注文住宅は何にこだわれば良い?アイデアをご紹介します!

「注文住宅をおしゃれに見せたいがアイデアが思いつかない」「できるだけ失敗を防ぎたい」
このような悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。
内装や外装は工夫できそうですが、理想を詰め込みすぎると失敗しそうで心配ですよね。
そこでおすすめのアイデアや間取りをおしゃれに見せるための方法について解説します。

□経験者がおすすめする内装のアイデアをご紹介!


ここでご紹介する内容は経験者たちが実際にして良かったと思うアイデアばかりなので、安心してご自身のお住まいにも取り入れてみてくださいね。
利便性やおしゃれさを同時に叶えられる内装にしたい方は必見です。

1.造作家具を取り入れること

生活しているとどうしてもものが増え、収納場所に困ることも起こり得ます。
そんなときに便利なのが造作家具、特に造作棚です。

これらの家具は家と一体化して造り付けられるので、大量の収納ができるだけでなく、洗練されたインテリアを実現でき、さらには耐震性までも高いというメリットがあります。
生活サイクルや家にあるものの量に応じて作ると良いですよ。

2.コンセントをたくさんつけておくこと

ちょうど良い場所にコンセントがないと、生活しているうちに次第にストレスが溜まってしまうと思います。
実は注文住宅を建てた方の中ではコンセントに後悔する方が非常に多く、自分では多く付けたつもりでも実際生活してみたらやっぱり不便だったなんてこともあるのです。
特にキッチンや洗面所に付けるコンセントは足りなくなりやすいので、使う予定のある家電を想定してコンセントの数を考えることをおすすめします。

また数だけでなく位置にも気を配りましょうね。
家具を置いた時でも快適に使え、同時に目立たない所が最も理想的です。

3.間接照明を取り付けること

この照明は壁や天井に当てた反射光で照らすので、部屋を全体的に落ち着いた雰囲気にしてくれる効果があります。
普通の照明だとまぶしすぎたり、なんとなく落ち着かなかったりする方には大変おすすめです。
さらに間接照明は部屋を広く見せる効果もあるので、これもうれしいポイントですよね。

注意点としては、家の設計をする段階で間接照明を取り入れることを前提として進める必要があることです。
家具によっては光の加減を変えたり、家具の配置を誤ったりしてしまうと、照明の良さをあまり感じられなくなるのでこの点だけ頭に置いてくださいね。

□丈夫さや高い機能性を実現できる外装のアイデアをご紹介!


ヨーロッパの家庭に多いレンガや石造りの外装、南欧の特徴的な真っ白な外壁には、誰もが一度は憧れますよね。
そんな世界中の先人たちの工夫を参考にして、ここでは誰でも取り入れられる外装のアイデアについて2つほどご紹介しましょう。

第一に、おしゃれな外装とは機能的で丈夫であることを念頭においてください。
つまり長く保つためには定期的なメンテナンスが必要ですし、住んでいる地域の環境に合わせた機能性を兼ね備えている必要があるということです。
例えば日が強く差し込む地域にお住まいの方は遮熱機能を外壁や屋根に取り入れ、風通しが悪い場所なら防カビ性能を持った素材を採用すると良いですね。
ではこれらを念頭に置いたうえでおしゃれに見せる外装のアイデアを挙げましょう。

*エクステリア(外装、外構)

玄関に行くまでの道を整えるだけでも魅力的な外装になるので、アプローチを中心にエクステリアにこだわっていきましょう。

おすすめの素材には枕木や石、レンガ、タイルなどがあります。
枕木はレンガとの相性が良く、洋風でかわいらしい仕上がりになりますし、レンガは重厚さを与え時とともに変わっていく色合いを見る楽しさもあるでしょう。
タイルを敷くことでシャープな印象を与えられるので、モダンな雰囲気にしたい方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

*ガーデニング(庭)

ガーデニングは洋風なものから和風なものまで、手入れ次第で自由自在に雰囲気を変えられます。
バラを配置したり外壁に草を這わせてみると外国の家の雰囲気が出ますし、アンティーク調の家具を置いてみるのも良いでしょう。
和風にしたい方は松を植えたり小川を作ったりすることをおすすめします。

□家をより快適にするアイデアをご紹介!


