年収1000万円で購入できる注文住宅とは?専門家がご紹介します!
年収が1,000万円ある方で、注文住宅をお考えの方は多いと思います。
年収1,000万円でどの程度の住宅が買えるのかわかりませんよね。
そこで今回は、年収1,000万円の方が、借りられるローンや買える住宅をご紹介します。
ぜひ注文住宅を検討する際に参考にしてみてください。
□年収1,000万円の方が使える金額とは?
まずは住宅購入以前に、年収1,000万円の方が1年間で使用できる金額を把握しておきましょう。
年収1,000万円の手取り金額は、およそ730万円ほどです。
税金や社会保障費が引かれてしまうため、このような値段になってしまいます。
年収がこれほど高いと、どうしても所得税が高くなる傾向にあります。
その税率は、33パーセントです。
これらの他にも諸々の税金や保険料が差し引かれるため、結局使える金額は4分の3程度です。
この金額を可処分所得といい、お金の計画を建てる上では非常に重要です。
*年収1,000万円世帯の生活費シミュレーション
住宅を購入する場合、基本的にはローンを組んで購入します。
そのため、月々の生活費を管理しておくことがとても大切です。
ここでは、夫婦と子供2人のご家庭を例に挙げて、シミュレーションしてみます。
総務省統計局のデータによると、平均生活費はひと月あたりおよそ25万円です。
詳細は、食費が約8万円、水道光熱費が約1万9,000円、家事・家事用品費が約1万3,000円、衣料費が約1万1,000円、保健医療費が約1万6,000円、交通・通信費が約3万9,000円、教育費が約1万5,000円、娯楽費が約2万6,000円、その他雑費が約4万5,000円です。
しかし、こちらのデータはあくまで4人世帯の平均値ですから、年収1,000万円のご家庭は、もう少し高額な生活費となっている可能性があります。
そのため、こちらのデータは目安として、お考えください。
□年収1,000万円の住宅ローンの相場とは?
年収が1,000万円もあれば、購入できる住宅の選択肢は確かに増えます。
しかし、予算がぎりぎりのローンを組んでしまったことによって、生活が苦しくなってしまっては、せっかくの注文住宅の意味がありませんよね。
そこでここでは、年収1,000万円の方が無理なく組めるローンの相場をご紹介します。
結論、年収1,000万円の方が無理なく組めるローンの借入金は、4,000〜5,000万円です。
では、なぜこの金額が無理なく組めるのか、4,000万円と5,000万円に分けてみていきましょう。
*4,000万円の住宅ローンの場合
大体の目安ですが、無理がなく返済できる住宅ローンは、返済比率が手取り金額の20パーセントまでです。
しかし、こちらは家族構成によって、生活の余裕度合いが変わってきます。
お子様が1人の場合は自由に使える金額が110,320円に対し、お子様が2人の場合は48,320円、お子様が3人の場合は1,320円となってしまいます。
こちらは、生活費など差し引いた上での自由に使える金額ですから、趣味のお金やお子様の進学状況などによっても変わってきます。
そのため、将来のことも考えた上で、ローンの返済が可能かどうかをしっかり判断するようにしましょう。
*5,000万円の住宅ローンの場合
5,000万円のローンは、お子様が2人までの場合、余裕を持って借り入れられます。
返済比率は、23パーセントと上がってしまいますが、お子様が2人のため、生活費や学費が抑えられ、支払いが可能です。
もしどうしてもお子様が3人いて、かつ、5,000万円の借入を得たい場合は、ボーナスを学費に回したり、奥様に収入を得ていただいたりする必要があります。
□5,000万円の住宅ローンを組む際の注意点とは?
