注文住宅の考え方とは?住宅にこだわりがある方へ!

注文住宅は自由に間取りなど決められますから、とことんこだわりたい方は多いと思います。
しかし、こだわるには考え方を知っておかないと、後々失敗してしまうかもしれません。
そこで今回は、こだわりたい方に向けて、注文住宅の考え方をご紹介します。

□注文住宅のこだわり方とは?


注文住宅をこだわる際には、「内観」「外観」「構造」の3つに分けて考えることが大切です。
それでは、1つひとつこだわり方を見ていきましょう。

*内観のこだわり方

まずは内観です。
内観で最もこだわるべきポイントは、間取りです。
なぜなら間取りが決まらない限りは、細かい要素をこだわれないためです。

家の間取りは、建ぺい率や容積率によって広さが変わってきます。
そのため、間取りを考える際には、その広さについて専門会社に問い合わせておきましょう。
そして、土地や住宅の広さの把握ができたらいよいよ間取りを考えていきます。

この時によく使われるのが、ゾーニングという手法です。
ゾーニングとは、建物内のどの部分にどの部屋を設けるのか大まかに位置関係を決めることです。
ゾーニングをする際には、敷地条件や将来の家族構成を考慮し、部屋数や生活導線を工夫することが大切です。

*外観のこだわり方

続いて外観です。

外観は、住宅の印象を決定づける大切な要素です。
外観のデザインを決める際には、「形状」「素材や色」「窓の位置と大きさ」の3つのポイントを考えることが大切です。
あなたの希望の外観をこの3つのポイントに当てはめて、専門会社に伝えてください。
この際のアドバイスとして、周りの住宅から浮かないようにすることが大切ですよ。

 

*構造のこだわり方

最後に構造です。
注文住宅では、目に見える内観や外観ばかりにこだわる方が多いです。
しかし、安全面や暮らしやすさの面を考慮したいのであれば、構造にも目を向けることをおすすめします。
構造は主に「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」があり、それぞれに特徴があります。
それぞれの特徴をしっかり把握して、あなたの希望する住宅にあった構造を選びましょう。

 

□こだわり例をご紹介!


「内観」「外観」「構造」の3要素のこだわり方はご理解をいただけましたでしょうか。
続いて、実際にどのようなこだわりの例があるのかをご紹介します。

1、夜景が見えるお風呂

高台にある土地を購入された場合、お風呂に入りながら綺麗な夜景を眺めたいとお思いになられる方も多いでしょう。
このような時は、夜景が見えやすく、人目も気になりにくい2階にバスルームを設けます。
バスルーム内からは、夜景が見えるように透明ガラスを設置しますが、外側からは中が見えない加工をしています。
そのため、女性の方でも安心してご入浴していただけます。

 

2、脱衣場と物干し場の合体

晴れの日はもちろん雨の日でも洗濯物を干せるようにしたケースです。
このような時は、まず通常は1階に設置する浴槽と脱衣場を2階に設けます。
そして、脱衣場を通常よりも広くすることによって、雨の日でも洗濯物が干せるようにします。

3、玄関を広く見せるためのセパレートタイプの収納

この収納を用いると、目線の高さに収納が見えなくなるため、玄関が広く見えます。
上下で分かれているため、靴をしまうための収納としても、家族の写真や花を飾るスペースとしても利用できます。

4、2階のホールのファミリールーム

通常は廊下として扱われる2階ホールですが、6畳程度のファミリールームにしたケースです。
家族で集まって各々本を読んだり、勉強をしたりと、部屋にこもることがなく各々やりたいことができます。

5、土足で入れる部屋

こちらは、アウトドアな趣味をお持ちの方に人気です。
外から直接入れますから、室内が汚れませんし、十分な広さを取れば、バーベキューや日曜大工などを行えます。

□レアなこだわり例をご紹介!


ここまでは、よくあるこだわり例をご紹介してきました。
ここでは、もっと周りと差別化を図りたいといった方に向けてレアケースなこだわり例をご紹介します。

1、ロフト

ロフトは、ものの収納スペースや仕事の作業場として利用できます。
ロフトがあるだけでおしゃれな空間になりますから、差別化にはぴったりですね。
しかし、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、転落の危険性から採用されないことが多いです。

2、シアタールーム

映画鑑賞が趣味の方はシアタールームの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
映画の世界に没頭できますし、また、静かな空間で考え事をしたい時にも利用できますよ。

3、ペットに合わせた床材や壁紙を用いること

こちらは、ペットを飼っている方限定です。
ペットを飼っていると、床や壁を引っかかれて傷がついてしまうことがあります。
せっかくの注文住宅に傷がつくのは悲しいですよね。
そこで、引っかかれても大丈夫なように、強い床材や壁紙を設置するようにしましょう。

□こだわりすぎて失敗した例とは?


ここまで様々なこだわり方をご紹介してきました。
お気に入りのものはありましたでしょうか。
どれもよかったため、選べないといった方もおられることでしょう。

しかし、ここで気をつけていただきたいのは、なんでもかんでもこだわればいいわけではないということです。
そこで、ここではこだわりすぎた結果、失敗してしまった例をご紹介します。

間取りの失敗例

「家具を置くと窮屈に感じる」「通路が狭い」という失敗例があります。
ゾーニングを先ほど紹介しましたが、その際に家具を配置することや通路幅を考慮していなかったために起こった失敗です。
間取りを考える際には、ゾーニングで決定した間取りで実際に生活している場面を想像してみましょう。
そうすることで、理想だけではなく、現実的に間取りを考えられますよ。

動線の失敗例

先ほど、浴室と脱衣場を1つにまとめる例をご紹介しましたが、これに洗面場まで設けてしまった例です。
洗面場と脱衣場が同じ場所にあると、誰かがいずれかの設備を利用していると、他の方が設備を利用できません。
家事の効率面では最適かもしれませんが、家族で暮らすことも考えることが大切です。

収納の失敗例

先ほど、玄関でセパレートタイプの収納を用いることで、玄関が広く感じて写真なども設置できるとご紹介しました。
しかし、これはあくまでもそう感じるだけであって、実際に広くなっているわけではありません。
そのため、もしベビーカーや自転車、傘などを室内に入れる必要があるならば、それらがしっかり収納できる玄関にする必要があります。

壁紙の失敗例

先ほどは、ペットを飼われているご家庭を例に出しましたが、ペットのいないご家庭でもこの失敗はあり得ます。
耐久性を意識しすぎて、イメージよりも派手なデザインの壁紙にしてしまったなどです。
実用的な壁紙を用いることは、とても良いことですが、部屋の雰囲気に合わせた選び方をすることも大切です。

□まとめ

今回は、注文住宅のこだわり方をご紹介しました。
注文住宅でこだわる際には「内観」「外観」「構造」の3つの要素が大切でした。
しかし、こだわることも大切ですが、こだわりすぎたことによって、生活しにくくなってしまう事例もあるため、注意しましょうね。
注文住宅のことでお困りでしたら、ぜひ当社にご相談ください。

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Works(株)ホープスの建築実例

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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