木製ルーバーがある2世帯の家(長期優良住宅)
工事場所: 東京都目黒区
竣工年月: 平成24年1月
主要用途: 専用住宅
構 造: 木造(SE構法)
延床面積: 123.83㎡
〇 住宅密集地に建つ独立型2世帯住宅
祐天寺に近い住宅密集地に建つ2世帯住宅です。
お互いの独立性を尊重し、それぞれが家として完結する機能を持っています。唯一の共用空間であるルーフテラスに通じるエレベーターホールで2世帯を接続しています。
また近接する隣家との視線の干渉をやわらげるため、外部階段や光庭(バルコニー)には木製ルーバーを設置しています。
〇SE構法・長期優良住宅
耐震性能が高く、木造でありながら大きな空間が実現可能なSE構法を採用しています。この躯体性能と断熱・省エネルギー性能、維持管理性能を高い次元で確保し、長期優良住宅の認定を得ています。
〇ライフスタイルの変化に対応できる計画
各世帯とも間口4.5m奥行き約10mの「基本空間」を確保し、この中に現在の住まい方に合わせた間仕切りや収納などを配置しています。この基本空間の中には構造部材(柱)を設置していないため、ライフスタイルの変化に応じたプラン変更にも柔軟に対応できます。また2階床の遮音や各世帯の水まわりを同じ配置にするなど、上下階の生活音の問題に配慮しています。 1階は建具で簡易に間地切る程度の、南北に抜けるような空間構成を特徴としています。2階は各室を勾配天井とし高窓を設ける事により明るく伸びやかな空間としています。暗くなりがちな北側には「光庭」を設け、採光と外部につながる開放感を得ています。また視界が開け日当りの良いルーフテラスでは家庭菜園を計画しています。
〇左官仕上と天然木による外観
外壁の仕上は天然無機素材を用いた左官(塗り壁)仕上とし、玄関周りの壁、階段の目隠しやバルコニー、ルーフテラスの手摺りを天然木(レッドシダー)とする事により、特徴的でやわらかな外観をつくっています。
〇空間の有効利用
1階には深さ1.4m・約2帖の床下収納や天井下まで使える大きな収納棚、2階には4帖弱のロフトや押入上の収納棚など、高さ方向を有効に使い収納スペースを確保しています。
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