注文住宅と建売住宅の違いとは？注文住宅におけるメリットや注意点もご紹介します！
一戸建てには「これから新しく建てる注文住宅」、「すでに完成してる建売住宅」の2種類あり、マイホームを建てたいとお考えの方はどちらか選ぶ必要があります。
もちろんどちらにも良さはありますが、「自分たちだけの理想を叶えたい」「特別感が欲しい」という方は注文住宅がおすすめです。
ただやはり現段階で、注文住宅か建売住宅のどちらにするべきか悩んでいるケースもあるでしょう。
そこで今回は注文住宅の良さについて、建売住宅と比較しながらご紹介します。
□注文住宅と建売住宅の違いとは？
2つの違いについて冒頭でも述べましたが、もう少し具体的に深堀りしていきます。
・注文住宅：「土地を購入して家を建てる」
・建売住宅：「土地付きの家を買う」
注文住宅は、まず家を建てる土地探しから購入までを行う必要があります。
その後施工会社と共に外観やデザイン・間取りなどを含めて、どのような家にするかについて決めて設計してもらいます。
その後施工会社と工事の請負契約を結び、家を建ててもらうのです。
一方で建売住宅はすでに完成している家の売り手、つまり不動産会社と売買契約を結ぶことで購入に至ります。
これには土地も含まれており、新たに土地探しをする必要はありません。
場合によっては建物が完成していない状態のものもありますが、基本的に設計が変わることはありません。
□建売住宅のデメリットとは？
建売住宅のデメリットは、「こだわりを導入できない」「土地の状態がわかりづらい」「人の出入りが多い」の3つです。
1. 「こだわりを導入できない」
建売住宅は基本的に同じ仕様・間取りのものが多く、分譲地の場合ほとんど同じような建売住宅が並ぶことになります。
そのためマイホームに様々なこだわり・オプション・デザインを取り入れたい方にとっては、おすすめできるとは言えません。
2. 「土地の状態がわかりづらい」
建売住宅は土地上に家が建っている状態なので、土地自体の状態を確認できません。
何故これがデメリットなのかというと、耐震性や耐久性の強さを確認できないからです。
もし土地が軟弱な状態のまま家が建ってしまっては、いざというときに心配ですよね。
3. 「人の出入りが多い」
建売住宅が売りに出されると家中を見学できます。
そのため多くの人が見学のために出入りし、どのような間取りか見たり壁や部屋を触ったりしている可能性があるのです。
気にしない人は良いですが、セキュリティやプライバシーを気にする人であれば懸念点の1つになるでしょう。
□注文住宅のメリットとは？
注文住宅のメリットは「こだわりの高い家にできる」、「自分たちだけの特別感ある家にできる」、「家が建つのを見れる」、「取捨選択ができる」の4つです。
1. 「こだわりの高い家にできる」
注文住宅の最大のメリットとも言えるのが、様々なこだわりを導入できる点です。
建売住宅では叶えられなかった理想を取り入れられます。
例えば間取りに関して、将来子どもが増えることを加味して部屋の数を多くしておいたり、吹き抜けやウォークインクローゼットを導入してリビングに開放感を持たせたり、収納力をアップさせたりできます。
デザイン面に関して、外壁のデザインや色をモダン風にしてスタイリッシュな見た目にしたり、逆にナチュラルデザインにして暖かみのある雰囲気にしたりもできます。
このように、内装・デザイン面・その他設備に関して、自身が理想を叶えられます。
2. 「自分たちだけの特別感ある家にできる」
自分たちのこだわりを導入できるため、他には無い自分たちだけのマイホームを手に入れられます。
また、特に外観・見た目に関して様々な工夫を施すことで、周囲とは異なったオリジナルさを演出できます。
そんな家を持つことの特別感は計り知れませんね。
3. 「家が建つのを見れる」
注文住宅は設計プランが済み、工事請負契約をしてから施工が始まるので、家が建っていくステップを自分の目で確認できます。
これのメリットは、工事がきちんと進んでいるかチェックできることにあります。
買い手の目があることで、施工業者側も緊張感を持って施工にあたってくれるでしょう。
