像以上に大変に感じることがあります。
また、今は階段移動に苦労を感じなくても、将来高齢になってから不自由を感じる可能性もあります。
□ガレージハウスで後悔しないためのポイントとは?
機能性とデザイン性に優れたガレージハウスですが、注意しておきたいポイントもあります。
1.居住部分の広さ
ガレージハウスは基本的に建物の1階部分を使用します。
そのため、実際の居住部分は2階以上です。
人が住む場所を広げるためには、2階だけでなく3階にも部屋を設ける必要があります。
縦方向に建物が広がっていくと、上り下りの問題が出てきます。
特に高齢の方や小さなお子様がいるご家庭では、上り下りが大変になる場合があるため、工夫しなければいけません。
2.車種を簡単に変更できないこと
ガレージハウスは1度設けてしまうと、その大きさを変えることは困難です。
車庫に入る車の大きさはあらかじめ決まっているため、家族が増えて車を大きいものに変えることが難しいです。
車を大きくする予定がある場合は、そのことを事前に設計段階で担当者に伝えておく必要があります。
将来のプランを伝えておくことで、車の大きさを変更した場合でも使い続けられるガレージができ上がります。
また、台数も簡単には増やせないため、新しく車の数を増やしたいと考えているのであれば、そのことを考慮したうえでデザインを考えていかなくてはいけません。
どのような大きさの車を何台停めるのかをしっかりと考えておくことで、後からガレージの広さが足りなくなるという問題は防げます。
3.セキュリティ
ガレージハウスを設けるうえでセキュリティ面が気になる場合は、外部との区切りとなるシャッターを設置する必要があります。
その場合、どのようにシャッターを設けるのかも考えなければいけません。
□ガレージハウスの実例をご紹介!
1.趣味を楽しむ場所としてガレージを設ける
バイクや車が趣味の方の中には、外に出ずとも愛車が眺められるように1階部分にリビングを設けて、ガレージとの間を透明の窓にしている方がいらっしゃいます。
リビングをガレージの隣に設けることで、家族とのコミュケーションの場をなおざりにすることなく趣味を楽しめます。
家族との時間も大切にしたいが、自分の趣味も存分に楽しみたい方にはこのような間取りがおすすめです。
2.くつろぎスペースとしてガレージを使用する
車を持っていない方にはガレージハウスは縁のないものと思われがちですが、くつろぎスペースとして使用することで、車を持っていない方でもガレージ部分を有効的に使用できます。
ガレージハウスは基本的に住宅の1階部分に設けられるため、雨風を凌げます。
また、夏の日には強い日差しを避けられます。
このような天候に影響されない場所は、ホームパーティーを行う場所としても、もってこいです。
内装や仕上げの方法次第では、アウトドアリビングとして使用するのも可能です。
もし車を買う予定ができた場合には、通常の車庫として利用できます。
考え方次第でガレージハウスは様々な使い道があるのです。
3.狭小地を活かしてガレージを設ける
実は、ガレージハウスは間口が4.5メートルあれば設置可能です。
土地の広さがコンパクトになってしまいがちな都市部であっても、ガレージハウスであれば一戸建てで車を持ちたいという希望を叶えられます。
□ガレージハウスを設けるうえでの注意点とは?
1.後付けには追加費用がかかる
「ガレージハウスにすると予算がオーバーしてしまうため、また今度リフォームでつけよう」とお考えの場合は、追加でかなりの費用がかかることを意識しておかなければいけません。
また、場合によっては、家の構造上リフォームできない可能性もあります。
リフォームでガレージハウスにする場合、新築時につけるよりも高くつくことがほとんどです。
2.シャッターのサビが目立つ
防犯対策のために設置したシャッターが、数年後にはサビが目立ってきたという失敗談があります。
デザイン性の高いガレージハウスだからシャッターにもこだわろうと思っていても、予算の関係で安価なものを使用してしまうことがあります。
この場合、経年劣化によってすぐにサビが目立ってしまう可能性があります。
3.シャッターの開閉音がうるさい
シャッターを開閉するときには大きな音が出てしまいます。
そのため、夜遅くにシャッターを開閉する際の大きな音が近所迷惑になってしまう可能性も十分にあります。
最悪の場合、ご近所とのトラブルに発展する可能性もあるため、音が静かなシャッターを選ぶと良いです。
4.固定資産税が減額されない
ガレージハウスを設ける際に、家屋部分の5分の1以上の面積がガレージになると、延面積として扱われるため、固定資産税の対象となってしまいます。
一方で、5分の1以下であればガレージ部分は固定資産税からの対象外となるため、固定資産税を減額したい方は、ガレージの大きさに注意しなければいけません。
5.排気ガスが溜まりやすい
ガレージ部分には排気ガスが溜まりやすいため、ガレージ内には換気扇をつけるようにしましょう。
特に、冬は暖房をつけるため、換気を徹底していないと排気ガスがガレージ内に溜まって危険な状況につながってしまいます。
排気ガスだけでなく、排水設備も検討しておくと安心です。
大雨によってガレージ部分が浸水してしまった場合、水を取り除くのは一苦労です。
排水設備も整えておくことで、水溜りができてしまったとしても比較的楽に対処できます。
照明もガレージ内に設置しておくと、車から乗り降りする時や、ガレージ内で作業する時に便利なため、設置することをおすすめします。
□まとめ
今回の記事では、ガレージハウスの魅力や設けるうえでの注意点やポイントなどについてご紹介しました。
ガレージハウスを取り入れることで、都市部での駐車場確保の問題は解決できます。
ガレージハウスに少しでも興味が湧いた方は、ぜひ当社までご連絡ください。
また、この記事を参考にして、ガレージハウスを検討していただけると幸いです。