先ほど、年収1,000万円の方が住宅ローンを組むのであれば、4,000〜5,000万円の借り入れが妥当だと解説しました。
4,000万円程度であれば比較的楽でしたが、5,000万円は厳しめでしたね。
そこでここでは、5,000万円の住宅ローンを組む際の注意点をご紹介します。
注意点は主に2つあります。
1つ目は、借り入れ後の状況の変化に左右されやすくなることです。
借入金額が大きいほど、状況の変化への対応が難しく、返済しにくいです。
状況の変化とは、収入や支出の変化、金利の上昇によって返済額が増加するなどがあります。
借り入れの前に返済計画を立てて、しっかりと返済できるのかを検討することが大切です。
もし返済が苦しくなってしまった場合は、できるだけ早く金融機関に相談しましょうね。
2つ目は、夫婦で住宅ローンを組む場合の注意点です。
夫婦で住宅ローンを組んだ場合、病気や失業でどちらかの収入がなくなると、返済が苦しくなってしまいます。
どちらかが返済を代わりに引き受ける、もしくは単独名義に変えて支払うとしても、支払う義務がなくなった側が利益を得たとみなされます。
その場合、贈与税がかかってくることがあるため注意しましょう。
また、離婚をして夫婦の関係でなくなったとしても、ローンは支払わなければなりません。
もし離婚してしまった場合、どちらが住宅に住み続けるのか、返済はどちらが行うのかなどを考える必要があります。
その際は、揉めてしまうことが多いため、弁護士など専門家の力を借りましょう。
ペアローンなどでは住宅の名義が共有されるため、所有権に関する問題にも注意しましょう。
*ペアローンとは?
上記でペアローンというワードが出てきましたが、これは同じ物件に複数の人間が同時に契約することです。
特に夫婦で共働きをされている際に利用されることが多いです。
例を挙げると、4,000万円の住宅を購入する際に、夫が3,000万円分を、妻が1,000万円分を別々に借り入れるといったことです。
□4,000〜5,000万円の住宅にはどのようなデザインがあるの?
ここまでは、注文住宅を購入する際のことについて解説してきました。
ここでは、4,000〜5,000万円の住宅にはどのようなデザインのものがあるのかをご紹介します。
*4,000万円の住宅のデザイン例
1つ目は、木材の特徴を生かした省エネの住宅です。
屋根に太陽光パネルが設置されており、太陽光エネルギーによって発電された電気を床暖房などに利用します。
環境に優しい省エネ志向の方におすすめです。
2つ目は、自然素材を用いた開放的な住宅です。
1、2階に分かれた2世帯住宅の事例で、開放的で、かつ、明るいLDKが実現されています。
2階の上部に設けられたロフトは、子供心をくすぐる秘密基地のようです。
自然素材が内装として採用されているため、子育てにも安心ですね。
3つ目は、中庭のある住宅です。
中庭を外観のアクセントとして用いており、住宅街ながら十分に日光が住宅に入ってきます。
天気の良い日にピクニックを楽しめますし、屋内から緑を眺められて良いですね。
*5,000万円の住宅のデザイン例
1つ目は、別荘を思わせる気品のある住宅です。
欧州風の、明るく大胆な注文住宅の事例です。
無垢材を用いて、スペインをイメージして建築されたことによって、まるで別荘に住んでいるかのような空間がデザインされています。
2つ目は、平屋の二世帯住宅です。
大きな三角の屋根が特徴の住宅です。
レンガなどを利用して建築されていて、重厚感のある雰囲気を醸し出しています。
床材には天然木を用いており、暖かく優しい床に仕上げられています。
3つ目は、大きな窓が目を引くユニークな住宅です。
1、2階で揃えてある、大きな窓が特徴です。
部屋のほとんどに窓があって、家の中が自然な明るさで包まれます。
□まとめ
今回は、年収1,000万円の方が、借りられるローンや買える住宅をご紹介しました。
年収1,000万円でどのように、どんな住宅を購入できるのか感覚を掴んでいただけましたでしょうか。
もし注文住宅を検討する際に、お困りのことがございましたら、ぜひ当社にご相談ください。