ここでは、実際に取り入れることで快適に感じるアイデアをご紹介します。

1.シューズクローク

玄関に隣接して、大きさと奥行きが十分にある「大きなシューズクローク」があれば、玄関をきれいな状態で保てるでしょう。
これがあることで靴はもちろん、ハンガーパイプがあれば外着を一時的にかける場所にできたり、棚を取り付ければ外遊び道具を置く場所にもなったりします。
外に置きたくないが、家の中に置くのは汚れるから嫌だと収納場所に悩ませるものも、これがあれば解決できるでしょう。

2.水回り

洗面室と脱衣室を分けてみることも良いアイデアです。
これらを別々にすることで、脱衣室での姿を洗面室を利用する方に見られる心配はなくなります。
また、洗面室を利用する側の方も「誰かが脱衣室を利用しているかもしれない」といった考えなしに、気軽に洗面室を利用できます。
しかしながら、このアイデアを採用すると、脱衣室が狭くなってしまう場合があるため、分離しても大きさ的に大丈夫かどうかを吟味する必要があります。

3.室内ドア

引き戸を利用することで空間を有効活用できます。
戸建住宅では部屋と部屋をドアで仕切ることがほとんどですが、その部分を意識して引き戸を利用してみても良いかもしれません。
引き戸は開閉動作のために、前後のスペースを必要としないため、空間を広く使えます。
また、引き戸は通風や採光を図ることにも適しているため、採用してみてはいかがでしょうか。

4.バリアフリー

建築当初からバリアフリーを検討してみることもアイデアの1つです。
バリアフリーといえば、スロープや手すりが代表的ですが、それらは建築当初から設置していても邪魔になることは少なく、逆に使いやすい空間になることもあります。
子どもが小さいときにはそれらが設置してあれば、より安全なものになるでしょう。
注文住宅を建てて何年も経ったあと、バリアフリーにしたいと思ったときには、設計時には想定していなかったために、設置スペースがないといった場合もあります。
そのため、建築当初から計画に組み込んでおくことは非常に役に立ちます。

□間取りを考える際のポイントをご紹介!


上記では家をより快適にするアイデアを紹介しました。
家を快適なものにするためには、間取りを考える上でのポイントがあります。
ここでは、間取りの希望を考える上でのポイントやチェックポイントをご紹介します。

*家族や自分の生活動線

注文住宅とは長い付き合いになるため、生活しづらいと日々の生活にストレスを感じてしまいます。
また、人によってその生活のしやすさは異なりますよね。

そこで考えるべきなのが「生活動線」です。
朝起きてから家を出るまで、外出から帰ってきた後、学校からの帰宅後、家事をどのようにこなすのか、家族それぞれがどのような行動を行うのか一度頭の中でシミュレーションしてみることをおすすめします。
さらに、来客時の動線まで考慮できていると、後から困ることが少なくなるでしょう。

*ゾーニング

「ゾーニング」について初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
ゾーニングとは空間を目的ごとに分類することです。
家の中のゾーニングは3つに分けて考えられるので、3分割するとわかりやすくなります。

1.パブリックゾーン
これはリビングやダイニング、畳スペースなどの家族全員が集まって使うゾーンのことです。

2.プライベートゾーン
これは家族それぞれの部屋のことで、子供部屋や夫婦の寝室などのことです。

3.サービスゾーン
これはキッチンや浴室、トイレなど生活に必要となるサービスを受け持っている場所のことです。

これら3つのゾーンが複雑に入り組まないようにすることが、ゾーニングの基本的な考え方になっています。
特に家族が集まるパブリックゾーンは大切で、このゾーンをどこにするのかを中心にして考えることが、失敗しない間取りの考え方の重要なポイントです。

