狭小住宅をオシャレにするにはどうすれば良い?ポイントをご紹介!

都会や都心に家を建てたいという方はたくさんいらっしゃると思いますが、地価が高いため大きな土地を確保することは簡単なことではありません。
しかし、立地を考えると都会に住みたいという意見もたくさん耳にします。
そこで今回の記事では、狭い土地でも豊かに暮らせる、狭小住宅をオシャレに作る方法についてご紹介します。
この記事では、具体的な狭小住宅の例についても触れていくため、イメージしながら狭小住宅について考えていただけます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

□狭小住宅とは何かをご紹介!

狭小住宅とは「利便性」と「デザイン性」を兼ね備えた注文住宅のことを意味します。
スモールハウスと呼ばれることもあります。
狭小住宅の広さは、一般的に約15坪以下とされています。

近年、都会や都心部に住む人の数が増大しているため、小さな土地で豊かに暮らせる狭小住宅は注目を集めています。
都市部は地価が高いため、大きな土地を購入するのは至難の技ですよね。

しかし、狭小住宅を建てるのであれば、安めの地価で販売されている土地で家を建てることは十分に可能です。
言わば、都市部のデッドスペースを上手く活用した家ですよね。

どの県の都市部に住むかによって建設費用は異なりますが、一例として東京では2500万円から3000万円前後で建築することが可能です。
建築コストをさらに削減する場合は、2000万円前後で建築できる場合もあります。

□オシャレな狭小住宅の具体例をご紹介!

狭小住宅と聞いて、「縦に長い家」「3階建てのシンプルな家」というイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょう。
このような狭小住宅は「ペンシルハウス」と呼ばれます。
外観にこだわることで、同じ形のペンシルハウスでも全く違った印象を与えられます。

注文住宅では外観の素材や扉の素材などを自由に決められるため、個性を出しやすいです。
外観にこだわることで、このようなペンシルハウスは一気におしゃれになります。
ここからは、実際の狭小住宅に用いられているデザインを3つご紹介します。

1つ目は、モノトーンを基調とした3階建ての狭小住宅です。
こちらの住宅は、ステンカラーの縦格子を外観に取り入れ、暗めのカラーで全体をまとめています。
また、バルコニーを設けることで、縦長の家に立体感を持たせています。

外観に合わせて室内もモノトーンの落ち着いた色のインテリアにすることで、さらに味のある家になります。
間接照明を上手く用いることで、部屋ごとの雰囲気を簡単に変えられます。

2つ目は、玄関周りにこだわった狭小住宅です。
玄関周りは、その住宅全体を強く印象付けるため重要なポイントです。
外壁の素材や色合いに合わせて窓の大きさや設置箇所を決めていくため、このデザインによって玄関の雰囲気は大きく変わります。

例えば、ガレージを設けて外から玄関が見えないようするデザインがあります。
一階部分にビルトインガレージを設けることで、敷地面積を上手く活用して家を建てられています。

その他にも、木と黒色のガルバリウムを基調とした家もあります。
玄関部分に木を用いることで、ロッジのような雰囲気を作り出せます。
木とガルバリウムが融合することで、自然的かつ現代的なデザインになります。

3つ目は、3階建ての狭小住宅です。
小さな土地を最大限活用するには、縦方向に家を設計していくと良いです。
地域によっては高い建物が建てられない場合があるため、確認する必要がありますが、3階建てにすることで縦方向の空間を有効活用できます。

□狭小住宅で後悔しやすいポイントとは?

デザインや間取りにこだわることでおしゃれな空間を作り出せる狭小住宅ですが、注意点もあります。
ここでは、住宅完成後に後悔しないために気をつけたいポイントについてご紹介します。

1つ目は、日当たりです。
狭小住宅は縦方向に空間があるため、南北方向に住宅が長い場合、南の窓面積が減ります。
そのため、日当たりが悪くなりがちです。

太陽光が室内に入ってこないと、暗い雰囲気の家になってしまいます。
また、日当たりが悪い家は、実際の床面積よりも小さく見えてしまうことがあります。
そのため、吹き抜けを設けて家全体に光が入りやすいように工夫すると良いでしょう。

南側の面積をどうしても増やせないという方は、吹き抜けを作ることで家の縦方向に光が入りやすくなります。

その他には、2階にリビングを設けるのも効果的です。
1階よりも高い位置にある2階にリビングを持ってくることで、採光しやすくなります。

2つ目は、動線効率です。
狭小住宅はどうしても縦空間が伸びてしまうため、部屋の行き来が大変になりがちです。
特に家事動線をしっかりと整備しておかないと、階段を何回も往復してしまうことになりかねません。

家事を効率よく行うためには、どの階に洗濯機があれば良いか、キッチンがあれば良いかなどを考えるようにしましょう。
例えば、たくさんの食料品を購入して買い物から帰ってきたとします。
キッチンが玄関から遠い位置にある場合、重たい荷物を苦労して運ばなくてはいけません。

また、効率良く洗濯をするためには洗濯機から物干し場、クローゼットの位置を近づけておく必要があります。
家事動線を考える場合は、実際の家事の流れをイメージしてみると良いです。
動線効率に関する後悔は、狭小住宅だけでなく、いろいろな形態の住宅で起こるため特に注意すると良いでしょう。

3つ目は、狭さです。
狭小住宅はもちろん、一般的な家に比べると狭いです。
間取りやデザインをしっかり考えておかないと、上手く活用できたスペースがさらに狭く感じてしまうような設計になってしまう可能性があります。

狭さをできるだけ感じないようにするためには、廊下や間仕切りをなくすことがおすすめです。
廊下があると、その分スペースが狭くなります。
また、間仕切りを使用することでひとつひとつの空間を狭く感じてしまいやすいです。

壁はできるだけ作らないようにすると、実際の床面積より広々とした感覚で部屋を使用できるでしょう。
また、空調効率も良くなるため、一石二鳥です。

4つ目は、駐車場です。
狭小住宅は都心部に造られることが多いため、駐車場がないと駐車場代が大きな負担となってしまいます。
狭小住宅はビルトインガレージを作ることで、駐車場に関する悩みを減らせます。

細長い住宅は、駐車場を作りにくいと思われがちですが、デザインによっては土地の狭さを十分に生かした家づくりが行えます。

□狭小住宅は最近のトレンドになりつつある

国土交通省の「住宅経済関連データ」によると、新築の住宅の延面積は近年小さくなってきています。
つまり、新築を建てる人は面積が小さい家を建てている傾向にあるのです。

延面積の大きさがピークだった平成8年は、平均延面積は141平方メートルでしたが、現在では122.7平方メートルになっています。
実に18.3平方メートルも小さくなっているのです。

狭小住宅は面積が小さいですが、デザインや設計にこだわることで住みやすく居心地の良い家が実現できます。

□まとめ

今回の記事では、狭小住宅でオシャレに暮らすための具体的な間取りや、後悔しやすいポイントについてご紹介しました。
狭小住宅に少しでも興味を抱いたという方は、ぜひお気軽に当社までご連絡ください。
お客様の理想の住宅に合わせた狭小住宅のアイデアをご提案させていただきます。
また、今回の記事をぜひ参考にして、狭小住宅を検討してみてくださいね。

 

 

 

 

 

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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