ガルバリウム鋼板の特徴とその種類について
住宅の素材は進化していて、新しいものが次々と登場しています。近年人気のガルバリウム鋼板はどういった特徴があるのか、またどのような種類があるのかまとめました。
ガルバリウム鋼板とは
1972年に完成したアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板のことで、めっきはアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の公正と決められています。鋼板でありながら、腐食がされにくい素材として家づくりに使われるようになりました。
通常の場所でも約25年はもつとされていて、海岸などの塩害がある地域でも約15年の耐久性が見込まれています。ステンレス鋼版に比べ、単価が大変低いため、屋根材や外壁として用いられるようになりました。
ガルバリウム鋼板の外壁とその種類
熱反射率や耐熱性にすぐれたガルバリウム鋼板は、近年外壁として多く利用されています。モダンなデザインでカラーバリエーションが豊富なのも人気の理由です。
ガルバリウム鋼板の種類は、鋼板の上に塗装するカラーによって異なります。つやあり、つや消しのほか、ちぢみ柄や凹凸のあるタイプもあります。
ガルバリウム鋼板の屋根とその種類
軽量で加工がしやすいガルバリウム鋼板は、トタンよりも耐久性が高く、屋根材として人気上昇中です。屋根の場合は、葺き方や形状によって種類が異なります。
横長尺葺き
和・洋問わずどんな住宅にもマッチするデザインです。長さに制限が無いので、建物に合わせて作ることができます。水平ラインが美しく、防水性や耐風圧性に優れています。工期が短くて済む工法です。
横葺き
6尺から12尺に短くカットし、作業しやすいようになっています。各メーカーが独自の形で提供していて、機能性やデザインも様々です。
瓦棒葺き
1枚の板で施工が可能なため、雨漏りが圧倒的に少なくなっています。ただし、急勾配の屋根では施工ができません。
瓦調葺き
見た目は瓦と変わらないため、和風住宅にぴったりとマッチするデザインですが、もちろん洋風でも合います。金属と瓦のよいところを集約したような屋根になっていて、地震や雨風に強いという特徴があります。
ガルバリウム鋼板の換気棟
結露を防ぐ目的の換気棟にガルバリウム鋼板を使用することも多くなってきました。害虫も防ぎ、自然換気を促します。特に耐積雪性能も高く、雪の多い地方でも安心して使用できる素材です。
ガルバリウム鋼板の雨とい
スタンダードタイプの半丸といから、箱型、たてといなど、住宅の雨といに多用されています。住宅にマッチした色や耐久性やデザイン性の高さからも選ばれています。
耐久性に優れ、加工しやすいだけでなく、見た目もすっきりとおしゃれに仕上がるガルバリウム鋼板は、これからも日本の住宅の素材としてその威力を発揮していくことでしょう。