注文住宅の間取りの決め方で押さえておきたいポイントとは

家を建てる際、間取りをどうするかで迷ってしまう人は多いです。
そこで今回は、間取りを決めるための基本的な考え方や間取りを具体的に決めていく際に注意しておきたいことなどについてご紹介いたします。

気になる方はぜひご覧ください。

□間取りを決めるための基本的な考え方をご紹介!

ここでは、注文住宅の間取りを決める方法の3ステップについて紹介します。

ステップ1:間取りの事例を確認してイメージを作ること

いきなり理想の間取りを考えるのは難しいと思います。
まずは、理想としている間取りを整理することが大切です。
そのために部分的にどのような間取りにしたいのかイメージを作っていきましょう。

イメージ例として、リビングの横に和室がつながっていることや玄関に大きな収納スペースが存在することなどをイメージしましょう。

また、間取りをイメージするために間取りの事例が重要です。

事例を探す方法として、ホームページでハウスメーカーが公開している間取りの例を見る方法があります。
他にも、建売住宅のチラシや間取りのまとめサイトを見ることでも事例を探せます。

特に建売住宅の間取りを参考にすると良いでしょう。
一般的に住みやすい間取りに設計されているため、学べることがたくさんあります。

ステップ2:ハウスメーカーに間取りを決定しましょう

実際に家のイメージが湧いてきたら、どのような間取りが良いかを伝え、ハウスメーカーにプランの提示をしてもらいましょう。

優良なハウスメーカーである場合、要望や予定など特徴に合わせて、最適な間取りのプランを提供してくれるでしょう。

ステップ3:納得できるまで間取りプランを考えること

担当者の人と家の間取りについて自分が納得できるまで話し合いましょう。
どれだけ時間がかかっても理想の間取りを考えることが大切です。

もし、間取り決めを途中で妥協してしまったら必ず後で後悔してしまうでしょう。

□間取りを具体的に決めていく際に注意しておきたいことをご紹介!

ここでは、間取りの注意点について4つ紹介します。

1.採光や風通しについて

日頃の生活を行う上で、太陽の光は欠かせません。

特に、リビングのように長い時間を過ごす場所は、日当たりが良くなるようにすることをおすすめします。
その一方で、トイレやお風呂場などの水回りは採光の優先順位は低いです。

2.換気について

住宅の換気性能はとても大切です。
窓を配置する際、対面になるようにすると良いです。
そうすることで、風が通りやすくなります。

3.生活動線や将来的な家族構成

間取りは、生活を送る上での動線をしっかりと意識しておくことが大切です。
そのため、家族全員の意見を踏まえて、実際に生活をしていくことをイメージしながら設計していきましょう。

また、長く住むということを忘れてはいけません。
将来のことを考慮して、長い間生活をしていきやすい空間作りが重要です。

4.家具や家電の配置をあらかじめ考慮すること

現代において、家具や家電は欠かせません。
そのため、間取りを決める際、家電や家具をどこに設置するのかをあらかじめ決めておきましょう。

特に注意する必要がある点は、現在使用中の家具や家電をそのまま使う場合です。
家を建ててから家具が入らないなんてことが起きないように注意しましょう。

また、コンセントの位置にも注意しておきましょう。
ここに目を配ることで、家電を設置する際の配線計画がスムーズに進みます。

□注文住宅で多い間取りの失敗をご紹介!

ここでは、間取りの失敗パターンについて4つ紹介します。

1.匂いが全体に広がってしまうこと

間取りによって、匂いが全体に広がりやすくなるケースがあります。

特に、オープンスタイルのキッチンにした場合、料理の匂いが部屋中に蔓延してしまう可能性があります。
そのため、間取りを決める際に風の流れを良くして換気しやすい部屋にするのがおすすめです。

2.ほかの部屋の音が気になること

間取りによっては、ほかの部屋からの話し声や上の階からの足音などが気になる場合があります。

他にも、寝室とトイレが近いと、夜中に家族がトイレを使用した時の音が気になってしまう可能性が高いです。
こうした音の問題を解決するために、それぞれ家族の生活パターンを考慮する必要があるでしょう。
間取りで解決することが難しい場合、吸音性のある内装材を使用して対策をすることをおすすめします。

3.コンセントが使いにくいこと

日頃の生活で、さまざまな電化製品を使用します。

コンセントがカーテンや家具に隠れてしまうことで使いづらくなることがあります。
間取りを考える際、インテリアについても詳しく考えておきましょう。

また、コンセントの数が足りない場合もあるため、あらかじめコンセントがどれくらい必要かを把握しておきましょう。

4.無駄な移動が多くなってしまうこと

毎日の家事をスムーズに行っていくためにも、なるべく無駄な移動はなくしたいですよね。
家事を行う際、何度も行き来する必要があると、効率が悪くなってしまいます。

例を挙げると、洗濯機の設置場所と洗濯を干す場所が遠ければ、毎回移動する時間がかかってしまいます。
これはとても非効率ですよね。
間取りを考える上で、日常生活をどのように過ごすかをイメージすることが大切です。

□おしゃれに見せるための間取りのアイデアをご紹介!

せっかく自由にオーダーできる注文住宅であるならば、おしゃれで気分が良くなる家にしたいですよね。
ここでは、おしゃれに見える人気の間取りを3つ紹介していきます。

1.スキップフロア

このフロアは、中2階や中3階を設ける作り方のことです。

床の一部に高低差を作り、数段の階段を使ってつなげることで完成します。
この作りは、視覚的に部屋を広く見せられます。
これがスキップフロアの最大のメリットです。

また、スキップフロアの下は収納スペースに活用できるのも魅力です。
衣服や食料などの重たい物も無理なく収納できます。

2.サンクンリビング

最近話題となっていますが、あまり聞いたことがないのではないでしょうか。

サンクンリビングは、部屋の床が一段掘り下げられた空間のことです。
スキップフロアの逆と考えるとよいかもしれません。

サンクンリビングを設けることで、段差が生じるため空間にメリハリができ、おしゃれな雰囲気に仕上げられます。

また、床が下がっているため、天井が高くなる効果もあります。
そのため、開放感のある住宅を再現可能です。
他にも、一段掘り下げられていることで椅子のような役割も果たせます。

3.ロフト

スキップフロアとサンクンリビングは聞いたことがない人でも、ロフトは聞いたことがあるのではないでしょうか。
賃貸の住宅でよく見られるロフトとは、床と天井の間にもう1つ床を作り、室内を二層構造にした作りです。

主に収納スペースとして活用されますが、シュミを楽しむスペースとしても活用可能です。

□まとめ

今回は、間取りを決めるための基本的な考え方や間取りを具体的に決めていく際に注意しておきたいことなどについてご紹介いたしました。
この記事の内容が、家の間取りを決める際の参考になれば幸いです。
家の間取りに関してお悩みの方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。

 

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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