注文住宅は資金計画が重要!予算の決め方を詳しくご紹介します!

注文住宅は大きな買い物であるため、多額の費用がかかります。
そのため、費用に関する悩みや疑問をお持ちの方は非常に多いです。
そこでこの記事では、注文住宅にかかる費用の内訳や予算を決めるための手順などを詳しくご紹介します。
気になる方はぜひご覧ください。

□注文住宅にかかる費用の内訳をご紹介!

注文住宅で必要とする費用は、土地購入時の費用と住宅の建築時の費用に大きく分類されます。
それぞれの費用の内訳をしっかりと把握して余裕のある資金計画を立てましょう。

今回は、土地と建築時にかかる費用について紹介していきます。

1.土地購入時にかかる費用について

土地購入時にかかる費用は、土地代と諸費用に分けられます。

諸費用は、土地購入費用のうち6パーセントから10パーセント程度が相場です。
土地代には消費税が課されることはありません。
ただ、購入の際には印紙税や登記費用などがかかってくるため注意が必要です。

2.住宅の建築時にかかる費用について

住宅の建築時にかかる費用は、本体工事費用と付帯工事費用、諸費用に分けられます。

住宅建築の見積もりの際によく見かける坪単価は、付帯工事費用や諸費用が含まれていないため注意が必要です。

諸費用は、現金で払う場合が多いです。
そのため、住宅建築時にかかる費用の合計10パーセント程度と少し多めの金額を見積もって資金を用意しておくことをおすすめします。

□予算を決めるための手順をご紹介!

今回は、注文住宅の予算を決める際の3つのステップについて紹介していきます。

ステップ1.自己資金をいくら出せるかを確認する

自己資金は、住宅ローンの頭金や現金で支払う必要のある諸費用などに使われます。
自己資金になるお金は主に、手元にある貯金や、所有している住居の売却金です。

新居での生活が苦しくなってしまっては家を建てる意味がありませんので、生活に必要となる資金は取り崩さないように注意する必要があります。
将来必要となる資金や万が一のために残しておきたい貯金を引いて、家づくりに使える自己資金の総額を把握しておきましょう。

家の建築の際にかかる費用の土地代や工事費用は住宅ローンでまかなうことが可能です。
しかし、土地の売買契約や工事契約の手付金、諸費用、引っ越し費用は自己資金で支払う必要があるため注意しましょう。

ステップ2.住宅ローンの借り入れの可能額や月々の返済額をしっかりと確認する

自己資金をどれくらい出せるかを確認した後、これらを点について把握することが重要です。

一般的に、無理のない返済額は年収の25パーセント以内と言われています。
返済額のシミュレーションを使用して、月々の返済額はどれくらいになるのかをしっかりと確認しておくことをおすすめします。

加えて、住宅ローンは利息を支払う必要があります。
最終的な返済額は、借入金よりも高くなることを十分に理解して、借入額を考えるようにしましょう。

3つ目のステップは、土地代と建築工事費用のバランスを考えることです。
よくある失敗例は、土地に費用をかけすぎてしまい、満足のいく家づくりができないというケースです。
予算を立てる際、2つの資金バランスをしっかりと決めておきましょう。

□建物以外にかかる費用についてご紹介!

家を建てる際、ほとんどの方は住宅ローンを利用されることになると思います。
ただ、全ての資金を住宅ローンでまかなうことは難しく、住宅以外にかかる費用については自己資金で支払う必要があります。

自己資金で支払う必要のある費用としては、住宅ローンの頭金、家具や家電などの費用、引っ越し費用などが挙げられます。
これらの資金は住宅ローンに含められないため、貯金で支払うことになります。

返済能力があれば住宅の頭金は必須と言うわけではありませんが、利息の負担を考えると用意しておくのが無難です。
3,000万円の物件のローンがあるとすれば、自己資金として300万円から600万円程度のお金があると安心です。

ただし、ここで注意してほしいことが1つあります。
それは、マイホーム購入の自己資金の貯金をすべて使ってしまわないことです。

賃貸住宅と違って、マイホームには固定資産税や修繕費などの維持費もかかってきます。
その他にも入居後に冠婚葬祭で急な出費が重なる場合もあります。
怪我や病気で収入が減ってしまう可能性もあるため、不測の事態にも備えて、半年分以上の生活費は手元に残しておくことをおすすめします。

□予算をオーバーした際の対処法をご紹介!

ここまで住宅にかかる費用について解説してきました。
ここからは、新築を建てる際、コストダウンのコツとコストダウンをおすすめしないところについて紹介していきます。

まず、コストダウンするコツついて3つ紹介します。

1.部屋数を減らして間取りをシンプルに

部屋の数が多ければ、その分の壁材やクロス、ドアなどの建材が必要となります。
そうすると、余計なコストがかかる恐れがあるため、必要のない部屋を作ることは極力避けるようにしましょう。

どうしても部屋数が足りない場合は、1つの部屋を2分割できるパーテーションを設置することで解決できます。
こちらであれば、ライフスタイルに合わせて部屋の数を変えることもできますね。

2.収納スペースをあちこちに作らない

たくさんの物に囲まれている現代人にとって、玄関周りのシューズクローゼット、キッチン周りなどの収納スペースは欠かせません。

しかし、収納スペースが多いとその分だけ棚や扉を取り付ける必要が出てきます。
その分の費用がさらにかかってしまうことになってしまうため、こちらも作りすぎるのはおすすめできません。
生活に最低限必要な収納スペースだけを設けて、足りない箇所に衣装ケースや収納家具を設置して補うという方法をとれば、コストカットが可能になります。

3.水回りをワンフロアにまとめる

分散させておくことで希望の間取りが実現できるというメリットがあるものの、水回りが分散していると排水管が複雑になってしまい、結果的に工事費が高くなってしまいます。
そのため、特別な事情がない限り、水回りはワンフロアにまとめることをおすすめします。

 

次に、コストダウンしない方が良い箇所について2つ紹介します。

1.地震対策に関わる設備

地震大国である日本では、いつ地震が発生するかわかりません。
大きな地震が来ることが予測されていることを踏まえると、耐震設備を節約することはあまりおすすめできません。

そして、最近では耐火性や耐震性の高い住宅が一般的になりつつあります。
今後の自然災害に備えるためにも、耐火性や耐震性といった安全に関わる部分はなるべく節約しないようにしましょう。

2.外壁

雨や風に毎日さらされる外壁は、劣化が早く、10年に一度は塗り替えが必要です。
耐久性の低い外壁を使用してしまった場合は、雨漏りやシロアリの被害に遭うこともあります。
これらの被害に遭ってしまうと住宅の基礎部分や柱に悪影響を及ぼす可能性があり、多額の修繕費用がかかるおそれもあります。
安心安全に暮らしていくためにも、劣化がしづらく、機能性の高い外壁を選ぶことをおすすめします。

□まとめ

この記事では、注文住宅にかかる費用の内訳や予算を決めるための手順などをご紹介しました。
今回の記事が家づくりについて考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
当社ではお客様に合わせたプランをご提案いたします。
注文住宅にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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