オープンキッチンの種類とメリットとデメリットをご紹介!

オープンキッチンの種類とメリットとデメリットをご紹介! オープンキッチンとは、リビングやダイニングの空間の一部に取り入れられた話題のキッチンです。
注文住宅を建てる際に、おしゃれなイメージのオープンキッチンを検討される方は多いのではないでしょうか。
今回は、オープンキッチンのメリットとデメリットをご紹介します。
注文住宅を検討される方は是非参考にしてください。

□オープンキッチンのメリットとは?

1つ目のメリットは、圧倒的解放感です。
キッチンとリビングやダイニングの仕切りがないため広く見え、解放感があります。

2つ目のメリットは、コミュニケーションの取りやすさです。
キッチンにいながら、リビングやダイニングにいる人と会話ができるため、家族のコミュニケーションが増えるでしょう。
小さいお子さんがいる家庭では、キッチンで作業しながらも子どもの様子を観察できるので便利です。

複数人で作業はしやすいという特徴があり、子どもと一緒に家事をしたり、教えたりしやすいキッチンです。

3つ目のメリットは、配膳がしやすくなることです。
ダイニングテーブルをキッチンの前や横に設置できるため、料理を運びやすいでしょう。

4つ目のメリットは、LDKに一体感が生まれることです。
区切りがないため、インテリアなどトータルコーディネートでき、一体感が出るでしょう。

□オープンキッチンのデメリットとは?

1つ目のデメリットは、煙や臭いが伝わりやすいことです。
コンロに換気扇はついていますが、仕切りがないため、煙や臭いが伝わりやすいでしょう。

2つ目のデメリットは、生活感が出やすいことです。
仕切りがないため、リビングやダイニングからキッチンスペースが丸見えのため生活感が出やすいです。
キッチンは物が多くなりがちですが、オープンキッチンではLDKに一体感が生まれやすいため常に整理整頓を心掛ける必要があるでしょう。

3つ目のデメリットは、収納スペースが確保しずらいことです。
デザインによっては収納スペースが確保しにくいので、戸棚を設置したり、近くのスペースに収納したりする必要があります。

□オープンキッチンのリフォームで失敗しないためのポイントとは?

開放感があり、おしゃれなオープンキッチンですが、メリットばかりではありません。
しかし、オープンキッチンのデメリットとその解決方法を知ることで、ご自身のライフスタイルに合わせられます。
オープンキッチンで失敗しないためにもこれらを実践しましょう。

1.オープンキッチンのサイズを考えてから購入する

壁付けキッチンと同じサイズのキッチンを選んでしまうと、オープンキッチンの場合は、横幅が狭くなり、開放感があるオープンキッチンを活かし切れません。
そのため、調理スペースとして、60cmは確保するようにしましょう。
また調理エリアの通路幅も大切なポイントで、最低でも85㎝必要です。
ご自身の家のLDKのサイズとのバランスを見て、オープンキッチンのサイズを決めましょう。

2.家具の配置を考える

オープンキッチンは家具の配置が難しくなる傾向があります。
そこで、オープンキッチンによってダイニングといった間取りや家具を妥協する必要がある場合があります。
そのため、優先順位を付けて判断するようにしましょう。

3.生活感が丸見えにならないような工夫をする

オープンキッチンには目隠しがないため、生活感のあるキッチンが周りから見えないようにしたいという方が多いのではないでしょうか。
対策方法として、キッチンより少し高い腰壁を設ける、食洗器を設置してシンク内に洗い物を置かないようにすることが挙げられます。
生活感が出る原因の1つに、目隠しがないことも挙げられますが、オープンキッチンは、そもそも他のキッチンタイプに比べて収納スペースが少ないため、余計に生活感が出やすいです。

4.収納が少ない分の収納を確保する

オープンキッチンには、吊戸棚がないため、収納スペースがもともと少ない作りをしています。
そのため、背面に棚を設置する、パントリーを設けるといった工夫が必要です。
パントリーも家事動線の中に設けることで、買い物から帰宅後、パントリーに収納してキッチンに向かえます。

□理想のキッチン作りのためのイメージを伝えるコツ

理想のキッチンを作るためにはご自身のイメージをしっかりと伝えることが重要です。
そこで、機能面とデザインに分けてイメージの伝え方を紹介します。
ご自身のイメージをしっかりと伝えることでスムーズにキッチンを決められ、後悔のしにくいキッチンを作れます。

*機能面

機能面でのイメージを伝える際には、キッチンの使い方を伝えることが有効です。
1人で使う、外食が多い、パンやお菓子作りが好きといったキッチンを使う頻度や人数を事前に伝えることでご自身の家に適切な機能を持つキッチンを選べます。

さらに、食器や調味料、調理器具の量も把握しておくと、希望の収納の量を決められ、無駄のないキッチンにできます。
また、ご希望の具体的な調理家電のサイズを決めておくとスムーズにイメージを伝えられます。

