スノーピークの歴史と人気商品を徹底解説

先日の記事に引き続きキャンパーの憧れのブランド、スノーピークについて解説します。

アウトドアライフが盛んな現代、キャンプ用品にも様々なラインナップがあります。その中でもスノーピークの商品は基本的なキャンプでも重宝出来る素晴らしい品々を備えています。

前身が金物問屋のスノーピークの人気商品はキャンプ用の食器やカトラリーであることは前回の記事でご説明しましたが、それ以外にも人気商品は数多くあります。

そこで今回はスノーピークの歴史と店頭の人気商品とスノーピークを代表するテントのランキングを作りました。

スノーピークの歴史

スノーピークの歴史は1950年代に始まります。1956年に日本が世界に先駆けて達成した世界8位の標高8163mを誇るヒマラヤ山脈マナスル初登頂。その成功は戦後の日本に大きな勇気を与え、日本に空前の登山ブームが巻き起こり多くの人々が登山に夢中になりました。

その数年前、燕三条の地にブームを予感するように山に強く引き寄せられた一人の若者がいました。のちにスノーピークを創業することになる青年クライマー山井幸雄でした。

1931年に東京の四谷で生まれ、高校への進学も決まっていましたが、終戦の年の3月に空襲で焼け出され、父の故郷だった新潟の三条に移り住みます。しかし学校に通えるほどの経済的な余裕はなく家計を助ける為に金物問屋に奉公に出ました。奉公のかたわら休日には登山に親しみます。

当時の登山は機能性の高いウェアやギアなどなく、荷物は重く行動食も質素なもので、クライマーは常に死と隣あわせでした。無二の仲間を山で失ったこともあって、彼は金物問屋で得たノウハウを活かして登山の道具を工夫するようになりました。毎週のように山に挑んでその中で必要な道具を見出していった幸雄は、職人に「これを作ってくれ」とリクエストを出すことで商品を開発していきます。

こうして日本を代表する金属加工の町として知られる燕三条に山井商店が生まれました。

1963年には商標登録をしてスノーピークというブランドを立ち上げました。

それから1986年、長男の太が外資系会社勤務を経てスノーピークを継ぎます。

会社を継いだ太のビジョンは、父が切り開いた登山市場でも、釣具市場でもなく「オートキャンプ」という市場の創造でした。その事業が成功する根拠はありました。当時SUVが流行の兆しを見せていたからでした。1990年最初に太が取り組んだのがテントの開発でした。子供の頃に学校行事のキャンプのテント作りの作業の効率の悪さに気づいていた太はテントの開発に力を注ぎました。

しかしこの新事業の提案は父に何回も退けられました。10回進言して11回目、太はこの製品(テント)が出来たら買い取るという見込み客の注文書を集めて回り父・幸雄に提出します。

今で言うクラウドファウンディングの要領で投資額に見合う受注額を、予測ではなく確定してみせたのです。幸雄から遂にGOサインが出ました。

それまでは9800円と1万9800円のテントが主流でしたがどちらも快適とはいえませんでした。雨や風にも弱かったのです。

そこでスノーピークがはじめて世に出したテントはなんと16万8000円でした。これは最良の素材とテクノロジーを注ぎ込んだ、どんな悪天候にも耐え抜く快適性にこだわったことによる高価格でした。そのテントは予想に反して100張も売れました。

次に生み出したのは、初期の名品「マルチスタンド」です。これは1987年に発売していたアルミパイプを組み合わせ、快適基準寸法に基づいた商品です。これは隣のキャンパーと接続できるスタンドで、人と人とのつながりを感じさせる良質な商品だったためヒットします。

つぎつぎと商品を生み出していったスノーピーク。しかしオートキャンプブームの収束とともに6期連続で減収が続き存続の危機が目の前に迫りました。そのうえ太はがむしゃらに働き続けそれがたたり体調を崩します。

問屋との取引を中止し、流通コストをカットし、同時に1000店舗ほどあった販売網も250店舗まで絞り込み品ぞろえを充実させるという改革をします。

この結果ユーザーとつながる事が出来た2000年以降、スノーピークは再び右肩上がりの成長を遂げることが出来ました。

そして現在日本No.1のアウトドアブランドとしてその存在を確立させました。

スノーピークの商品人気ランキングベスト3

このような歴史を経て進化を続けるスノーピーク商品の人気ランキングベスト3を紹介します。

第1位 ガスストーブ スノーピーク(snow peak) ギガパワーストーブ 地 GS-100 ¥4,860

コンパクトながら圧倒的なパワーを誇ります。キャンプで例えばインスタントラーメンが食べたくなった時やコーヒーを沸かしたい時など用途は様々で非常に重宝します。

第2位 チタンシングルマグ 600 ¥ 2,732

チタン製の丈夫なマグです。アウトドアだけでなく自宅ように使えるシングルタイプのマグです。中でも軽さが追及されており利用シーンを選びません。

第3位 スノーピーク(snow peak) ペグハンマーPRO.C N-001 ¥ 6,696

強靭なペグは打ち込むのにとても苦労します。ハンマーの方が先につぶれてしまうという事態もしばしば起こります。そこをスノーピークの製品で揃えれば代えのハンマーヘッドも店頭でお求めになる事が出来るので非常に便利です。打感が最高の一生もののハンマーと評判です。

テントもすごい!

キャンプのテントは一日遊んで疲れた体を休める快適なベッドルームでなければならない、という考えで作られたのがスノーピークのテントです。雨や風を受ける屋根のフライシート、心地よい空間のインナーテント、キャンパーの体重を受け地面と接するボトム、これら全てに必要なスペックを徹底検証し、生地の種類や厚さ折り方を決定しています。

スノーピークのテントの特徴は初級者から上級者まで、ユーザーのレベルに合わせたラインナップがあることです。いよいよテント泊にチャレンジするビギナーから百戦錬磨のキャンパーまでそれぞれのレベルでチョイスできる
「エントリー」
「スタンダード」
「プロ」の3タイプのモデルが用意されていて、キャンプの人数や季節、スタイルによっても選べる工夫がなされています。

エントリーモデル:トリュテュライト

これからキャンプを始めるという初心者にお勧めされるモデルです。

スノーピークのテントが持つ大きな特徴の一つといえる快適性と耐久性を追求した絶妙なテント高は、風の抵抗を極力避けるように設計されています。小ぶりのテントですが機能面ではかなり優れています。

スタンダードモデル:タシーク

キャンプを楽しむための標準モデルシリーズです。高機能なスペックを要所に備えた耐久性の高いドームテントです。

とにかくコンパクトに厳選されたアイテムでアクティブに行動したい、そんなキャンパーにピッタリな2ルームシェルターです。玄人好みのがっちりとした外観が目を引きます。

プロモデル:トリュテュpro.

キャンプ上級者がキャンプを楽しむための性能を追求したモデルです。

3〜4人家族を想定した快適2ルーム、コンパクトにデザインされたシェルターです。リビングの奥にセットするインナーテントも必要な最低限の高さに抑えてあります。無駄なスペースを削ったリビング&ベッドルームスペースを持ちます。フロントパネルを跳ね上げて、快適で開放的なスペースを楽しむことができます。秋冬の涼しい季節に暖かく過ごすのはもちろん、メッシュパネルを多用しているため暑い季節でも対応できるスペックです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。キャンパーの憧れスノーピーク、2018年度にはまた様々な種類の商品が新たにラインナップに加わることでしょう。アウトドアのお供としてスノーピークの商品を参考にされることをお勧めします。

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