注文住宅のおすすめ設備とは?後悔しないための注意点もご紹介!

注文住宅はご自身で設備を選べるため、とても自由度が高いです。
しかし、その分どんな設備を選べば良いのかわかりませんよね。
そこで今回は、注文住宅をお考えの方へ、おすすめの設備の選び方をご紹介します。
水まわり、空調、省エネの観点からご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。

□水まわりのおすすめ設備とは?


まずは、生活の中心となる水まわりからです。

1、キッチン

こちらは、奥様がよくこだわりを持っておられることが多いです。
キッチン選びで考えるポイントは、「位置とスタイル」「キッチンのメーカーを比較」「食器洗浄機の有無」「食器パントリーの有無」です。

2、お風呂

こちらは、旦那様がよくこだわりを持っておられることが多いです。
お風呂選びで考えるポイントは、「バスルームの広さ」「浴槽の広さ」「テレビの有無」「ジェットバスの有無」です。

3、洗面所

こちらは、娘さんから奥様まで、女性がこだわりを持っておられることが多いです。
洗面所選びで考えるポイントは、「洗面所の広さ」「洗面所と脱衣所の関係」「オシャレさ」「洗面台の数」です。

4、トイレ

こちらは、特に気持ちよく使いたい場所ですから、多くの方がよくこだわられています。
トイレ選びで考えるポイントは、「トイレの広さ」「便器の種類」「2階にトイレを設けるかどうか」「引き戸か開き戸どちらにするのか」「手洗いスペースの場所」です。

 

□空調のおすすめ設備とは?


続いて、快適な生活には欠かせない空調についてです。

1、エアコン

エアコンは、みなさんがもっともご存じの空調設備でしょう。
部屋に合わせて壁や天井に取り付けて使用し、冷暖房や送風、除湿といった多様な機能が備え付けてあります。

エアコンは、「できるだけ費用を抑えたい」「用途を分けて取り付けたい」「住宅に個室が多い」「場所を選びたい」といった方によく愛用されています。

2、全館空調

全館空調は、住宅全体の空調を1つの機器で整えられます。
住宅に1つだけ設置した大型の機器によって、住宅の通気口を用いて冷暖房や換気が行われます。
これを用いれば、各部屋で別々にエアコンを設置する必要がありません。

さらに、家中の室温・湿度を一定に保てるため、ヒートショックなどの健康被害への対策にもなりますよ。

全館空調は、「高断熱・気密の住宅に住みたい」「初期費用に余裕がある」「ご家族にご高齢の方がいらっしゃる」「間仕切りを多く設けたくない」といった方におすすめです。

3、床暖房

床暖房は、電気式と温水式のものがあります。
電気式は、電熱ヒーターパネルを床の下に敷くことで床を暖めます。
温水式は、ボイラーによって温めた水を床下の配管に巡らせることで床を暖めます。

上記の2つとは違って、冷えの心配が大きい足元から温められるのが特徴ですね。
空気の動きがないため、ホコリが舞うことや温風による乾燥がなくなり、健康的ですよ。

床暖房は、「同じ部屋で長く過ごしがち」「空調は一部分にだけ設けたい」「のぼせる感覚が嫌い」「アレルギーや喘息の対策をしたい」といった方に好まれています。

4、床下エアコン

床下エアコンとは、1台のエアコンを1階の床付近に設置し、床下に風を送り込んで床下全体の冷暖房管理ができる機器です。
床暖房は一部の床のみですが、床下エアコンを用い入れば、住宅全体の床を冷暖房することが可能です。
部屋が暖かくても廊下の床が冷たかったり、トイレに入ると足元が急に冷えたりすることがなくなりますよ。

床下エアコンは、「個室の利用が多い」「住宅にご高齢の方や赤ちゃんがいる」「ガスや灯油の使用が不安」「エアコンなど風を生み出す空調機器が苦手」といった方がよく利用されています。

□省エネのおすすめ設備とは?


ここでは、省エネ対策におすすめの設備をご紹介したいと思います。
今回は、ZEH(ゼッチ)というシステムを導入したZEH住宅をご紹介します。

*ZEH住宅とは?

ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称です。
ZEH住宅では、消費エネルギーを減少させ、太陽光などによって作るエネルギーを増加させることで、エネルギーを循環させます。

現在、政府によって後押しされている住宅でもありますよ。
2020年には、新築の注文住宅の半数をZEH仕様にし、2030年には、建売住宅や集合住宅までZEH仕様にすることを目指されています。

*ZEH住宅の特徴

ZEH住宅では、消費エネルギーを減少させるために、住宅を高断熱にしたり、省エネ設備を導入したりします。
例えば、住宅の高断熱にすることで、空調設備の効果を増大させ、電気の使用量を抑えられますね。
また、エアコンや給湯機といった省エネ効果がある設備を導入するケースもよくあり、少量のエネルギーで快適な暮らしを目指します。

エネルギーを増加させるメインの取り組みとして、太陽光発電がよく導入されます。
太陽光発電は自然からエネルギーを生み出すため、二酸化炭素の排出を抑えた上で、エネルギーの生成が可能です。

このように、様々な省エネの工夫によって、作るエネルギー≧消費エネルギーとするのがZEH住宅です。

 

□設備で後悔しないための注意点とは?


ここまで、様々な注文住宅におすすめの設備をご紹介してきました。
この記事を読まれている方の中には、すでに導入しようとお考えの設備もあるのではないかと思います。
しかし、設備を導入する際には注意すべきことが4つあります。
ぜひここでご紹介する注意点を参考に、後悔しない設備選びをしてください。

1、住宅と生活のイメージを明確に持つこと

どんな住宅をあなたが建てたいのか、住宅ではどんな生活を送りたいのか、イメージを明確に持つことが大切です。
ここが明確になっていることで、どの設備に1番費用をかけて、どの設備を省くといったことが考えやすくなりますよ。

2、あらかじめ設備の勉強をしておくこと

少しでも自身で勉強しておくことによって、住宅の専門家と打ち合わせをする際に、希望の住宅のイメージを共有しやすいです。
注文住宅の建設は、ほとんどの方が人生で一度きりではないかと思います。
打ち合わせで意思疎通の失敗をしないためにも、あらかじめ多少の勉強をしておきましょう。

3、多くの設備の実物を見ておくこと

設備を選ぶ際には実物をよく見ておくことをおすすめします。
実際のものと写真上のものでは、イメージと違っていることが多いためです。
特にサイズ感や材質に関する相違がよくありますよ。

実物は、主に希望の設備が置いてあるモデルハウスに足を運ぶことで確認できます。
大抵の場合、専門家が同伴するため、もしわからないことなどあった場合に、即座に質問ができますよ。

4、納得するまで質問や相談をすること

設備を導入される際に、「しつこい質問をするのは申し訳ない」といった理由から、質問や相談を避けられる方が多いです。
しかし、質問や相談をしないことによって、希望のものとイメージが違っていて、結局設備を取り替るといったこともあります。
そうならないためにも、打ち合わせの段階で、納得するまで質問や相談をすることが非常に大切ですね。

□まとめ


今回は、おすすめの設備の選び方から、設備を選ぶ際の注意点までご紹介しました。
ご紹介した中に、お気に入りの設備はございましたか。
設備導入の際には、注意点を参考にしてよく検討してくださいね。

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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