*デザイン面

キッチンのデザイン面の希望を伝える際には、気に入ったキッチンの写真を見せてイメージを伝えましょう。
見せるキッチンの写真は、細部が映っているものよりも、全体の雰囲気が伝わる写真の方が、イメージが伝わりやすいです。
しかし、仕上げ材は、気に入ったものが必ずしもキッチンに向いている訳ではありません。
掃除が好きかどうか、経年変化を楽しめるかといったご自身の性格やライフスタイルにあったものがあることを理解した上で、ご自身で優先順位を立て、決めましょう。

□オープンキッチンの収納実例

オープンキッチンは収納が少ないとは言え、収納アイデアを用いればおしゃれな収納ができます。
ここでは、オープンキッチンの収納実例を紹介するので、イメージを膨らませてください。

1.シルバーでそろえた水回り収納

生活感の出やすいオープンキッチンで、水切り、洗剤置き場、まな板立てをシルバーでそろえたオープンキッチンでの収納実例です。
シルバーで統一感を出し、おしゃれに仕上げるだけでなく、調理中の包丁や調理器具を仮置きできるスペースを作ることで、実用性も兼ね備えています。

2.おしゃれな水回りグッズで見せる収納

食器洗いや調理など長時間過ごすことが多いオープンキッチンスペースはお気に入りのスペースにしたいものです。
そのため、あえてお気に入りのボトルやブラシを目につくところにおくことで、お気に入りの物がある特別な空間にできます。
お気に入りの物以外はシンプルなボトルに入れなおすことで統一感を持たせ、お気に入りの物を目立たせる効果があります。

3.オープンキッチンの調味料を見せる収納

オープンキッチンで収納が比較的少ないだけでなく、調味料は調理中に取りやすい場所にあってほしいものです。
そんなときは、テイストをそろえた容器に詰め替えて、見せる収納をしましょう。
同じテイストの容器にすると統一感が出て、生活感を感じさせない収納ができます。

□オープンキッチンの種類をご紹介!

次に、オープンキッチン主な種類である5つの特徴をご紹介します。

*アイランドキッチン

アイランドキッチンは、キッチンと壁と接していない、独立して設置されるスタイリッシュなキッチンです。
壁に接しておらず、視界の邪魔になるものがないのでオープンキッチンの中でも最も解放感のあるキッチンでしょう。
キッチンから部屋全体を見渡せるので、キッチンで家事をしながらテレビを見たり、子ども達の様子を確認できたり、コミュニケーションが取りやすいでしょう。

また、自由度の高いデザインであり、家事動線や立ち位置の確保がしやすいため、複数人で料理がしやすい点もアイランドキッチンに強みでしょう。

*ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチンとは、キッチンの左右どちらかが壁に接しているキッチンです。
ペニンシュラキッチンもアイランドキッチンと同様にリビングにいる人とのコミュニケーションが取りやすいのがメリットでしょう。
また、片面が壁に接しているためアイランドキッチンよりも機動性は劣りますが、狭いスペースでも設置できます。

また、ペニンシュラキッチンはデザイン性が高くカウンターのように使うこともできるなどデザインによっては様々な使い方ができるというメリットもあります。

*I型キッチン(対面キッチン)

I型キッチンはキッチンからシンクまでが横一直線に設置しているキッチンで、一般的な住居で最も取り入れられているキッチンです。
カウンターの高さを調節すると手元を隠せる場合があるため、生活感を隠せるのはI型キッチンの強みでしょう。
また、壁部分にコンセントを設置できるので電源が必要な家電を使う際に便利です。

*L型キッチン

L型キッチンとは、壁の一面に接したL字型のキッチンです。
多くのL型キッチンはシンクとコンロが向き合って設置されているため移動が少なく、効率よく作業できるでしょう。
また、作業スペースを広く確保できるため、複数人での作業に適しています。
自由度が高いデザインですが、設置するにはある程度スペースが必要でしょう。

*セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)

セパレートキッチンとは、シンクとコンロが別々に配置してあるキッチンです。
シンクとコンロが離れているため、作業動線が短く効率よく作業できます。
セパレートキッチンも広い作業スペースを確保しやすいので、複数人で作業することができるでしょう。
2部分に分けることで、他のキッチンよりも幅を狭くできたり、間取りの自由度が広がったりします。

以上5つが主なオープンキッチンの種類と特徴です。
オープンキッチンの中にも様々な種類があり、それぞれの特徴があります。
用途やスペースに合わせた最適なオープンキッチンを選ぶ際の参考になれば幸いです。

□まとめ

今回は、オープンキッチンのメリット・デメリットと種類をご紹介しました。
オープンキッチンを取り入れおしゃれで開放的なLDKを作りましょう。
注文住宅を検討される際は、是非当社にお気軽にご相談ください。

 

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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