加えて、家が建っていくのを見ることでワクワク感を持てるため、完成までの期間に飽きることも無いでしょう。
4. 「取捨選択ができる」
家のすべての要素に対してこだわりたい方は恐らく少ないと思います。
注文住宅はこだわらない部分、必要が無い部分を無くしたりコストダウンしたりできるので、無駄に予算が膨れることを防げるのに加えて、その分を他のこだわりたい部分に回せます。
このように取捨選択できるといった点もメリットの1つです。
□注文住宅か建売住宅かを決める際のポイント
注文住宅か建売住宅、どちらにするか決める際のポイントは「入居するタイミング」、「予算との兼合い」、「周辺環境」の3つです。
＊「入居するタイミング」
そもそも家を購入しようと考えだす時期として、ライフイベントが起こるタイミングが挙げられます。
例えば結婚する前後、転勤、子どもが生まれた時、子どもが進学する時など様々です。
そういったタイミングに合わせて家を購入するうえで考慮するべき点が、「時期が迫っているかいないか」です。
例えば子どもの進学に合わせてマイホームを購入しようと考えている場合、建売住宅がおすすめです。
なぜかというと注文住宅の完成には1年前後かかることが多く、時間が限られている中で無理に家を建ててしまうと間に合わない可能性があるからです。
このように、入居までの時期が迫っている場合は建売住宅の方が安全です。
一方で入居までの時期が限られていない場合は、注文住宅にしても安心ですね。
＊「予算との兼合い」
家の購入に充てられる予算が限られている場合は建売住宅にする方が得策です。
なぜかというと建売住宅は土地込みの費用になっており、かつ同じ仕様の家を一気に複数個建てるため、材料費や施工費用が比較的抑えられるためです。
一方で注文住宅の場合、オーダーメイド設計であるためどうしても費用が膨らんでしまう傾向にあります。
もちろん塗料や外壁の材料、デザインや設備などをグレードダウンすることである程度は費用を抑えられますが、仕様上どうしても下げれない場合もあり予算的な問題点につながる可能性があります。
＊「周辺環境」
特に周辺環境に対するこだわりが無ければ建売住宅がおすすめです。
建売住宅はどこに建てられるかがすでに決まっているため、周辺環境に不満があっても我慢する必要があります。
ただデメリットばかりではなく建売住宅の場合は基本的に全て新築のため、周辺の分譲住宅に入居する場合と同じタイミングのことが多く、馴染みやすいというメリットもあります。
一方で注文住宅の場合土地探しから始めるため、自身の理想とする周辺環境を選びやすいため、入居後の交通機関や買い物などの利便性は高くなる傾向にあります。
□注文住宅における注意点について
注文住宅を建てる上での注意点は、「間取りを変えるようにしておくこと」「動線を意識する」の2点です。
1. 「間取りを変えるようにしておくこと」
もちろん現時点で理想とする間取りを取り入れることは重要ですが、将来のことも考えておくと良いです。
例えばある程度家具や家電を移動させられるスペースを残しておいたり、収納スペースを増やせるように余裕を残しておいたりすることで、入居してからの対応が楽です。
また老後のことを考えて、将来的には2階部分無しで生活できるようにするのも良さそうですね。
2. 「動線を意識する」
動線とは、家中で動くルートを線上に表したものです。
この動線を良くしておくと、生活における快適性はアップします。
例えば洗濯機とベランダを離しすぎてしまうと、洗濯物を取り込んで干しに行く際に手間に感じますよね。
そこで、これらをできるだけ近づけておくことで洗濯にかかる時間を省けるのです。
このように、あらゆる動線を良くできれば生活の中でストレスに感じる場面が減ります。
□まとめ
注文住宅も建売住宅も、それぞれ購入するのに向いている人と向いてない人がいます。
中でも、家の内装・外観・デザイン・間取りなど、様々な部分でこだわりたい方は、注文住宅が非常におすすめです。
もちろん時間は必要ですが、その分こだわりにしている部分を存分に導入できます。
自分たちだけの特別なマイホームを手に入れたい方は、ぜひ注文住宅をご検討ください。
