注文住宅をご検討の方に向けてキッチンのこだわるべきポイントを解説します!

注文住宅を検討中の皆さんは、キッチンのこだわるべきポイントをご存知でしょうか。
キッチンは使用する機会が多く、機能性やデザイン性にこだわった自分好みのものにしたい方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、注文住宅を検討中の方に向けてキッチンのこだわるべきポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

□注文住宅とは?失敗例を知っておく必要性について解説します!


注文住宅は仕様や間取りを決めてから建築する住宅であり、建売住宅と比較すると、こだわりを反映しやすい点が魅力です。
ただし、完成後の姿を見る前に契約するため、建築後に納得いくものが完成しなかった場合、建築会社とトラブルが起きやすいでしょう。

ほとんどの方は、初めて注文住宅の建設に挑戦します。
何度も経験できるなら失敗を活かせるでしょう。
しかし、注文住宅は何度も建築するものではありません。
失敗を避けるためには、先人の失敗を知っておき、後悔しないように考える必要があります。

□キッチンに関する失敗・後悔ポイントを解説します!


「憧れの注文住宅では、絶対にキッチンにこだわりたい」
「快適なキッチンで料理を沢山したい」
このようにキッチンに対するこだわりがある方は多いでしょう。
しかし、注文住宅を建ててキッチンで後悔する方もいらっしゃいます。

ここでは、注文住宅のキッチンで失敗・後悔した点を7つ解説します。

1、据付の食洗機

据付の食洗機は故障した際にお金がかかること、上から入れるのに慣れないことなどが理由で必要ないという方がいらっしゃいます。
しかし、生活している内に、食洗機が欲しい状況になる方もいます。
それゆえ、食洗機が家庭に必要かどうかを入念に考えて設置の有無を決めるようにしましょう。

2、ゴミ置き場の準備

ゴミ置き場を適切な位置に確保できるようにしましょう。
ゴミ箱は、燃えるゴミ、燃えないゴミ、ビン・カンを捨てられるようにしておけばベストでしょう。
子どもが多い家庭では、その分ゴミが出やすいと考えられるため、ある程度大きめのゴミ箱を用意しておくと良いですね。

3、調理器具のアンペア数の不足

各家庭にもよりますが、キッチンでは以下に示すような家電を使用します。

・コーヒーメーカー
・電子レンジ
・オーブントースター
・ケトル
・炊飯器
・ワッフルメーカー
・ミキサー

これだけ多くの家電を使用する場所がキッチンです。
アンペア不足に陥らないように考慮することが大切です。

4、換気扇の位置

換気扇のダクトの位置が悪いと、隣家のリビングや寝室に臭いや油汚れが流れていき、近所トラブルになる可能性があります。
これは、住宅密集地に注文住宅を建てる際に考慮すべきことでしょう。
そのため、隣家の窓と換気扇の位置がかぶらないか確認してもらうことをおすすめします。

5、パントリーの失敗

パントリーの失敗でよくあるのが、奥行きです。
棚の奥にある食材はほぼ使用しないため、小さいものは奥行きの短い棚に収納しましょう。
また、家電や収納品が将来変わる可能性も考慮して、可動式にすると良いでしょう。

また、パントリーを設ける際には、キッチンのそばにしましょう。
キッチンから遠ければ、調理時に不便です。

6、シンクの水栓

シンクによっては、野菜が洗いにくかったり、水がよくはねたりします。
それゆえ、自分が実際に使用している姿をイメージして、水栓は伸びるタイプにすべきか、タッチレス水栓にすべきかなど考えて選択しましょう。

7、熱源の失敗

ガスとIHは一長一短です。
選ぶ際には、以下のことを考慮して選択しましょう。

・IHは停電時には使用できない
・炒め物など強い火力を要する調理はガスが有効
・火事の可能性を低減するためにはIHが有効
・ペースメーカーの方がいるとIHが使用できない

これらの特徴を把握して熱源を選択しましょう。

以上が、キッチンで失敗・後悔した点です。
失敗しないためには、これらの点を踏まえて対策しましょう。

□キッチンの特にこだわるべきポイントとは?

前項では、キッチンの失敗・後悔した点について解説しました。
それらを踏まえた上でここでは、キッチンでこだわるべきポイントを解説します。
ぜひ参考にしてください。

*キッチンの種類について

キッチンには、あらゆる種類が存在するため、その中から自分の好みに合ったキッチンを選択することが大切でしょう。
中でも人気なのがカウンターキッチンです。
キッチンの作業台がダイニングやリビングと向き合っているため、家族の存在を感じながら作業できます。
以下に、カウンターキッチンの種類を示します。

・アイランドキッチン
・L型キッチン
・ペニンシュラキッチン
・I型キッチン

このようなカウンターキッチンがあります。
カウンターキッチンのメリットは子どもの様子が確認できる点です。
調理中に子どもが危ないことをしていないか、兄弟喧嘩していないかなど確認できるのは良いですよね。
また、死角となる壁や柱等がないような間取りにすれば、より確認しやすくなるでしょう。

さらに、アイランドキッチンに憧れている方も多いです。
四方が壁と接しておらず独立していることが特徴で、開放感を感じながら調理や洗い物ができます。
理想のキッチンで調理できたら、嬉しいですよね。

このようにキッチンの種類にこだわって選択すれば、失敗せずに理想のキッチンを作れるでしょう。

*キッチンの収納について

収納を重視すれば、使い勝手が良いキッチンを実現できます。
ここでは、キッチンの収納でこだわるべきポイントを解説します。

まず、ゴミ箱スペースです。
床の掃除のしやすさや見た目を考慮すると、ゴミ箱をキッチンに置きたくない方も多いのではないでしょうか。
そのような方は、シンク下にゴミ箱を置くスペースを設けるなどの工夫をしましょう。
見た目がすっきりすることに加えて、作業しながらゴミをサッと捨てられます。

次に、すっきりと見せる収納です。
キッチンは使用する調理器具や食品、食器など置くものが多いです。
それゆえ、すっきりとしたキッチンを意識しましょう。
具体的には、収納スペースを多めに確保したり、近くにパントリーを設けるなどの方法があります。

*キッチンの間取り・動線について

キッチンの間取りを決める際には、家事動線を考慮しましょう。
ここでは、キッチンの間取り・動線でこだわるポイントを解説します。

まず、キッチンから他の水回りに行けるような間取りです。
家事は調理、洗濯、掃除など多くの作業をする必要ありますよね。
キッチンで調理している最中にすぐに洗面所などに移動できるような間取りにすると便利でしょう。

次に、家族や知人が出入りする動線と、買い物から帰宅後食品を運ぶ動線を分けることです。
これは訪問者が多い家庭におすすめです。
動線を別で設けることで利便性が向上するでしょう。

最後に、キッチンのすぐ横にダイニングテーブルを配置することです。
この間取りのメリットは、配膳がスムーズに行えることです。
また、調理中は調理台にもなるため、便利でしょう。
子どもが大きくなって、一緒に料理する際にも便利ですね。

以上が、キッチンの間取り・動線についてこだわるべきことです。
何を重視するかによって間取りは変わるので、優先順位を明確にしましょう。

□まとめ

今回は、注文住宅を検討中の方に向けてキッチンのこだわるべきポイントを解説しました。
キッチンの失敗・後悔ポイントを把握できたでしょうか。
解説したこだわるべきポイントを意識して注文住宅を建てると良いでしょう。
この記事を参考にしていただけたら幸いです。

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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