注文住宅の外観のデザインについて詳しく解説します!

注文住宅をお考えの方の中では、外観のデザインに悩まれる方も多いです。
そこで今回は、注文住宅の外観を決めるときのポイントについてお伝えします。
ぜひ参考にしてくださいね。

□外観デザインにトレンドを取り入れるのはタブー


家の外観を考えるうえで、1度はトレンドを取り入れることを検討するかもしれません。
しかし、トレンドの外観にするのはおすすめしません。
その理由は次の2つです。

1、時間がたつと流行おくれに見えてしまうから

ファッションアイテムなどは、トレンドが過ぎても気軽に買い替えられますが、住宅はそうはいきません。
家を建てたときには流行りでかっこいいと思うかもしれませんが、そのようなデザインは数年後には古く感じてしまう可能性が高いです。

2、個性がないから

流行りのデザインは、多くの家で取り入れられます。
そのため近くに同じような家ができる可能性が高く、そうなると量産された安っぽい家に見えてしまうかもしれません。
流行に流されるよりも、ご自身のライフスタイルや好みを反映させたオリジナリティあふれる家の方が満足度が高くなるでしょう。

□外観のデザインの種類をご紹介!


代表的な外観のデザインを5つ紹介します。
好みのスタイルを見つけてくださいね。

1、和風

日本人なら、和風の家が落ち着くという方は多いのではないでしょうか。
木や竹を多く使用し、玄関は引き戸にするなどで懐かしさを感じさせます。

2、和モダン

和風のテイストを現代風にアレンジしたデザインで、個性がありおしゃれな印象が人気のスタイルです。

3、洋風

タイルやレンガを使用した、海外の家のようなデザインです。
窓やドアにアーチ形を採用すると、より雰囲気が出ます。
洋風スタイルを選ぶ場合は、特に庭や外構とのイメージを統一するのが大切です。

4、洋風モダン

洋風建築は凝ったデザインが多いですが、それを省いたデザインです。
すっきりとシンプルで、万人受けします。
スタイリッシュでおしゃれな家にしたい方におすすめです。

5、シンプルモダン

現代的なデザインに振り切ったスタイルで、個性的な家にしたい方に人気のデザインです。
シンプルだけど個性的で、洗練された印象になります。

□新築の外観の決め方をご紹介!


新築の外観を決める手順を7つのステップに分けて解説します。

1、好みのイメージを絞り込み

ご家族の中でそれぞれの好みが違う可能性もあります。
理想の外観を具体的にイメージして、家族間で共有しましょう。

2、大まかな形を決める

家の形は、外観に大きく影響する要素の1つです。
長方形、L字型やコの字型などの種類があります。
角が少ない家は耐震性が高いメリットがあり、角が多い家は個性的な印象を与えます。

3、メインカラーを選ぶ

ベージュ系、ブラック系、ブラウン系、グレー系が主なメインカラーです。
ベースカラーと同系色の色をアクセント色にすると、統一感が出ます。
同じ色でも、濃さや再度、素材によって印象が大きく変わるため、さまざまな組み合わせを考えてみましょう。

4、壁の素材を選ぶ

「サイディング」「外壁タイル」「塗り壁」が代表的な素材です。
サイディングはデザイン性が高く、費用がお手頃です。
「外壁タイル」は、石や粘土、土を高温で焼き固めたもので、「塗り壁」は左官職人さんがつくる壁のことを指します。

5、屋根の形を決める

屋根の形には、「切妻屋根」や「片流れ屋根」、「寄棟屋根」などがあります。
デザインだけでなく、機能性を理解して選ぶのが大切です。

6、窓の配置を決める

縦長の窓やFIX窓は、効果的に配置することで洗練された印象を与えます。
窓の数や大きさは、断熱性・気密性を左右することも考慮しましょう。

7、照明や植栽での演出を決める

照明は、夜の外観の印象を決める重要な要素です。
特にエントランスは、ライトアップすると暖かい印象を与えます。

□失敗しやすい注意点をご紹介!


おしゃれな外観にしようとこだわると、別の場面で後悔してしまうことがあります。
この項では、失敗しやすいポイントを3つ紹介します。

1、外壁の素材

選ぶ素材によっては、メンテナンスがしにくいこともあります。
また、異素材ミックスの外観は最近のトレンドで、おしゃれで取り入れたいと思う方もいるかもしれません。
しかし、素材によってメンテナンスの仕方は違うので、別々の方法でメンテナンスをするのは手間がかかります。

2、立地と施工によって劣化に差が出ること

同じ外観の住宅でも、日当たりなどによって劣化しやすいことがあります。
近所の住宅の状態を観察して、適した外観を選ぶ参考にすると良いでしょう。

3、クラックや隙間

外壁の素材によっては、クラックができやすいものがあります。
異素材ミックスの外観を選ぶ場合にも、隙間が発生しやすいことがあります。
そうすると、ごみが溜まったり風が抜けて断熱性能が落ちたりする可能性があります。

□外観をおしゃれにするコツをご紹介!


注文住宅で外観を考える際には、次の5つのポイントを意識することでおしゃれな印象になりますよ。

1、引き違い窓を避けること

一般的な住宅ではよく採用される引き違い窓ですが、家の表側に使うのはおすすめしません。
せっかくおしゃれな印象に仕上げても、アルミの枠が目立つことで邪魔をしてしまいます。
窓面積を大きく確保したい場合には効果的な引き違い窓ですが、住宅の目立たない側に設置すると良いでしょう。

出入りしない窓には、洗練された印象を与える上げ下げ窓や滑り出し窓がおすすめです。
さらに開かなくても良い場合にはFIX窓を選ぶのも良いでしょう。
自由に窓の形状を決められ、印象を大きく変えられます。

2、シンプルなデザインを意識すること

こだわりを詰め込みすぎると、ごちゃごちゃした印象になります。
盛り込みたい要素を絞り、シンプルなデザインを目指しましょう。
余計な装飾をしないことで、上品でスタイリッシュな印象になります。

シンプルなデザインは、長年暮らしても飽きにくいというメリットもあります。
また万人受けするデザインなので、褒められるでしょう。

3、色使いに気を付けること

おしゃれな家にするには、色使いもシンプルさを心がけましょう。
ベースカラーと同系色の2色程度で仕上げることでまとまります。
アクセントカラーを使いたい場合には、あまり広い面積に使いすぎないことを意識しましょう。

4、テイストを統一すること

家族の好みが一致しない場合でも、それぞれの好みを盛り込むのではなく、1つのテイストに統一することが大切です。
基本となるテイストを決め、それを中心に外観を決めていきましょう。
テイストが統一されることで、色や素材、窓の配置などの要素も決めやすくなります。

5、庭や外構とセットで考えること

家の外観は、住宅単体だけでなく、庭や外構と一緒に作られます。
そのためトータルコーディネートすることを意識しましょう。
建物と庭がお互いを引き立てあうデザインづくりをしましょう。

□まとめ


今回は、家の外観についてお伝えしました。
後悔しない家づくりのために、デザインは家族間でよく話し合って慎重に決めましょう。
注文住宅に関して、ご不明な点等ございましたら当社までご連絡ください。

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Works(株)ホープスの建築実例

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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