*採光や騒音などの周辺環境

ゾーニングを考える上で重要となるのが、採光や騒音といった周辺環境に関してです。
これを考慮せずにゾーニングを行うと、「仕事部屋であるのに騒音がうるさくて集中できない」「寝室に朝日が入ってこない」といった問題が起こってしまいます。

*収納スペース

収納の量も後悔しないためには、しっかりと確保しておくことが大切です。
内装のアイデアの項目では、造作棚といった後からでも収納スペースを確保できる物を紹介しましたが、間取りを考える段階で適切な収納スペースを確保できていることが理想的です。
収納できる量だけでなく、高さや奥行きなどの使いやすさも考えられると、より快適な生活が送れるようになるでしょう。

□おしゃれに見せるためには間取りにもこだわりましょう!


注文住宅の魅力はなんと言っても間取りを自由にオーダーできることにあります。
せっかく自由にできるのなら機能性だけでなく、おしゃれに見せられるような間取りにしたいですよね。
ここではトレンドも取り入れた間取りをご紹介するので、間取り決めの際にぜひ参考にしてください。

*スキップフロア

これは階段の間に設けるもので、床の一部に高さをつくり階段を使ってつなげます。
広く見える効果があり、狭い空間でも最大限に利用できるメリットがあります。
特に太陽光が差すところを高くすることで明るい空間を実現できるので、おすすめですよ。
デメリットは断熱や空調に気を付ける必要があることや、建築に手間がかかる傾向があることです。

*サンクンリビング

なじみがない用語かもしれませんが、前述したスキップフロアの逆と思っていただいて良いでしょう。
つまり部屋の床が掘り下げられた空間のことで、設けることでおしゃれな雰囲気を出せます。
一段分下がるのでその分天井が高くなり、開放感も演出できますよ。
設置の際は段差で転んで怪我をしないように工夫することが重要です。

*ロフト

床と天井の間に空間を設ける間取りです。
収納や趣味のスペースなど、用途に応じて使用できる魅力があります。

部屋を広々と使用したい方にはおすすめです。
ただし高い位置にあるため熱がこもりやすく、風通しが悪くなることがあります。

これらの間取りの工事は高度な技術を要しますが、当社は難しい施工やデザインであったとしても経験や知識でお客様の理想の形を作り出す自信があります。
ぜひお気軽にご相談くださいね。

□アイデアを詰め込みすぎて失敗してしまったケースをご紹介!


注文住宅に理想のアイデアを詰め込みすぎて、うまくいかなかったケースはとても多いです。
そこで理想を取り入れつつ失敗を防ぐ方法について解説します。
事前に起こりやすい失敗を回避して、家づくりを成功させたい方は必見です。

内装のアイデアの項目では収納スペースが増える造作家具をおすすめしましたが、あまりにも収納にこだわりすぎるとしまったものを取り出しにくく、結局放置するといったことになりかねません。
取り出しやすさや設置場所を十分考慮したうえで収納スペースを作りましょう。

また浴槽に置けるテレビや暖炉など、様々な設備にこだわりたい方もいらっしゃるかもしれませんが、実生活で本当に使うかを十分にシミュレーションすることをおすすめします。
生活しているうちにライフスタイルも変化するので、そのうち使わなくなったということもあるかもしれません。
設置費用も高額になりやすいので、余計な出費を抑えるためにも周辺設備は入念に考えたうえで購入しましょう。

□まとめ


この記事では、注文住宅のアイデアについて解説しました。
内装には造作棚や間接照明を設けるアイデアがあるので気になった方はぜひお試しください。
おしゃれに見せるためにはスキップフロアやロフトなどを取り入れることをおすすめします。
この記事を注文住宅の参考にしていただけると幸いです。

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Works(株)ホープスの建築実例

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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